見出し画像

駆け出しマネージャーになる君へ、思考停止になったら試合終了ですよ!

こんにちは。僕です。

Sierから所謂Web(自社サービス)系に転職して、PMなどリーダー職を経て、3年間ほど事業責任者と取締役を兼任し、今は新規事業の企画・開発を行っています。

今回は、そんな僕が事業責任者(マネージャー)に就任した経緯、事業責任者だった頃の心境や苦悩を振り返ります。

あくまでも個人的な視点で書いてますので、その旨ご理解ください。

1.事業責任者までの道のり

僕が事業責任者として指名された経緯についてのお話です。

当時の会社の状況を簡単に言うと、業績が横這い成長が見れない事に投資家が「いつ上場するんじゃ!」とキレて、取締役を総取っ替えするとのことで、そこで僕に白羽の矢が立ったってお話です。

エンジニアとして中途入社して、主な業務は開発で、PL・PMの役割も担っていたので俗に言うプレイングマネージャーでした。
そんなある時、代表が新規事業のプロジェクトを立ち上げると言う事で参加者を募り、そこで手を挙げたのが僕だけでした。
その新規事業はローンチするまでには至りませんでしたが、その後にも新規事業プロジェクトにも参画して、事業立ち上げにも携わりました。

そこでの働きが認められてか、会社の主要事業の事業責任者(小さい会社なので事業責任者になると必然的に取締役にもなる)として任命されました。

2.思考停止になったら試合終了ですよ!

前回こんなことを投稿しました。

この投稿でも書いてありますが、始めての事業責任者の経験は失敗続きで、満足のいく結果を得る事ができませんでした。

ただ社員から役員(事業責任者)になり、そして社員に戻ったことで、複数の視座と視点で会社や事業、さらに人を見る事ができるようになれたのは良かったですね。

今回はそんな僕の経験や、僕から見た、決裁者が陥ってはいけない精神状態について書いていきます。

売上責任を負う人が、目標達成できない日々が続いていたり、なかなか施策がハマらなかったり、想定外の問題が続くと、少しずつ自信を損失していき、自分の意思決定に自信が持てなくなっていきます。

そんな日々が続くと、とりあえず「やれる事はすべてやる!」と言う気持ちになっていきます。ここから思考停止が始まっていきます。

そして上長(僕の場合は代表)や同じ役員(他部署の部長)から「あーやった方が良い!こーやった方が良い!」や「あれやれ!これやれ!」と、ありがた〜い助言をしてくれるようになります。※助言の質は会社により異なりますので悪しからず。

「やれる事はすべてやる!」状態なので、その助言すべてに応えようとしてしまいます。

意思決定を放棄したヤバい状態です。

この思考停止と言う精神状態になってしまうと、なかなか戻って来れないんですよね。

でも冷静に考えてみてください。

事業責任者は、誰よりも事業について知っています。

事業に関する善し悪しは、事業責任者が一番分かっています。

それを忘れてはいけません。その自負は失ってはいけません。

事業責任者の重要かつ誰にも譲渡でいない役割は、意思決定なのです。

そして事業責任者は、読んで字のごとく事業の責任を負う者です。

上長だろう誰であろうが、助言した人が責任を負うことはありません。

所詮は他人事での発言だと考えた方が良いです。

繰り返しになりますが、事業責任者の役割は意思決定です。

その役割を他人に委ねてはなりません。

事業責任者は、事業の意思決定ができる唯一の存在です。

その特権を与えられた自分に、自信誇りを持ち続けてください。

また、助言できる立場の人へお願いです。

もし駆け出しマネージャーが、思考停止に陥りそうであれば、助言ではなく助力をしてあげてください。

あなたが経験豊富で知見もあり、正しい方向に導ける助言であれば良いと思いますが、どこかのメディアや書籍に書かれている事や正論やあるべき論文、思い付きのアイデアを好き勝手に言うだけの助言は止めてください。

本人はキャパ以上に多くのことを背負い込んでいるので、不要でだったり、緊急度が低いモノを取り除いてあげてください。

「何かあれば遠慮なく言ってください!」と有難い言葉を掛けてくれる人もいますが、その「何か」が分からない場合もあります。「ありがとうございます…何かあればお願いします。」なんて返答してたら、間違いなく「何か」が見つけられない状態に陥っています。そこは察してあげてください。

繰り返しになりますが、助言ではなく助力です。

駆け出しマネージャーが、ツラい状況に陥り、思考停止になりしそうならば支えてあげてください。そして背中を押してあげてください。

人は失敗や困難を経験して成長していくものだと思います。高い目標や試練を与えるのも良いと思います。

ただ「あなたの為だから…」と、一方的に責任だけ押し付けたり、失敗してもフォローせずに魔女裁判に掛けるような事をしていては、駆け出しマネージャーがビクビクしてチャレンジしなくなります。

そんなマネージャーを見ているメンバーは、マネージャーになりたいと思わなくなります。

そして組織は弱体化していきます。

「中堅がいない!」「若手が育たない!」などと嘆いているお偉いさんがいますが、「組織は頭から腐る」と言われています。その組織を誰が作っているのかを考えてください。

以下はあの植松電気の植松社長の記事です。

とても良い記事なので、ぜひ読んでみてください。

最後は駆け出しマネージャーに向けた話ではなくなってしまいましたね。

繰り返しになりますが、あくまでも個人的な視点で書いていますので、ネガティブな内容になっていたりもすると思いますが、その旨ご容赦ください。

以上になります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?