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トークンエコノミーに関する雑感。

こんにちは。
ブロックチェーンを絡めた新規事業の創造に大苦戦中の僕です。

今回はブロックチェーンを知るにつれて魅了されてしまった「トークンエコノミー」について、セミナーやミートアップ、勉強会なので聞いたことなどから、自分なりの解釈と整理の意味も込めて言葉にして綴っておこうと思います

先ずは初めにトークンエコノミーとは?と言う話ですが、結構な勢いでフワッとしてます。
ただ何だかんだ分からないけど、とにかくスゴそう。そして楽しそう。そしてワクワクできそう。そんな印象を持っています。

トークンエコノミーとは?

以下はググると上位に表示される解説になりますので、ほとんどの方が見たと思いますが、リンクを貼っておきます。

「トークンエコノミー」は何がスゴいのか?
「感性」を売買できる時代がやってく
https://toyokeizai.net/articles/amp/230755

トークンエコノミーとは?今話題の仮想通貨に紐づけて解説します!
https://coinotaku.com/?p=1145

トークンエコノミーとは
http://www.tottemoyasashiibitcoin.net/entry/2017/08/02/153157

法定通貨に変わる価値でつくる小さな経済圏です。
感謝や喜び、期待などを紙幣などに変わるトークンと言う形で可視化して、そのトークンを送り合ってつくる経済圏です。

トークンについて話をすると、「ポイントと何が違うの?」と聞かれる事がありますが、何らかの価値を可視化している点ではほぼ変わらないと思っていますが、1Pが1円と換算できるTポイントなどはステーブルコインとなるので、ポイント保持者からすると法定通貨の代替手段になるので、トークンエコノミーの思想で個人間でTポイントを送り合えたとしても「ただの個人間送金じゃん!」ってお話にもなります。

そう考えると、トークンエコノミーではトークンの価値は変動した方が良いのではないかと考えます。

...と思考してはいますが、結局はフワッとしたまま何ら具体的になっていないので、トークンエコノミーのプロダクトを紹介します。

ALIS
https://alis.to
コミュニティの価値を重視したソーシャルメディアプラットホームフォーム。ICOで4.3億円を調達。
記事を書いたり、良質な記事を見つけるとトークンの報酬がもらえます。
「ALISハンパないって!コミュニティがメッチャ自走してるもん!そんなんできひんやん普通...」

Gaudiy
https://lp.gaudiy.com
トークンエコノミーを活用した、企業とユーザーのプロダクトを共創するコミュニティ特化のチャットサービス。
コミュニティでの貢献に応じて2種類のトークンがもらえる。

PoliPoli
https://www.polipoli.work
トークンエコノミーでつくる政治の情報共有プラットフォーム。
政治家の伝えたい事が発信でき、有権者の知りたい事が聞ける。
トークンはコミュニティの質をコントロールする為に使われている。

mint
https://themint.jp
誰でもポイントが発行できて、応援してくれる人に感謝の気持ちをポイントで伝えることができるサービス...らしい。
まだ先行登録だけなので詳細は不明。

mangachain
https://www.mangachain.jp
インディーズ特化型マンガプラットフォームで作者と読者にトークンの報酬が与えられる。
まさにALISの漫画版。

その他にも不動産取引など法定通貨に変わって仮想通貨を利用できるサービスなどもありますが、僕の思うトークンエコノミー感が弱いので紹介は控えさせて頂きます。

トークンエコノミー界隈のミートアップなどでは、トークンを上場させるのか?みたいな議題になりますが、先日に参加したカンファレンスでは、1トークン=○○円と換算できるとギスギスするので、何だか分からないけど溜まってるぐらいがいいと言う話もありました。
またALISは、トークンに価値がないとプラットフォームが使われないと言う前提で、トークンの価値を重要視しています。
プロジェクトとコミュニティがフラットな関係性を持ちトークンの価値を上げる為にプロダクトを共創していくとしています。
ALISの目指す世界観とプロダクトとプロジェクトの透明性を徹底しているので、「ALISハンパないって!コミュニティがメッチャ自走してるもん!そんなんできひんやん普通...」な強烈な関係性が構築されているように思います。あと安さんの人間力もあると思いますね。

トークンエコノミーとブロックチェーン

トークンエコノミーとブロックチェーンの関係についてですが、ブロックチェーンはトークンエコノミーをつくる最適な技術基盤だと僕は理解しています。
ブロックチェーンであれば、トークンが簡単に発行できて個人間でトークンが送り合える事ができます。
また改ざんできない、履歴が見れるなど信頼性が非常に高いです。
トークンエコノミーそのものが信頼の塊みたいな思想ですから、技術基盤としての信頼性が非常に重要である事も理解できます。

ただ必ずしもブロックチェーンを使わなくてはならないとは思っていません。
あくまでも最適な技術基盤であると言う理解です。
ブロックチェーンを使わなくても魅力的なプロダクトでなくてはならないですね。

結局、トークンエコノミーの何にワクワクするのか?

僕がトークンエコノミーの何にワクワクしてるのか?についてですが...
結局、よう分からんのです。

"アイデア"や"繋がり"などを可視化して流通できる事なのか?

人の持っている価値が可視化される事で、自分の持つ潜在的な価値も探す思考に変わるのでは?家族や友人の持つ価値を探すようになるのでは?

僕は企業に所属している人間ですが、企業の社員への見方が「人材」から「人財」に変わり、社員の価値を正当に評価されるようになるのでは?

とかとか...ようはポジティブな関係性が構築される事にワクワクしているのかも知れません。

もともと僕は「こんな構想で、こんな世界観を実現したい!」みたいな思想的な話が好きなんです。
例えば、エンジニアの方でODD(思いやり駆動開発)と言う開発思想はご存知ですか?10年以上も前の何らかの勉強会のLTで発表されて少し話題になった開発思想です。

思いやり駆動開発
http://objectclub.jp/download/files/event/2007summer/LT09_Kuniaki_Igarashi.pdf

プロダクト開発において問題が発生するのは、人と人、チームとチームなどの境なので、もっと思いやりを持ったコミュニケーションを取れば、プロダクト品質もチームの関係性も良くなり、みんなハッピーなんじゃないの?と言うお話です。
「もっと早く言って欲しい!」などの発言も多かったので、自社でもODDを推進した事もあります。
開発だけに限らず、"思いやり駆動マーケティング"とか"思いやり駆動カスタマサポート"とかとか。

ODDは関係性を大事にする思想です。
関係性を大事にする思想は、どことなくトークンエコノミーに通ずるものを感じます。
(ただ僕自身は人見知りです...なので、ミートアップやイベントでラフな格好のヒゲオヤジに会ったら仲良くしてやってください。)

また以前にどこかのカンファレンスでSHOW ROOMの前田さんが「"幅"から"深さ"にシフトしている」「"深さ"がビジネスになり始めている」と言うお話をされていましたが、トークンエコノミーも関係を深める(構築する)事でつくられる経済圏であると理解をしています。

以上の事から、僕の中でのトークンエコノミーとは、トークンで関係性(信頼など)を深めるものだと整理づけています。

今、絶賛苦戦中の新規事業も"関係性を深める"を軸としてサービスを考案していこうと思います。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

#ブロックチェーン #トークンエコノミー #新規事業 #イノベーション #ビジネス

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