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【読後想】『ワクチン不要論』★★★☆☆

既に2回の接種を終えた私だが、1回目も2回目も、接種する前後は不安を覚えた。
そもそもワクチンを接種するかどうかもかなり悩んだ。
それは悩むというよりも、心の中で「どうしよう、どうしようか」と呟き続けるだけだった。なぜなら、このワクチン関して悩むほどの情報を持っていないからだ。自分の行動の方向性を決断するに足る情報が無ければ、ただ単に右往左往するだけだ。

そんな中、2回目の前にこの本がAmazon Prime Readingになっていたので読んでみた。

内海 聡(著)、『ワクチン不要論』 (フォレスト出版)

ワクチンの有効性や効果といった話はあちこちで見聞きするが、そういったポジティブ情報をいくら集めても判断するには至らない。ネガティブ情報、すなわち、反対論者の意見も聞いて見なければ分からないことが分からないままになりかねない。

この本の筆者は、新型コロナウィルス・ワクチンのみならず、ワクチン全般に対しての反対論者であり、従ってワクチン全般の話であるので新型コロナウィルスのワクチンについてはどうなのかということについては具体的に解説されている訳ではない。
ただし、ワクチン自体が駄目、というスタンスであるからして、当然ながら新型コロナウィルス・ワクチンだって言わずもがなということだろう。

ワクチンは効果が無いばかりか、人体にとって悪影響があるもので、中には病を誘発するものもある。
ワクチンを接種して未然に防衛しておく必要性を信じさせ、効果の無く悪影響のワクチンを接種させる。すると病気になるので受診が必要になる。
ワクチンで儲けて、病気で儲けて、と医療業界がとにかく儲かる。
というような主張だ。

ワクチン接種が強制ではない裏には、何かあっても誰も責任を取らないためではないかと勘ぐっていた私にとって、この筆者の話はあながち絵空事ではないと感じた。
インフルエンザワクチンを接種していてもシーズン2回も罹患したという人を知っているので、ワクチンにそれほど効果が期待出来ないことも感じていた。

だから、私自身は未だに新型コロナウィルス・ワクチンも効果を期待はしていない。期待はしていないが、ゼロではないだろう、というのと、害があってもそれ程ではないだろうという勝手な思い込みで接種することに決めた。
ただ、これが今後の後遺症や副作用を誘発するものだとしたら、次回以降の接種はよく考えなければならないとは思う。

この本では、筆者は陰謀論ではなく事実であるということを強調するが、内容的には陰謀論チックな部分が多い。
陰謀論ではなく事実であるとしたら是非とも知っておきたいと思うのは私だけでは無いと思うので、巻末に参考文献のリストを付けて貰いたかった。
本で主張する事実の元データがどこから引用したものか明確かそうでないかで、この本の内容が陰謀論か隠された真実か分かれると思うので、その点は非常に残念だ。

という訳で、私の評は★★★☆☆。
星3つだ。

結局の所、私には真実か陰謀論か分からないままだが、少なくとも反対意見を提示してくれて考えるきっかけとなったことは間違いない。
参考文献が記載されていたとすれば星4つ、さらに、その参考文献の元ネタがしっかりしたものであれば(その判断が私につけられるか分からなが)、星5つだろう。

おわり

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