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信じ続ける勇気をくれる、テニス界のシンデレラストーリー/プラン 映画『ドリームプラン』


 

こんな人にオススメ

  • 実話ベースのストーリーが好きな人

  • 子供の成長を見守る世代の人

  • 計画を立てるのが苦手な人?

私はテニス未経験で、この映画のモデルになったヴィーナス・ウィリアムズ選手もセリーナ・ウィリアムズ選手も今作に興味をもって初めて知りました… それぐらいテニスと関わりが薄くても、娘と父親の成長ストーリーとしてバッチリ楽しめます^^ テニスの映画というよりは、家族愛や成長から元気をもらえるような映画でした。

あらすじ

リチャード・ウィリアムズは優勝したテニスプレイヤーが4万ドルの小切手を受け取る姿をテレビで見て、自分の子どもをテニスプレイヤーに育てることを決意する。テニスの経験がない彼は独学でテニスの教育法を研究して78ページにも及ぶ計画書を作成し、常識破りの計画を実行に移す。ギャングがはびこるカリフォルニア州コンプトンの公営テニスコートで、周囲からの批判や数々の問題に立ち向かいながら奮闘する父のもと、姉妹はその才能を開花させていく。

完璧なプラン?

 

実話に基づいているため、観る前からハッピーエンドになるのは分かっています。リチャードのドリームプランが成功するのも保証済みです。それでもプランを優先して厳しく育てることが本当に良いことなのか、疑問に思う場面が何度もありました... リチャードがプラン(信念)を曲げないことでトラブルになったり、娘が悩んだりするので、「なんだこの頑固親父は!」と思ってしまうことがあります(^-^; 後半には、リチャードに対する観ている側のフラストレーションがヴィーナスの反抗心と重なります。ですが、なぜプランにこだわるのかが分かると、自分で決断したいヴィーナスの気持ちも、リチャードの言い分もどちらもよく分かってしまうんです;; ドリームプランをただ肯定するだけのサクセスストーリーではなく、家族が挫折や衝突を通して成長していく、ちゃんと重みのあるストーリーになっていました...

家族愛が眩しい;;

 

父親と娘二人だけでなく、ウィリアムズ家の話でもありました。ヴィーナスとセリーナだけでなく、その他の姉妹もお互いに支え合って過ごしていて微笑ましかったです^^ いい成績を残すために勉強したり、ちゃんと両親の言いつけを守ったり、自分の幼少期を思い出すと少し情けなくなってしまうぐらい立派な姉妹でした(^-^; そんなウィリアムズ家の中のMVPは、断トツでリチャードの妻オラシーンだったと思います。自分のエゴで娘を束縛してしまっていたリチャードとぶつかるシーンでは、観ている側が言いたかったことを全部言ってくれました… その喧嘩の締めくくりも最高です^^ 私が観た映画の中で、ここまで憧れる夫婦喧嘩はなかったと思います。ちゃんと喧嘩したうえで理解しようとする姿は、誰でも憧れるんじゃないでしょうか。「仲が良い家族」というよりは「強い家族」という表現が合っている気がします。

信じることの大切さ

 

全編を通して「出来る」と信じることが鍵になっていた気がします。信じるに足る努力が必要なのは前提としても、ポジティブに、自信をもつ勇気をもらえました。プランの実現=成功が全てではないと思えるラストも、自分を肯定する後押しをしてくれます^^

最後に

「事実は小説よりも奇なり」を地で行くストーリーは、最後に本人たちの写真が流れてやっと信じられました(^-^; 一緒に流れるビヨンセの『Be Alive』も良いので、是非聞いてほしいです!

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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