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偽の人生を歩んだ先は… 映画『ディパーテッド』


 

こんな人にオススメ

  • 緊張感抜群のサスペンスを観たい人

  • アクションよりも頭脳戦が好きな人

  • ネズミの国が好きな人?

ようやくテストやレポートが終わって、久しぶりにゆっくり映画を観ることが出来ました^^

今作は『インファナル・アフェア』という香港映画のリメイクだそうです。私は人物同士の関係や行動の意味を頑張って整理して、何とか取り残されずに観ることが出来ました(^-^; ほとんどの人はスムーズに観られると思いますし、最後の最後まで気の抜けない潜入劇はあっという間に時間が過ぎる程楽しいです!

あらすじ

貧困と犯罪が渦巻く街ボストン。犯罪者の一族に生まれたビリーは、自らの生い立ちと決別するべく警察官を目指す。一方、マフィアのボス・コステロの腹心として育てられたコリンは、コステロの内通者となるため警察へ送り込まれる。警察学校を優秀な成績で卒業したビリーはマフィアへの潜入捜査を命じられ、コステロに接近。コリンはエリート警察官として最前線に立ちながら、警察の動きをコステロに知らせ続けるが……。

超ハマり役な豪華キャスト

 

今作はマフィアのボス、コステロとその組織を中心にストーリーが進んでいきます。コステロが怖くないと緊張感が無くなってしまうんですが、最序盤から只者ではない雰囲気抜群で強烈な印象を残してくれます… コステロ役ジャック・ニコルソンの笑顔は『シャイニング』ばりにイカれていて怖すぎます笑 ただ怖いだけでなく、女子供には優しいというギャップも魅力的です。(典型的な「ヤンキーゴミ拾い理論」かもですが(^-^;)

マフィアに潜入する警官ビリーは、警官本来の仕事とマフィアの汚れ仕事に板挟みにされておかしくなっていきます;; 優しそうな青年の顔と険しいマフィアの顔が交互に観られ、「別人を演じている」という設定から、ビリーを通り越して役者レオナルド・ディカプリオを観ている感覚になりました。彼が好きなら観ておくべき作品だと思います^^

正反対なダブル主人公?

 

マフィアに潜入する警官ビリーと警察に潜入するマフィアコリンのダブル主人公で話は進んでいきます。仕事も信条も住む世界(潜入する世界)も違う二人ですが、観ているうちに共通点の方が多いように感じられました。今作は緊迫した潜入劇を楽しむだけでなく、二人の異なる点や共通点を探して、何が二人を分けたのかを考えながら観ていくとより楽しめると思います。

VS環境

コステロ曰く「ネズミの国」 

字幕:「俺は環境の産物じゃない 環境がこの俺の産物なのだ」
吹き替え:「環境が俺を作るなんてのはごめんだ この俺こそが環境さえをも作ってしまうんだ」

映画冒頭は、このコステロの語りから始まります。全編通してビリーVSコリン、警官VSマフィアの対立がありますが、ビリーとコリンの二人が環境(警察/マフィア)と戦っていく様子も描かれていたと思います。環境に影響されずに自分を貫き通すのか、影響されて変わっていってしまうのか。コステロは環境に影響されるのは悪いことであるかのように言っていますが、そもそもそれは本当に良くないことなのか。今までの自分の生き方と照らし合わせながら観ていくと、より深く入り込めると思います^^

最後に

マフィアと警官という二つの視点から楽しめるだけでなく、緊張感抜群のサスペンスと本来の自分を求める人間ドラマという二つの見方でも楽しめる映画でした。少し過激な表現もあるので、苦手な人は注意してください。

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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