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介護にこそ「AIが必要」と経験者が確信するワケ・・・という記事の紹介です。

世の中3連休というか、シルバーウィークなる呼称で呼ばれている期間の様ですが、皆さんご存じでしたでしょうか?

日本文化研究ブログより抜粋

ゴールデンウィークの対になる連休という意味合いのようですね。
こちらのブログでも書かれていましたが、敬老の日が入っているので、そういう意味での”シルバー”なのかな?と思ってました。

さて、今日は2019年の記事ですが、こちらを紹介します。

介護の世界にこそITを――。そう提言するのは、84歳の現役プログラマーとして知られる若宮正子さん。

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親の介護の経験もされてご自身もプログラマーであり後期高齢者である方の視点でのこういう記事は、僕らが良くわからない事をなんとなくあーだこーだ言うのではなく、結構具体的な内容まで踏み込んで教えてくれそうで興味を持ちました。

介護中、「この業界はまだまだ改善の余地がある」と思っていました。大きな課題は、IT化、「とくに情報の共有化」がほとんど進んでいないこと。ケアマネジャーさんやその他デイサービスの担当者などに、母の感染症の検査結果などをお伝えするなんてときには、それぞれに電話をかけなければいけなかったんです。

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これ、介護現場だと当たり前だと思うんですけど、やっぱり一般的な目線で見たときに、LINEとかメールでやり取りできれば便利なのに・・・という感覚は絶対あると思うんですよね。

例えばデイでも、送迎に行った時に検温したりしますが、自宅で検温した結果をメールとかで送ってくれればそういう小さな手間がなくなります。
独居の方だと難しいかもですが、それでも今では高齢者でもスマホを使いこなせる環境ですから、メールでのやりとりなんてのは介護業界といえども一般化してもいいかなぁと思います。

ただ、そういう事業所側での準備が進んでいない面もあるので、利用者・家族側がそういう便利なツールを使いたくても、現場で対応できないというケースもありそうです。

関係者内のメーリングリストや、LINEなどのコミュニケーションツールでグループを作れば、一度送るだけでいっぺんに共有完了です。そうしたコミュニケーションに慣れていると、電話やファクスで個別にしか連絡できない介護の世界は、あまりにも前時代的に感じます。

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どういうアプリやソフトを使うかは課題があるかもですが、こういうソフトを活用しているのでインストールして、こうこうこうしてください、というやり取りは今後は増えていきそうな気がしますし、実際は進んでいる事業所ならそうしているんだろうなぁと思います。

シニアの勉強会で、「これからは介護士さんの手がさらに足りなくなる。外国人の介護士さんをもっと受け入れるか、ロボットの技術を発展させてロボットにやってもらうか、どちらがいいですか?」とアンケートをとったら、なんと9割以上の方が「ロボット」と答えました。

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このアンケート結果は初耳だったのでびっくりです。
たしかに、介護ってプライバシーに平気で踏み込んでしまう仕事なので人に見られたくない・されたくない事も我慢して受け入れないといけませんので、それが人間じゃないロボットなら気兼ねがない、という事なんだろうと思いますが、これまで僕ら現場の職員が当たり前に”そうなんだろう”と思っていたのは、ロボットや機械じゃなくて、人間に介護されたい”だろう”という憶測でした。

ちょっと考え方を切り替えた方がいいかもしれない、そんな情報だと思いました。

最初は意外に感じましたが、よく考えてみると理由がわかります。気兼ねしなくていいからです。

例えば、さっきトイレに行ったのに、またトイレに行きたくなってしまった。でも1人でトイレに行くことができない。そうした頻尿の方は、何度も人にお願いするより、近くにいるロボットを操作するほうがはるかに心理的負担が小さいですよね。

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そう、気兼ねしなくていい。これに尽きますね。
ここの事例でも挙げられていますが、トイレにさっきもいったのにまた行きたくなる事ってありますよね。
僕は40歳を超えてから多くなりました。

トイレに行くのにも介護が必要で人の手が必要な人がいるわけで、僕らは極力そういう人が気兼ねなくトイレに行けるように配慮したいし、そうなるような対応を心がけているのですが、介護職の中には平気で嫌な顔をしたり、また?という言葉を出してみたりする人がいます。
酷い人だとオムツの中ですればいいなんて事を言う人だっていると聞いています(実際にそういう事を言った職員は見たことはありませんが・・・)。

トイレに行きたいのにそんな思いをするくらいならロボットの方がいいですよね。

今はそこまで介護技術を提供できるロボットは開発されてはいませんが、介護職の仕事が機械に奪われる日がくるとしたら、それこそ介護職自信の自己責任というか、介護という仕事に対しての自己研鑽を怠った結果だろうと思いました。一方で、そういう機械化をしないと人手が不足するという事態にも陥っているので、そういう意味では二重の意味で介護の仕事が機械化されていく速度が増していきそうな感じがしました。

食事の際に、手元がおぼつかなくて何かを倒したりこぼしたりしたときも、ロボットは「またやったの!」なんて言ったりしません。思いすらしないのです。文字どおり、機械的に片付けをして終わり。それはとても精神衛生上いいことだと思います。私自身も自分がお世話になるなら、ロボットのほうがいいですね。

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そう、生活の質を良くしてくれるはずの職員から怒られたり注意されたりするのが悪い意味での現状の介護現場の質という事ですよね。
お金を払ってまでそんな思いは誰もしたくないですよ。

介護職として、介護を受けるならロボットの方がいい、と言われてしまっている現状について危機感を覚えますし、何か自分でできる事はないかと思いました。

テレビをつける、電気を消す、カーテンを開ける、メールがきているかどうか確認する……。将来的には電気器具だけでなく扉や窓、家具や調度品などとも連携して設定することで、こうした日常の動作をAIスピーカーに話しかけるだけで全部やってもらえるようになります。寝たきりになって、口しか動かせなくてもAIスピーカーは使えるのです。こんなにシニアにピッタリの家電があるでしょうか。

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AIスピーカーって使った事ないからどんな使用感かわからないんですけど、介護職といえどそういう便利な生活家電は実際に使ってみて提案できるようになっておく事も必要になってくるのかもしれませんね。

こうした、スピーカーのような「もの」と「インターネット」が合体している商品・サービスのことを「IoT(Internet of Things)」、モノのインターネットといいます。モノのインターネットは、これからどんどん普及して、冷蔵庫や洗濯機もインターネットにつながるかもしれません。拒否感を持たず、AIスピーカーあたりから慣れていくことをお薦めします。

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ちょっとずつIoTの商品に触れてみて慣れいくのも必要かもです。
最近電気屋さんに行ってなかったので久しぶりに家電をいろいろ見て回ってもいいかもしれません。

そこで私は、例えば「介護情報士みたいな方がおられたらいいな」と思うのです。AIスピーカーやロボットなど、介護に役立つIT機器の初期設定と使い方の指導ができる人。ITと介護の両方に詳しい介護士さんです。

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あ、これこれ、こういう感じの役割を担える現場職員が増えればいいなぁと思いました。

一口に介護といっても、各ご家庭によってニーズはさまざまです。被介護者の耳が聞こえていて、お話もできるならAIスピーカーはとても有用。でも、うまく声が出せない場合もあるかもしれません。手が動くなら、手元で操作できる機器のほうが便利です。それぞれの事情を聞き取って、最適なIT環境をセッティングする。そういう能力がある人が、今後の介護の世界で必要になるでしょう。

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そう、活用できる機材は個別のケースによって違ってくるはずなので、この方にはこの商品、この方にはこの商品、といった感じで提案できたり情報提供できたりする人が実際の利用者さんの近くに存在する事自体が重要だと思います。

家にいながらネット上のお友達とおしゃべりしたり、遠くにいる孫の写真がフォトフレームに送られてきたり。こんなことは、私が子どもの頃には考えられませんでした。ITは孤独を和らげてくれます。

こうした社会の大きな変化を体験できているのは、とても幸せなことだと思います。ロボットと一緒に生活する日がくるなんて、ワクワクしませんか? 変わることを恐れずに、楽しむこと。積極的に学ぼうとすること。それが、これからのIT社会に適応して豊かに生きる秘訣です。

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こうした技術はどんどん進化していってますよね。
昔はスマホみたいに画面にタッチして操作する端末なんて映画やアニメの中だけの物だと思っていたのに、今では空中にタッチパネルを表示するようなモノまで出てきていますし、インターネットだって小さな写真をアップするのに相当な時間がかかっていたのに、今では動画も再生できて映画だって携帯端末で見れますもんね、サブスクみたいなサービスだって想像もしなかったので、そういう意味ではこれから先、どんどん思ってもないような技術が開発されていきそうです。車が空を飛ぶなんてのも近いうちに実現しそうですもんね。

自動運転の技術が進化すれば、それこそ介護が必要な方の外出の場面でも活用できそうですし、小型化すればそのまま買い物だって出来そうですよね、キャッシュレス決済があれば金銭での支払い能力がなくても買い物はできますし、AIが発達すれば、その商品が必要なのか不必要なのかの判断とかもしてくれそうです。

僕も無いと思って買ってきた商品が実はあった、なんて事はけっこうあるので、買物の際に、それは在庫があります、とかAIが教えてくれたら助かります。

介護の現場もずっと変化がない業界でしたから、もしかしたらこれからの変化は本当に大きな変化で、そこに適応できるかできないかで大きな違いが出てくるのかもしれないな、なんてこの記事を読んで思いました。



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