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ケアマネの3分の1が法定研修の受講料を全額自費で負担 国調査・・・という記事の紹介です。

ケアマネジャーの3分の1が法定研修の受講料を全て自ら負担していることが、厚生労働省の新たな検討会に提示された調査結果で分かった。【Joint編集部】

JOINT

意外と事業所が負担しているケースが多いのかな?と感じるデータでした。

法定研修の受講料を「全額自分で負担している」は34.0%。「一部法人が負担している」は13.7%、「全額法人が負担している」は51.2%だった。
JOINTより

一部を事業所が負担しているのが13.7%。
全額負担している事業所が51.2%なので、多くの企業で事業継続に必要な資格という位置づけで、個人負担にしないように対応している事がわかる内容ですね。

半分以上の事業所で研修費用については全額負担してくれているようです。

Twitterなどでよく見る意見の多くが、研修費用の自己負担が重すぎる、という内容もあったので、これからは事業所選びも重要なのかもしれませんね。

この調査は、厚労省が日本総研とともに昨年1月から2月にかけて実施したもの。1122人のケアマネから回答を得ている。

法定研修の受講料の水準については、「高い」が74.2%を占めていた。「どちらかと言えば高い」は19.9%で、これらをあわせると94.1%にのぼる。法定研修がより受けやすくなるために必要な施策では、「受講料を安くする」が47.0%で最多だった。

法定研修の受講料は都道府県ごとに大きく異なる。厚労省の
15日の検討会では委員から、ケアマネの費用負担をできるだけ軽くするよう促す声が相次いだ。

JOINT

研修費用の軽減については、今後検討されていくようですが、既に値上がりしている話も聞きますので個人でも負担をしている事業所としても、負担額が安いに越したことはないので早く道筋が示されるといいですね。

せっかくアンケート結果の資料が見れるので他の内容も見てみました。
(アンケートについては、以下のURLで直接閲覧可能です)

https://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/column/opinion/pdf/2304_mhlwkrouken_report2.pdf

介護支援専門員の資質向上に資する研修等の あり方に関する調査研究事業 報告書 より


法定研修の位置づけや意義の理解については、求められる知識や技術の最低限必要な修得ができると感じているケアマネさんが44%という結果です。

一方で、仕方なく受講している人は27.5%でしたので、このアンケート結果からは一定の学びが得られる研修である事がうかがえます。

介護支援専門員の資質向上に資する研修等の あり方に関する調査研究事業 報告書 より


法定研修の時間数については、多い・・・という結果が9割なので、参加したほとんど全員が時間が多い・長いと感じている状況です。
これは不満の一つになってそうですね。


介護支援専門員の資質向上に資する研修等の あり方に関する調査研究事業 報告書 より


法定研修について、受講の時間を勤務時間として認めているかどうかについては、74.9%の方が勤務時間内として扱われている結果でしたので、費用を事業所が出してくれている事も含めて考えると、事業継続する上で必要な研修として位置付けて適切に運営されている事業所が多い事がうかがえます。

一方で、勤務時間にならない回答が22.5%ありますので、研修費用を負担しない事業所の割合と似たような数値ですので、そういう認識の事業所が3割くらいはあるという事になりそうですね。


介護支援専門員の資質向上に資する研修等の あり方に関する調査研究事業 報告書 より


研修を受講しやすくするにはどうすればいいか、という質問では、法定研修では受講料を安くする、というのが一番多く47%でした。
法定外研修では、自分の好きなタイミングで受講できるのが一番受講しやすいようで34.2%でした。


介護支援専門員の資質向上に資する研修等の あり方に関する調査研究事業 報告書 より


法定外研修で受講したいテーマがこちらですが、30%以上の内容の部分まで抜粋したのですが、こういう内容を法定研修でやってないんですか?と思ってしまいました。
たぶん法定研修で足りてない部分を法定外研修で埋めたいんだと思うんで、法定研修でこういう内容が出来るように工夫すれば満足度もアップするかも。


介護支援専門員の資質向上に資する研修等の あり方に関する調査研究事業 報告書 より


法定研修をオンライン受講した方は、約半分の48.5%で、オンラインでの受講が結構すすんでいる感じがします。


介護支援専門員の資質向上に資する研修等の あり方に関する調査研究事業 報告書 より


法定研修の満足度については、オンライン受講の経験がある人の方が満足度が高い結果という事ですので、興味深いですね。


介護支援専門員の資質向上に資する研修等の あり方に関する調査研究事業 報告書 より


学習効果については、対面の方が効果が高いのかな、と予想しましたが、実はそうでもなくて効果が高いとする人と差がないという人がそれぞれ4割でした。
で、オンライン受講経験者に絞ると、オンラインの方が効果が高いと感じているとの事。

学習効果や満足度については、オンライン開催の方が効果が高い感じですね。


介護支援専門員の資質向上に資する研修等の あり方に関する調査研究事業 報告書 より


研修効果について、オンラインと対面の認識の比較では、どこ項目もオンラインの方が高い効果が認識されているとの結果でした。


介護支援専門員の資質向上に資する研修等の あり方に関する調査研究事業 報告書 より


研修については、オンライン化について進めるべきと考えている人が多い傾向のようです。
オンラインでの受講経験がある人に限ると8割の人が進めるべきと回答したとの事です。


介護支援専門員の資質向上に資する研修等の あり方に関する調査研究事業 報告書 より


オンラインのデメリットについては、当然っちゃ当然ですが受講者同士の交流やネットワークづくりなどが難しいとの事だったので、オンライン受講の際に、ブレイクアウトルームとかを活用して気軽な交流や繋がりづくりができるような工夫もできればよさそうです。


介護支援専門員の資質向上に資する研修等の あり方に関する調査研究事業 報告書 より

オンライン受講で使用した端末については、多くの方が事務所のパソコンを使用して参加されていたようです。

気になったのは次に多い割合の個人所有のパソコンでの参加です。
ケアマネさんって個人所有のパソコンで業務してるのかなぁ・・・。

絶対パソコン必要だから最低限パソコンは支給されているものと思ってたので、ちょっとびっくりしました。
まぁ研修参加の時だけ自分のパソコンで・・・という事かなぁ。

■オンライン研修のデメリットへの対応について • オンライン化のデメリットとして「受講者同士の交流・ネットワークづくりが難しい」、「講師への質問 や相談が行いにくい」点が指摘されているが、いずれも工夫次第で解決可能なデメリットである。 実際に、対面形式と同等もしくはそれ以上に効果的な方法で受講者同士が交流を行っているケ ースもある。そのような好事例の横展開を図っていくべきではないか。

介護支援専門員の資質向上に資する研修等の あり方に関する調査研究事業 報告書 より

最後に報告書内でのまとめがされていますが、オンライン化は進めるべきでしょうね、満足度も効果も高いので、そうであればニーズのある研修内容を工夫した上で、オンライン上でも交流や繋がりがつくれるような工夫をできれば良さそうです。

僕も古い人間なので対面の方が関係づくりや対人での繋がりづくりはしっくりくる感じはしますが、オンライン上でもこういう繋がりが作れたりするわけで、そういう取り組みの工夫とかはいろいろあるはずなので出来ないはずはないと思いますので、いろいろ審議会などで検討してよりよい研修になればいいな、と思いました。

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