外国人の訪問介護を解禁 厚労省方針 初任者研修が前提 OJTやハラスメント対策も・・・という記事の紹介です。
いよいよヘルパーでも外国人が働けるようになりそうです。
いつから開始かは未定のようですが、技能実習などの枠組みなのでそれなりに準備や資金は必要になるはずなので、それこそ体力のある大きな会社じゃないと活用は難しそうです。
コンビニとかいろんな所で外国人の方を見かけるようになりましたので、人材確保の裾野が広がればいいとは思いますけど、お店の店員さんが外国人であることと、自宅に外国人の職員を招き入れる事については、結構なハードルがあると思うんですよね。
介護施設では、外国人の介護スタッフの方が接遇や対応も丁寧で利用者さんからの人気も高いという話も聞いた事はありますので、そのあたり訪問先でサ責が十分に地ならしをして引き継いでいくという事も重要なポイントになりそうです。
それに文化の違いもありますから、生活支援の場面で宗教上の問題や文化の違いでどうしても対応できないケースなども出てきそうで、そういう事までしっかり丁寧にフォローできないと、働く外国人にも、受け入れてくれる利用者さんにも不幸な結果になりそうなので、慎重に進めてもらいたいですね。
それに、賃上げが始まっているこの時期なので、外国人だからといって安い賃金で労働力を確保しようとか、そういう発想だといかんと思います。
ヘルパーの仕事は、残念ながら負担は増えていくと思います。
足りない人手不足を補うには、今までよりも沢山の仕事をこなさないといけなくなるわけですし、基本報酬の引き下げで今まで同じ売り上げを確保するには、減らされた報酬分はプラスで働かないと追いつかないわけですから、どう考えても仕事量は増えます。
日本人でさえ自宅に訪問するヘルパーの仕事は敬遠しがちなので、外国人労働者にとって、それがどれだけのハードルになるかも慎重に判断は必要と思いました。
技能実習生を受け入れているような大規模な法人であれば、施設も運営していると思うので、施設で働いていた外国人介護職をヘルパーに異動させるという力技も使えるわけですし、外国人にとってそういう異動の打診について、本当は嫌なのに断れないという状況も考えられます。たぶん日本人より拒否できない環境なんじゃないかなぁ。
こういう検討する会議の中で、現場で働く外国人介護職の生の声がなぜ出てこないのか、そういう所が気になりました。
準備ができ次第施行する、というのはひどく性急な印象を受けます。
「外国人を単なる日本人の穴埋めの労働力として受け入れることは適切でなく、事業所によるきめ細かな支援が求められる」
これは本当にその通りなので、絵に描いた餅にならないようにしていただきたい。
要件については、やって当たり前というか、こういう準備をしないと逆に怖くないですか?という内容ですね。
外国人本人への定期的な聞き取りや面談なども要件に入れておいた方がよさそうだけど、その辺りは他の介護職と同様に定期的に実施している大前提であると思っておきます。
最後にさらっと紹介されていましたが、外国人労働者受け入れ事業者を訪問して指導する体制を整えると説明、とあります。
これ結構思い切った事するなぁと思いました。
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