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気持ちのいい接客。

地方のいわゆる田舎での仕事も、いよいよ2か月目が終わろうとしています。
絶賛花粉症で目がかゆくてくしゃみばかりしています。

エリア内の事業所を時には行ったり来たりしているわけですが、もう少し仕事を掌握できたら、もっと現場をうろうろしたいなぁ、と思っている真っ最中です。

仕事に慣れるといっても、毎月1回しかできない仕事なので、慣れるにしても時間がかかるという状況です。仮に5回やればだいたい慣れるという仕事内容でも、ほぼ半年かかるという事ですから、暇な時間を見つけては反復してみたり、作業全体の流れとスケジュール感を書き出して、自分なりの組み立てをしてみたり、試行錯誤もしながらの毎月の業務です。

特に請求と勤怠は間違えるわけにはいかない上に、スピーディに処理しないと経営分析もリアルタイムでできませんので、1日の遅れが致命的になる可能性もあります。

まぁそういう大変重要で大切な役割を担っているわけですが、やはり自分は介護職だ、という自負がありますので、どちらかとういとやっていてもつまらない作業ではあります。

だからと言って手は抜きませんけどね。
事務職員がびっくりするくらいの仕事はしたいと思っています。
実際に、ほとんど期日前にはデータを提出しているので、もう終わってるんですか?という評価はいただけていますが、全体の情報の流れを整理して、期日に対して最も効率がよい作業を細かく段階的に分解して、いっぺんに完成させるのではなく、細かく完成させて積み上げていくので、5分でも暇があればそれぞれ優先度の高い仕事をあてはめて処理しているんで、そこまで驚かれるような事はしていないつもりです。
もともと管理者をやりながら現場対応もしていた事を考えると、よほどまだまだ余裕がありますし、その時にやっていた、自分の仕事やこれは5分かかる、これは10分かかる、今15分余裕がありそうだから、この二つを処理してしまおう、みたいな仕事をずっとしていましたし、その15分だって途中で職員からの相談や利用者さんから話しかけられたりや、突発の事故対応やトラブル対応などもあったので、まともに予定通りに処理できた試しがない中で、今はほとんど予定通りに事が運ぶ状況ですので、本当に仕事はしやすいです。でもつまんないです。

逆に隙間時間をうまく使えない管理者さんは、計画書や記録類、報告書をためる傾向ですし、どうしても残業になってしまってましたね。

僕はほとんどの現場で、どのような立場でもデイサービスの朝夕の送迎の運転や添乗の援助をしていました。
そうする事で、職員1人分の残業が減ったりするのも一つの目的でしたが、計画書をためている管理者や相談員に、そういう書類作成の時間を作ってもらう時間にも活用してもらっていましたが、一番の理由は、僕自身がゆっくり頭の中を整理する時間と利用者さんとかかわれる時間が欲しかったからです。

運転したり添乗したりして、日ごろの様子など伺いながら、送迎の行きや帰りは、必ず送迎車の中は空車ですので、仕事の事や、まとめかけている書類などを頭の中で整理したり、自分の考えと向き合う時間にしていました。
どうしても事務所や事業所で仕事をしていると、職員に呼ばれたり電話対応したりと、じっくり考える時間が取れなかったので、往復1時間のうち、片道30分は(1日朝昼夕と3回送迎にでたら、合計90分)、しっかりと自分の思考や頭の中や見通しなどについて整理する時間が取れますので、結構有意義な時間でした。
それも今は無いんですよねぇ、なので本当に集中力を維持するのが大変です。

さて、今日の本題ですが、田舎ですとコンビニって結構重要なんですよね。あまり商店などないので。

ただ、最近のコンビニって品揃えはいいけど、接客がなぁ・・・という店舗が多くなってきている印象があります。

いらっしゃいませ~がなかったり。

僕もアルバイトで接客など経験してましたので、お客様がご来店されたら、まずは大きな声でいらっしゃいませ!が基本でした、最初に教わりました。
そして、レジに並びそうな感じになったらレジを開ける、お客様を待たせない、というのも基本で教わりました。

店舗内の整理をしていても、今店舗内に何人のお客様がいて、レジが何台稼働していて、商品をレジに持っていこうとしているお客様がそろそろ・・・みたいな予測をしながら棚の整理や商品の陳列の整理をしていました。

それが、最近はコンビニも人手不足だからか、挨拶もよくない対応が多く見受けられるようになりました。それで腹は立ちませんが残念だなぁと思います。

僕自身は、どんな対応でも接客してくれた人には必ず『ありがとう』と返しています。

きっかけは、それもコンビニのレジの時だったんですけど、すごく元気にありがとうございます、いってっしゃいませ、と言ってもらった時に、自然と『ありがとうございます』と返事がでて、その時にすごく気持ちがよかったんですよね、だから続けています。

そして、最近ですが田舎のとあるローソンの店舗に近くに行く時は毎回立ち寄るようにしています。

本当に田舎の山奥の店舗んですけど、すごく接客がいいんです。
今のところ、どの従業員さんも本当に親切で丁寧で、買い物をするのが気持ちいいんです。
そして、どの店員さんも、またいらしてください、と見送ってくれます。

田舎の山奥だから、だいたいみんなまた来るんですよ。
だけど、それがマニュアル通りだとしても、そう感じさせないように言ってくれるのは、本当に気持ちがいいです。

いつ行っても、誰が対応しても同じ水準で高品質な応対ができるのは素晴らしいです。

なんか疲れてた時でも、買い物をしてお店から出ると、さあもひと頑張りするか!という気持ちになれます。

そして関係あるかどうかわかりませんけど、そのお店は他のコンビニよりも綺麗なんですよね、たぶん清掃とかも同じようにしているはずなのに、なぜか輝いて見えます。

単に僕がお気に入りのお店だからかもしれませんが、そこが重要ですよね。

誰かのお気に入りになるって、すごく重要だと思います。
介護でもそれは同じかな、と思います。

おそらく、そのローソンでは、職員一人一人が、そのローソンを良くしたい、そのお店が大好きなんだと思うんですよね。
だから、来てくれるお客さんも大切だし、せっかく来てくれたんだから精一杯のおもてなしをしたいし、また来てほしい。
そのために日頃の自分たちの仕事を精一杯やる。

そういうのが自然にできているんだと思います。
無理せずに出せる仕事の成果がそういうレベルであるべきだし、これは育成では非常に重要な事だなぁ、と思います。
単に理念を言葉だけ伝えても意味がなくて、本当の意味を伝えないと意味がなくて、それを理解した職員が、一人ひとりが自発的に自分なりに工夫をして、お客様・利用者様のために何ができるのかを考えて工夫できることが重要です。

現場職員が自分で考えるようになる。
なんのために?
会社の理念を実現するために。
会社の理念とは?
・・・会社の理念って結構長くて回りくどかったりわかりにくい文言が書かれたりしますよね。当社の理念もまわりくどいです。
介護ですから、利用者さんの笑顔、とか簡単なのでいいと思うんですよ。
だから、利用者さんを笑顔にするために僕たち私たちはこんなケアを提供したい。だから今はこういう事をして気持ちよく過ごしてもらおう。とか、そういうのを自分たちで考えられる職場にしていきたいな、と思いました。

そのためにはどうするか。

まずは自分たちの職場が、何をテーマにするかを職場全体で共有しないとダメですよね。
そのためにはやらり自分達でそれを作る、決める。
あるいは、リーダーがうちの会社のケアはこうだ!と示す事ができるようになる。自分の介護観を熱く語れるリーダーを育てる。

まずはそこからだな、とローソンから気持ちよく出てきてくしゃみをしながら思い至りました。

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