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体験による学びをオンラインでも

こんにちは。マーケティングタウンという経営視点を体感で学ぶビジネスボードゲーム研修を作っております、株式会社NEXERAの飛田です。

ちょうど昨日(※2020年5月12日現在)、体験型のオンライン研修をリリースしました。

開発当初は、コンテンツに自信があったので「正直オンライン化なんて簡単だろう」と思っていました。

ただ実際は、すぐに出鼻をくじかれました。
そこで、この経験は「これからオンライン型の体験型学習を作られる方の参考になるのでは」と思い、このnoteを書きました。

これを読めば誰でも体験型の研修が作れる!みたいなnoteではないですが、一つの体験型オンライン研修ができるまでの事例として少しでもお役に立てればと思います。


衝撃的につまらなかったオンライン化

はじめに取り組んだことは、オフラインのコンテンツをそのままオンラインに移行でした。弊社はもともと自社開発のビジネスボードゲームを活用した体験型の研修を行っています。

それをそのままZoomとスマートフォンのカメラを駆使して、プレイしてみました。

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社内のメンバーで試してみたのですが、2時間とっていた時間が1時間で「もう大丈夫」となるくらいオフラインと比べて面白さがなくなっていました。

当然ですが、オフライン用に作ったものを。そのままオンラインに移行するのは難しんだと感じた瞬間でした。


今だからこそ、コミュニケーションを重視

先程ご紹介したテストプレイを経て、「あーでもないこーでもない」と社内で試行錯誤し、改善すべき部分が出てきました。

それが「コミュニケーション」です。

オンラインでは、オフラインと比べ空気感も感じにくく、相槌などの細かいコミュニケーションの要素が削られてしまいます。

ただ、学びを深めるために双方向の学習や、コミュニケーションは効果的なので、それをオンライン上で実現するにはどうすればいいかを考えました。

そこで行き着いたのが「チーム戦」です。
元々個人戦のゲームだったため、抜本的なゲームシステムの見直しを行いました。

実際に企業様からも「新卒の同期感を感じにくい今の状況をどうにかしたい」であったり、知人の新卒社員からも「会社で働いている気がしない」という声を聞いていました。そのため、みんなで共通の目的に向かって取り組める環境を作りたいと思い、ゲーム自体を見直してでも、今回はチーム戦を採用しました。

ただ、ここで重要だったのはコミュニケーションの制限です。

学習においてコミュニケーションはただ活発になればいいわけではないです。そのため、コミュニケーションに時間的制限を設けることで、円滑なコミュニケーションを心がけることも学びの一部となるようにしました。


社会人3年目までに学んでおくべきビジネス基礎

普段、研修のゴールとして、受講者が研修後にどうなっていてほしいか、研修後にどのような行動をしてほしいのか、から逆算します。

そのため、マーケティングタウンのオンライン化では、受講者が学習内容の、どの部分をどの程度理解できている状態が望ましいか、を考えました。

これまでオフラインで実施してきたマーケティングタウンでは、マーケティング部分は外部環境、財務部分は損益計算書や貸借対照表まで学ぶことができます。

しかし、オンラインで画面に集中しておける時間等を考えると、あまり長い時間をとることは難しいです。そのため、the Teamは学習内容をマーケティングフレームワークと営業利益までの利益構造に絞り、短時間で集中して学習できる設計にしました。


体験による学びをオンラインでも

ミーティングツールの選定や、受講者の環境など、考慮した点は他にもあるのですが、今回は大きなポイントになった部分をまとめました。

体系的なものではなく、1つの事例のため全ての人に役立つかはわかりませんが、少しでも学びに関わる方のお役に立てば嬉しいです。

弊社はマーケティングタウンザチームの限らず、今後も体験型のコンテンツをどうオンライン化していくかに取り組んでいきます。

このような状況下でも学びや成長の機会が失われないよう、いいものを沢山作っていきたいと思います。


最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

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