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自分の投稿を見てもらうために他人にいいねするなバカ

こんにちは、とび少納言です。

ロバート・チャルディーニという方の本『影響力の武器』には、著者が経験から得た、人に影響力を及ぼすための法則がいくつか書かれています。

この本はかなりベストセラーで、今でもよく読まれていて、引用もされています。
その中でも、特に「返報性」という法則は、よく活用されています。

「返報性の原理」を簡単に説明すると、人は何かモノや行為を施してもらうと、その人に対してお返しをしたくなるというものです。
これを利用して、あらゆるセールスが行われていると著者は言います。

例えば、「無料でくじ引きができます!」と言って、くじ引きを引くと携帯キャリアやウォーターサーバーの営業をされたりします。
くじ引きだけ引いて、さっさと立ち去っても問題はないですが、「無料でくじ引きをしてくれたのに申し訳ない、、」と思って最後まで説明を聞いてしまう。
このような経験に心当たりは無いでしょうか?

この返報性の原理は、確かに効果的だと個人的には感じます。何かをしてくれた人には、その恩返しをしたいと思うのは自然な感情に思えます。

しかし、この『影響力の武器』の著者も言っているのですが、これを悪用する人が多すぎます。

僕はブログを書いていて、併せてSNSもやっていました。SNSのフォロワーが全然増えないので、Googleでフォロワーの増やし方を検索すると、高頻度で「まず自分からいいねしよう」というアドバイスに出会います。

その時の根拠として、よく「返報性の原理」が持ち出され、いいねされたらお返しをしなきゃと思い、自分の投稿にもいいねをしてくれると言うのです。

確かに、そうかもしれません。しかし、自分の投稿を見てもらうために、人の投稿にいいねをするというのは倫理的にどうなんでしょうか?

「自分の投稿にいいねしてくれた!嬉しい!!」と思ったら、その人は手当たり次第いいねしていた、、みたいな経験は何度もあって悲しい思いをしました。

このnoteでも、このテクニックは横行してるのではないでしょうか?
自分の投稿を見てもらうため、自分の投稿にいいねしてもらうために、そこまで良いと思っていない投稿(もしかしたら読んでもないかも!)にいいねをしている人は多くいると思います。

そもそも、この返報性の原理を広めた『影響の武器』は、著者が様々な営業トークにまんまと騙された経験から、営業トークを分析してテクニックを炙り出し、「このテクニックを事前に知っておけば騙されないよ!」と周知するために書かれた本です。まえがきに、そう書いてあります。

原著の意図を全く汲まずに引用しながら、「自分の投稿を見てもらうためには、まず人の投稿にいいねしましょう」と、したり顔で語っている輩は皆アホですね。

「自分の投稿を見てもらうためにいいねしてきたな、こいつ」ってのは、された方からすると分かります。そんなことしないでください。無意味です。いいねと思ったものだけ、いいねすれば良いのです。

では、とび少納言でした。

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