見出し画像

「もうけ話」に要注意!投資に関する特殊詐欺が急増

「SNSで知り合った人に『必ずもうかる』と投資を勧められた」
「FX投資話を持ちかけられ、500万円をだまし取られた」

昨今、投資に関する特殊詐欺被害が多発しています。投資に関する詐欺は昔からありますが、最近その被害が急増していることを知っていますか?
「必ずもうかる」といったうまい話はありません。特殊詐欺の被害にあわないために、手口や対策についてチェックし、自衛しましょう。


「金融商品詐欺」が急増!被害額13倍に

特殊詐欺の中で増加傾向にある手口の一つが「金融商品詐欺」です。架空または価値の乏しい未公開株、社債等の有価証券、外国通貨、高価な物品等に関するうその情報を提供し、「購入すれば利益が得られる」と信じ込ませてお金をだまし取る手口です。
警察庁が発表した令和5年1〜9月の金融商品詐欺の認知件数は184件(昨年同期比で約9倍)、被害額は23億円(昨年同期比で約13倍)と、被害が急増しています。

被害者が最も多い年齢層は60代(29%)ですが、次いで多いのは50代(24%)、40代(15%)となっています。高齢者だけでなく、現役世代も注意しなくてはならない詐欺手口。「自分だけはだまされない」という油断は禁物です。

投資に関する詐欺やトラブル事例

「投資」に関する詐欺や消費者トラブルなどの事例を紹介します。

マッチングアプリで知り合った人から…

マッチングアプリで知り合った人に、暗号資産の投資を勧められた。メッセージで指示を受けながら、国内の業者でアカウントを作成し暗号資産に交換したあと、今度は海外の業者で別の暗号資産に交換した。

いくらかもうけが発生し、自分の銀行口座に入金があった。その後も次々と投資したが、さらに高額な投資を勧められたので「お金がない」と伝えると、消費者金融でお金を借りて投資をさせられた。「もう出金したい」と伝えると、今度は「海外の業者から出金するには200万円課税される」と税金を請求されてしまった。

勝手に投資グループに追加されて…

スマホのメッセージアプリ「LINE」で突然、「投資交流グループ」という心当たりのないグループに追加された。グループ内では、「指導者の指示に従ってFX投資をしたらもうかる」と話していたため、指導者が勧める投資や口座管理アプリの登録手続きを行い、指定された口座に複数回にわたって現金を振り込んだ。アプリの画面では利益が出ているように見えたが、出金を試みると出金ができず、610万をだまし取られた。

複数の役割が登場「劇場型」詐欺

A社と名乗る者から、「上場間近のB社の未公開株を買わないか」と電話があった。数日後、タイミングよくC社と名乗る者から「B社の株を持っていたら高く買い取らせてほしい」と連絡があった。A社とC社の話を信じ込み、B社の株を購入した。しかし、その後A社、C社ともに連絡が取れなくなってしまった。B社の未公開株は実在しないもので、お金だけだまし取られてしまった。

二次被害に注意「被害回復型」詐欺

過去に未公開株の購入で詐欺被害を受けた。そこへA社を名乗る者から「過去に購入した株を買い取って被害を回復してあげます」と電話があった。その条件として、別の未公開株の購入や手数料の支払いを求められた。以前の未公開株の購入代金を取り返せるなら良いと思い、応じた。しかし、A社から買い取りの代金は支払われず、連絡が取れなくなった。

もうけ話に注意!特殊詐欺の対策

投資などに関する特殊詐欺にだまされないために、日頃から対策をすることが重要です。

「うまい話」をうのみにしない!

「うまい話には裏がある」とよく言われます。「必ずもうかる」などの投資話やもうけ話を聞いても、うのみにせず、冷静に判断しましょう。例えば、このような言葉が出たら要注意です。

・必ずもうかる
・ラクして稼げる
・高利回り
・サポート/コーチする
・私の指示通りに投資すればもうかる
・あなただけに教える

見知らぬ人からの電話やメッセージに注意

特殊詐欺被害の入り口は、電話・メール・SNSなど様々です。見知らぬ人から電話・メール・SNSなどで投資話を受けても、応じないようにしましょう。

普段から、電話・メール・SNSなどで見知らぬ人からのコンタクトを遮断しておくことも重要です。

【電話】
・知らない電話番号からの電話に出ない
・留守番電話で内容を確認し、知り合いの電話のみ応答する
・迷惑電話を自動で遮断する機能やツールを活用する

【メール/SMS】
・身に覚えのないメールやSMSに返信しない
・文面に添付されたURLに触らない
・迷惑メール/SMS対策サービスを活用する

【SNS】
・SNSで知り合った人からもうけ話をされたら、詐欺を疑う
・LINEなどのメッセージアプリでは、「友だち追加機能」をオフにし、知らない人から勝手に友だち登録やグループ追加されるのを防ぐ
・見知らぬグループに追加された場合は退会やブロックなどをして、接点を持たないようにする

自分だけで判断せず、必ず相談

自分だけで判断せず、家族や知人に相談することで被害を防げる場合があります。大きなお金を動かす前に、必ず誰かに相談しましょう。

また、複数の人物が登場してだます「劇場型手口」などでは、詐欺師が警察官や銀行職員などを装って電話をかけてくることがあります。警察や銀行が、現金やキャッシュカードを預かったり、暗証番号を聞いたりすることは一切ありません

そのほか詐欺師は、投資会社、金融庁、弁護士など様々な人物を装うことがあります。もうけ話を安易に信じず、すぐに最寄りの警察や消費生活センターに相談してください。

(参考資料)
特殊詐欺認知・検挙状況等について|警察庁
SNSやマッチングアプリ、友人・知人からの誘いをきっかけとした暗号資産のトラブル -その話、うのみにしないで-|国民生活センター
特殊詐欺の被害状況について|徳島県
実例で学ぶ「未公開株」等被害にあわないためのガイドブック|金融庁

対策アプリで不審な電話・SMSを撃退

スマホの防犯アプリ「トビラフォンモバイル」は、トビラシステムズ社の独自データベースをもとに、特殊詐欺などを含む不審な電話を自動で検知・警告します。着信時だけでなく発信時にも警告するので、誤って不審な電話番号に電話をかけるのを防いでくれます。

不審なSMSも自動検知し、警告表示(Android)や迷惑フォルダ振り分け(iPhone)をするので安心。あやしいSMSや、フィッシング詐欺・架空料金請求詐欺の対策に有効です。

さらに、トビラシステムズのデータベースを用いた迷惑情報フィルタアプリは、携帯キャリア各社からも提供されています。利用する携帯キャリアや、加入しているキャリアのオプションパックに合ったサービスを活用するのも効果的です。

犯罪やトラブルに巻き込まれないために、スマホの迷惑電話・SMS対策を活用しましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?