天才・松本人志と松本人志になりたかった僕
僕は松本人志病の末期患者だったので、今でも松本人志の哲学に無意識に取りつかれている部分は多い。
「これすべってるんじゃないかな?」とか、「イタイんじゃないかな?」とか、松本人志の言葉に怯え、躊躇してしまうことがある。
まだまだ完全に松本人志病が完治しているわけではなさそうだ。
念のために言っておくけど、松本人志にはめちゃめちゃ感謝しているし、この人の笑いにめちゃめちゃ救われてきたし、この人がいなかったら僕が人生で笑ってきた量は半分以下だっただろうし、もっと早々に人生をフェイドアウトしていたかもしれない。
僕に生きる希望を与えてくれた人。
人を笑わせるということの素晴らしさ、お笑いの素敵さを教えてくれた人。
僕の人格形成に多大な影響を与えたくらい、松本人志の存在は大きい。
そんな笑いの打率10割、「すべらんな~」の松ちゃんでも「今日は調子が悪い」「面白いことが浮かばない」って日もあるらしい。
そういう時はどうしているか?
昔、何かの番組で「あまりこういうことは言いたくないけど」と前置きした上で、「過去にウケた話やワードを引っ張り出してくることもある」と言っていた。
あの天才・松本人志でもそういう日があるんだと松ちゃんに親近感が湧いた。
例えば、「毎日ブログを更新しなければいけない」とか、「コラムを週1回書かなければいけない」とか、YouTuberだったら「企画のアイデアを出さないといけない」とか、何かしらアウトプットしなければいけない、タスクをこなさないといけない人たちにとって、毎回が絶好調なわけではない。
ない頭振り絞って振り絞ってアイデアを出さないといけない日もある。ていうか、ほとんどがそういう日ばかりで時間との戦いだと思う。
そういうスランプの時は、過去の成功体験をそのままトレースしたり、少し形を変えてみるのもアリかもしれない。
毎回新作を提供できる天才なんてこの世にはいないと思うので!
「どんなにウケた話でも使い回しはしない」と昔、松本人志が著書で言っていて、カッコ良いなと思った。
少なからずこの言葉を覚えていて、影響を受けていたことに気がついた。
そんな松ちゃんが、調子の悪い時は「過去にウケた話やワードを引っ張り出してくることもある」と矛盾したことを言っている。
人間は矛盾した生き物だし一貫性などないと思っているけど、一貫性ある人間に人はついていく習性がある。
おそらく若くてまたまだ尖っていた松本人志だったから、自分を鼓舞するために言っていた可能性は存分にあると思う。
あの天才・イチローですら3割の打率しか残せないのだ。残り7割は打てていないのだ。
同じ話は何度しても良い。
同じアイデアは何度使い回しても良い。
囚われていた思考の正体は松本人志の場合であることが多い。
本当に僕にとって特別で偉大で、自分の道しるべだった人なのだ。
そんな松本人志をリスペクトしながら、松本人志から少しずつ解放されるのがここ15年くらいのテーマだったりする!
2023/06/25
飛田将行 とびたまさゆき
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