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3年半企画を作り続けて分かった、新米プロデューサーが磨くべき11個のスキル

こんにちは、サイバーエージェントの運営しているタップルで、アプリやネットCMなどをプロデュースしている永友です。

最近社外の人たちと話したり、社内でのサイバーエージェント役員研修を受けて、改めて

「プロデューサーのスキルって何だろう?」
「てかそもそもプロデューサーって何する人?」
「自分が今最も努力するべきところってどこ?」

というのを理解しておかないと重心のかけ方を間違える可能性があるなと思ったので、
あんまり世の中に公開されてないプロデューサーのスキルマップをまとめてみました。

プロデューサーって本当に「いいもの作る」ことしか興味しかないので、
あんまりこういうのを積極的にアウトプットする人いないなぁ〜っていう印象があって、
こういうスキルが技術職・マネージャー等ほど可視化されていないので、
プロデューサーを目指している人や、私みたいな新米プロデューサーの参考になれば幸いです。

ちなみに今回私が参考にさせてもらったプロデューサーは私自身尊敬している以下の方々で、著書や実際に一緒に仕事をさせてもらって感じた実体験を元にまとめてみました。


・ジブリ:鈴木敏夫さん著書「仕事道楽」
・サイバーエージェント:「AbemaTV」藤田社長、「オオカミくんには騙されない」横山ゆかさん、「タップル誕生」合田さん伊香賀さん
・ブランドプロデューサー:柴田陽子さん

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プロデューサースキルマップ

まず、何の職種でも前提「基礎スキル」は共通すると思っていて、
なんだかんだこの3つが抜群に揃っているというだけでも20代は何とかなったりする気がしています。


 基礎スキル

1.夢中になる力
「自分の大事な価値観に重きを置いている」 具体例としては、「人の喜ぶ顔を見るのが好き!上司が大好きで上司が喜ぶ顔が見たいから、今の仕事は夢中で頑張れる!」といったようなパターン。

2.胆力
負の感情で動いた行動(怒・哀)は一瞬で信用を奪います。
私は空腹になると適当になる性格に最近気づいたので、そんなときは何か食べるか、客観的に自分を見て「あーお腹減ってるから判断気をつけよ」とコントロールしています(笑)

3.体力
体力に気を遣っている人が多い中で、私は結構自分のマインド健康状態を続けるのも大事だと思います。
最近は経営者コーチングとかも流行ってて、第三者にコーチングしてもらうことも効果的。
どんな心理的負担状態が続くと、自分の体力にも影響するのかの線引きと対処法を持ってるといいかもです。(これについてはまたブログ書こうかな)

そして、ここからは上記3つの基礎スキルを保てる状態になってから、磨いていく応用スキル。


応用スキル

1.調整力
これは若手の時こそ「調整ばかりして私は大丈夫だろうか・・・」と、
よく後輩から相談受けたりするのですが、
案外これはできる人少なくて、できる力を持っているだけでかなり武器になると思っています。
ジブリプロデューサーの鈴木敏夫さんの本を読んでみても、
調整力が光るエピソードが他に比べてダントツで多く、
彼しか調整できないからこそ、宮崎監督・高畑監督からも一目置かれ、
あんなにすごい映画を何本も成功することができたんだなーと感じさせられました。

2.未来地図設計力
これはそもそも示すことができない限り、プロジェクト継続自体も難しくなるので、
経営・現場どちらもワクワクするような未来を示し続けられることが大事。
ものすごい壮大な数年先の緻密な未来設計考えないと・・・・っていうわけではなく、
半年〜1年先のふんわりとしたインパクトのあるワクワクする未来を話せるだけでも十分だと思います。
それがむずいんだけど(トホホ)

3.数字設計力
大事な指標を正しくすぐに言えるか、予測数字がほぼ外れないか、予算内に抑える緻密な設計ができるか、など。
活躍しているプロデューサーはやっぱりここのヨミがすごい。本当にあんまり外れない。すげー。

4.仮説分析力
すごいプロデューサーや経営者は普段の生活でよく周りを観察して、いろんな仮説を持っている。
SHOWROOMの前田裕二さんもメモの魔力でもある通り、
物事をものすごい速度と量で分解して自分の仮説に落としていますよね。

5.全体俯瞰力
ものづくりに集中して周りが見えなくなってしまうからこそ、誰よりも冷静に俯瞰する力が大事。
私自身上司に「今Aに集中してるけど、多分他に問題があると思うよ」とフィードバックもらい
そのあと他に問題があることに気づいて本当に悔しい思いをしたのですが、
週に1度くらい俯瞰してみるのがマジで大事だと思ってます。

6.言葉開発力
藤田社長は基本サービス名や制度名・キャッチフレーズしか見ないことで有名なように、
本当に言葉は1文字・表記・魅せ方レベルで大事だと思います。
いいプロデューサーはワードのアイデア力がピカイチいうことではなく、
チームからいいワードが出てくるような雰囲気づくりをできるのが凄腕のプロデューサーです。

7.決断力
決断力を極めるには2点抑えるべきところがあると思っていて
「決断するための情報を最速・最低限で集める」「決断するプレッシャーに耐えうるメンタルタフネスを付ける」が大事。

8.チームビルディング力
Uchi cafeなどプロデュースされた柴田陽子さんも「 “人こそすべて” の考え方」
ジブリ鈴木さんも「常に念頭にあるのは人」、と仰っているようにまずは人が大事。
特に鈴木さんの「才能と誠実さのバランスは絶対必要。真面目だけど力が足らない人をみんな助けようとし、そうすると助けている人自身が新しい面を出して伸びていく。」という本にある言葉は本当に真意だと思います。

・・・

周りのすごい人たちから学ばせてもらった経験・すごい人たちの著書等から
プロデューサーのスキルセットをまとめてみました。

このスキルセットごとに、自分のレベル感を◎・○・△・×で定義し、
定点チェックを3ヶ月に1度くらいでウォッチして、
日々の習慣をどう変えて成長角度を変えるか検討するといいと思います。

ちなみに自分はこんな感じになりました。

長く続けるコツとしては、
新しくやる内容をすでに習慣化している習慣に乗せて
無理ない範囲でやっていくことが大事だと思います。

そして最後に、結局全部◎になる人がすごいプロデューサーということではなくて、
すごいのは世の中にいいものを生み出してそれが多くの人に使われていることです。
人(作り手・使い手)が幸せになるために、やれること何でもやっていいものを作り上げる。
そして多くの人に認められて初めて「もの・こと」が自分の肩書になる。

そんな仕事がプロデューサーのお仕事かな〜と思いました。
どんどん考え方もブラッシュアップしていきたいので
プロデューサーの良本や学ぶべき人などいらっしゃったら教えてくださいっ!

明日からもがんばろ〜〜
梅雨だとお家ネットカタカタが捗りますね c(·ω·`c⌒っ

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