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〜ありふれた奇跡〜【美女と野獣歌詞和訳】Tale as old as time【トド版】

久しぶりに、歌詞訳すでー。

今回は、名曲ぞろいのディズニーミュージカルの中でも最高傑作とゆうても過言ではない『Tale as old as time』や。ご存知、『美女と野獣』のテーマソング。

いつものように全体のストーリー性にこだわった、従来の訳とはひと味もふた味も違った訳になっとるでー!

訳だけ読みたいやつは、いつものように、ページの最後にレッツラゴー!


曲の魂

なんとゆうても、この曲の魂は
「この二人に起きた奇跡は、実は誰にでも起きる(起きてきた)物語や」
ゆうことやねん。

「奇跡やけども、平凡な物語」

今は、なんのこっちゃか分からんかも知れへんけどもw
まあ、これを念頭に、普段よりもちょっと情緒多めにこの名曲を訳していくでー!

その1

Tale as old as time
時の始まりから語り継がれてきた物語

True as it can be
いつまでも変わらない真実

Barely even friends
交わることすらなかった

Then somebody bends
二人の運命が

Unexpectedly
思いもよらず交わる物語

old as Timeは、「むっちゃ昔」って言いたいときにゆう慣用句。しやから、最初は「古くから伝わる物語」とか「いにしえの物語」くらいでもええんやけど、ここはあえて
「時の始まりから語り継がれてきた物語」
ってしてみた。「時と同じくらい古い物語」ちゅう、直訳からの変形や。

気の遠くなるくらい昔から、なんなら人類が生まれたくらい昔から語り継がれてきた物語、みたいな感じやねん。そのくらい、いつの時代の誰にでもしっくりくるような普遍的な物語やから、次の
「True as it can be」
につながる訳や。まあ直訳すると、「出来る限りの真実」くらいなんやけど、前の一節と全体を受けると、「いつまでも変わらない真実」くらいがちょうどええんちゃうか。

「Barely even friends」も、直訳したら、「友人とすらいえない」ってなるやろ。けどな、そのあと
「Then somebody bends unexpectedly 」
ってなっとるやろ。「誰かが思いがけず曲げた」ゆうとんねん。
これな、もちろん、二人の運命のことゆうとんねん。
線路のレールみたいに、交わることのなかった二人の人生が、交差してまうねん。運命が変わって。

♪あの日、あの時、あの場所で、君に会えなかったら♪
https://www.youtube.com/watch?v=VwJruL9nBwQ

ってあるやん。あれやねんw

しやから、「友人とすらいえない」やなくて、「交わることのなかった二人の運命が、思いもよらず交わる物語」ってしてみた。最後の「物語」は、どこにも入ってへんのやけど、ま、そうゆうことやろ。ってことで付け加えさせてもろたwww

Just a little change
ほんのわずかな変化

Small to say the least
見落としてしまうほど小さな

Both a little scared
二人とも少し怯えてた

Neither one prepared
準備なんて出来ていなかったから

Beauty and the Beast
美女と野獣

まあ、ここは
「Small to say the least」
「to say the least」は、「控えめにゆうても」ちゅう慣用句をあてられることが多いやんか。
それで直訳すると、「控えめにゆうて小さい」ってなるけど、おかしいやろ、日本語としてwww
「控えめにゆうて、小さい。ホンマは超小さい」
みたいな感じなんやろうけども。それか、ホンマは、
「Too small to say the least(控えめにゆうのにも小さすぎる)」
なんやけども、Tooが歌詞の都合で省略されとるみたいな解釈かもしれへん。
どっちにしても、むっちゃ小さいゆことやねん。そんなニュアンスで、
「見落としてしまうほど小さな」
って訳を当ててみた。

その2

Ever just the same
始まりはいつも同じ

Ever a surprise
驚きから

Ever as before
昔からそうだった

And ever just as sure
日が昇るのと同じくらい

As the sun will rise
ありふれたこと

Ever、Ever、Everやね。Everってむっちゃ訳しにくいやんか。しいて訳すと「一度でも」くらいやねん。まあ、現在完了形と一緒に使われることが多くて、そうすると「これまで(一度でも)」みたいな感じになるんやけど、現在形で使うと、
「Do you ever drive?」
みたいな感じになって、「あなたは、一度でも運転しますか?(あなたは日常的に運転してますか?)」ってなんねん。

あと、特に比較級と使うことで、「今までで一番○○」みたいな感じで使われることもある。「The best movie, ever (今までで最高の映画!)」みたいに。

ほか、単なる強調表現的に使われることもあったりして、まあ、とにかく訳しにくい。

そんなこんなで、その、ちょっと日本語にしにくいEverがガンガン続く歌詞やけど、なんとかニュアンスを汲み取りながら訳してみたw

Tale as old as time
時の始まりから語り継がれてきた物語

Tune as old as song
歌の始まりから奏でられてきた音 

Bittersweet and strange
ほろ苦く、奇妙な気分

Finding you can change
人は変われることを知って

Learning you were wrong
昨日までの自分が間違っていたことに気がつく

Certain as the sun Rising in the east
日が東から昇るくらいの確信を持って

ポイントは、「Finding you can change」「Learning you were wrong」くらいやろうな。
ここでの「you」は「あなた」やなくて、「(一般論としての)人」って意味やねん。一般論を語るとき、日本語では、主語を省略して「朝起きたら歯を磨く」みたいにゆうとき、英語では「You」を主語にすんねん。

そんな訳で、「Finding you can change」は、「人は変われる」ってした。しやけどな、ここでもう一個大事なポイントがあんねん。「Change」は目的語が必要やねん。「Change」の訳は「を変える」が正しいんや。

そうすると、「You can change」は、「あなたは、を変えられる」になってまうやろ。「Change」のあとになんか省略されとんねん。

「yourself(あなた自身/自分自身)」が省略されているとみるのが一般的やろう。けど、ワイは、ここにはもう少し深い意味を取りたい。省略されとるのは「yourself」と「(youに対する)myself」なんやないか。
要は
「あなたは、自分自身も変えられるし、私のことも変えられる(お互いに)。それに気がついた」
ってことや。

そんなところも汲み取って、訳は「あなたは変われる」やなくて、「人は変われる」ちゅう一般化した表現にしてみた。

そして、そこからの「Learning you were wrong」。
過去形やから、ここは「昨日までの私たち」くらい。過去形なのがポイントやね。

Tale as old as time
時の始まりから語り継がれてきた物語 

Song as old as rhyme
リズムが生まれたときに始まった歌

Beauty and the Beast
美女と野獣の物語

Beauty and the Beast
わたしたちみんなの物語

Beauty and the Beast
あなたたちみんなの歌

ちゅうわけで、最後は、「私たちの物語」「あなたたちの物語」ってしてみた。ちょっと情緒的すぎるかもやけどwww

長文にお付き合いいただいて、毎度、おおきに!

和訳

時の始まりから語り継がれてきた物語
いつまでも変わらない真実
交わることすらなかった
二人の運命が
思いもよらず交わる物語

ほんのわずかな変化
見落としてしまうほど小さな
二人とも少し怯えてた
準備なんて出来ていなかったから
美女と野獣

始まりはいつも同じ
驚きから
昔からそうだった
日が昇るのと同じくらいありふれたこと

時の始まりから語り継がれてきた物語
歌の始まりから奏でられてきた音
ほろ苦く、奇妙な気分
人が変われることを知って
昨日までの自分が間違っていたことに気がつく
日が東から昇るくらいの確信を持って

時の始まりから語り継がれてきた物語
リズムが生まれたときに始まった歌

美女と野獣の物語
わたしたちみんなの物語
あなたたちみんなの歌

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