見出し画像

【対談】なぜトド英語はAll Englishではないのか

今年4月28日に、絵本講師/英語絵本インストラクターである日英絵本ソムリエますみさんをゲストとして、「トド英語がAll Englishではないことの強み&韓国のおうち英語について聞いてみる」と題したインスタライブをさせていただきました。
よく寄せられる声「トド英語ってなんでAll Englishじゃないの?」という疑問から、気になる韓国のおうち英語事情までお話しています!
下記のアーカイブから音声を聴くこともできますので、家事・育児をしながらでもお気軽にお楽しみください🎵

自己紹介

ジ:みなさんこんばんは。それでは日英絵本ソムリエのまさみさんを招いてのコラボライブを始めていきたいと思います。よろしくお願いします。
では今日のゲストのまさみさんの紹介したいと思います。英語絵本のインストラクターと英語絵本の読み聞かせについての講座をされていて、神奈川県の藤沢市で「こえとえほん湘南日英絵本おはなしの部屋」を運営されています。

ま:ありがとうございます。よろしくお願いします。

ジ:英語の絵本の専門家ですね。
私の方はトド英語をつくっているEnumaという会社に所属していますジョーといいます。今日は、主にトド英語がAll Englishではないことの強みや韓国のおうち英語についてお話したいと思います。よろしくお願いします。


母国語方式とは?

ジ:まず、トド英語がAll Englishではないことについて話せたらと思います。
ユーザーさんの声やTwitterを見ていましても「トド英語はなんでAll Englishじゃないんですか?」「All Englishにしてくださーい」ってよく言われていて。

ま:よく言われていますよね(笑)。

ジ:「トド英語大好きなんですけど、なんでAll Englishじゃないんですか?」ってね(笑)。

ま:マイケル日本語喋ってる~みたいな。

ジ:まぁトド英語としてはちゃんとした理由があって・・・

ま:あ、トド英語さんからそういった理由を話すこともできると思うんですけど、6年くらいお家英語をしてきてたくさんの読み聞かせをしてきましたので、第三者からの意見として、なんでこれが日本語がいいのかっていうことを私の口からお伝えできたら分かりやすいかなって思ってるんですよね。さっき、ジョーさんがユーザーさんからのいろんな声があるっておっしゃってたんですけど、実際私も最初使った時に「え、めっちゃ日本語あるやん」って思って(笑)。

ジ:そうなんですね(笑)。

ま:私も最初は母国語方式の英語っていうのを重要視していたんですね。元々は英語で話して理解したほうがいいよねって思ってたんです。わざわざ日本語の説明を入れなくても~って。
じゃあなんで最近はそう思わなくなったのかっていうのを話していきたいと思うんですけど、まず今日ご覧になってる方の中には、おうち英語をがっつりやっているもいればトド英語も検討している人もいて、おうち英語ってなに?って方ももしかしたらいるかもしれないので、まずは「母国語方式ってなんなの?」っていう話を私の方からさせてもらえたらと思います。

ジ:あ、気になる!母国語方式の英語があるっていうところからですね。

ま:はい。みなさんご存知の通り母国語方式っていうのは、例えば英語なら「英語は英語で理解しましょう」っていうやり方の英語学習のことです。母国語のように英語を使っていくってことですね。一番有名な母国語方式のプログラムがディズニー英語システムなんですよね。日本でおうち英語って言ったら=ディズニー英語システムみたいなところがあるんです。まぁ歴史もあるし、言語学と心理学に基づいて作られているし、ずっとリニューアルしながらよくなっていってるので根強い人気はあるんですよね。母国語方式=おうち英語っていうイメージが日本の中ではまだまだ強いと思うんです。それで、母国語方式が特に有効だと思う年齢層っていうのがあるんですよね。

ジ:なるほど。年齢ですね。

母国語方式の黄金期

ま:みなさんもおうち英語されている方は気にするところだと思うんですけど、0〜1歳の頃がどの言語においても吸収しやすいって言われていて、まずは0歳からスタートしたいよって方が圧倒的に多くって。あ、0歳過ぎちゃった~って慌ててる人もいるくらいで。
赤ちゃんって、まず1年はお父さんとかお母さんとか周りの人からたくさんの声で母国語を聞きながら、1歳を過ぎたあたりで話し始めてくれるわけじゃないですか。ワンワンとかママとか。
その状況と同じで、もし仮に英語を話せる人がおうちの中にいなかったとしても、何か教材として英語をかけ流ししてそれを赤ちゃんに吸収してもらって母国語方式でやっていくっていう方法。これの一番の黄金期は1歳までっていう話をしましたけれども、耳がいいって言われるのは3歳くらいまでになるので、3歳くらいまでの年齢でスタートできると母国語方式が最大限に活かせるって言われているんですね。

ジ:3歳くらいまでで、まぁ個人差はあるってことですよね?

ま:3歳までっていうのはよく言われている数字ではありますね。3歳の中でもその子の性質によって、耳がものすごく優れている子もいれば、視覚の方が強い子もいるし、触ったりとか体の感覚のほうが強い子もいるから、必ずしも耳がいい子ばっかりじゃないので、だいたいのこの話として聞いてくださいね。

ジ:子どもによって違いますよね。

ま:ただ一般的な学術データで言われているには、黄金期って3歳くらいまでだよと言われているので、その間にたくさん英語を聞いていた子の方が、その後の発展的な学習・・・例えば「星ってこのくらい離れているんだよ」っていう文章があったとして、それを英語で聞いたとしてもなんとなく理解できるようになっているんですね。だから、すでに3歳後半とか4〜5歳、あるいは最近は小学生からおうち英語を始めるご家庭もあるので、そういう場合にはすでに日本語が入っている状態なのでAll Englishのメリットが活かしきれないっていうのがあるんですよね。それはデメリットというわけではなく、有効に働かないという意味で捉えて欲しいんですけれども。
まず、英語の発音と日本語の発音が全然違うっていうのはみなさんよく分かってらっしゃると思うんですけれども、大人でもうまく発音できない人なんかは「私なんかが英語絵本読んでいいのかしら」ってみんなおっしゃるんですよ。

ジ:難しいですよね。

言語の完成時期

ま:私ももちろん教える立場ではありますけれど、やっぱり日本語に寄った英語になっているし発音ってとっても難しいんです。それに対して日本語は子音に必ず母音がくっついている言語なんですよね。母音はa、i、u、e、oの5音です。これに、かきくけこだとKがそれぞれくっついて、ka、ki、ku、ke、koという音になってそのままそれがwa、woまで続いていくんですよね。なので日本語って、漢字・カタカナ・ひらがなとあって難しいんですけれども発音は簡単な言語なんです。韓国語はすごいんですよね?母音が・・・

ジ:え~っと、全部で40くらいあるのかな。結構多いです(笑)。

ま:ジョーさんからそれ聞いて、隣の国で、似た言語だろうなと思っていたのに、母音の数が全然違ったんですよ。なので日本語は意外と発音は難しくなくて・・・あ、もちろん他の母語の方にとっては難しいですよ!母国語が日本の子は、だいたい5歳で日本語の発音が完成するって言われているんですね。それに対して英語はネイティブのお子さんでも完成期は9~10歳って言われています

ジ:え!?欧米のってことですよね?

ま:はい。例えばthの発音やfの発音がうまく出なかったりとか、摩擦音が特に難しいみたいなんですけど、日本語よりも口の中をよく使って発音するので習得するのに時間がかかると言われています。

ジ:さっきおっしゃっていたように、母国語方式で学ぶわけじゃないですか。それでも9年とかかかるんですね?

ま:そうなんです。もちろんね、それまでにいっぱい話せますよ!
5年で日本語が完成するっていうことは、主語述語が正しく使えるってことではないんですけど、概ね完成しているって思っていただいていいんじゃないかなと。

ジ:確かに、5歳の子とは普通に喋れますね。赤ちゃんっぽい喋り方だと思うのは3歳くらいまでですね。

ま:たどたどしくてかわいいなって思うのが、2~3歳なんですよね。
5歳くらいになると、完成形に向かっています。なので、そこのタイミングで「英語を始めよう」とか「1歳頃からまばらにかけ流しをしていたけど、今からやるぞ!」といっていきなり英語だけで説明したりネイティブばっかりの教室に入れたり、オンライン英会話とかで日本語が全くわからないフィリピン人の先生の前に立たせるとか、かわいそうだからやめてあげて~って感じで。
まぁ荒療法でもできないことはないと思うんですよね。人と人なので。バイタリティのある子だったら可能。

ジ:お子さんの性格によりますよね。

ま:そう。うちの子はシャイというか、積極的におしゃべりしたい方ではないので、相手が日本語が全くわからない環境にされたら・・・自分がそうされても嫌じゃないですか?

ジ:そんなのストレスですよね。

ま:5歳っていうのが一つの目安としてあって、日本語が完成しているお子さんに関してはAll Englishではない方がいいなと思っていて。トド英語の中では、例えば最近のでいうとセント・パトリックス・デーという動画が上がっていて、すごく素敵だなぁと!動画の中でクラフトを教えてくれていて、うちの子はトイレットペーパーの芯で作ってたんですよね。

ジ:ありましたね!

ま:あれもAll Englishじゃなくて、ほぼ日本語でセント・パトリックス・デーってこういうものなんだよって教えてくれてたんですよね。でも仮にマイケルが全部英語で話すシチュエーションだとしたら、どこまでセント・パトリックス・デーの意味を理解したのかな?って疑問に思うんですよね。

ジ:確かに、緑がいっぱい出たな~で終わるかもですね。

ま:もちろん英語で理解して英語で思考してってできれば英語でいいと思うんですけど、仮に5年間どっぷり日本語をインプットしてきたのであれば、きちんと日本語で受け止めたものを理解するっていうのも大事なんですよね。母国語方式でずっとやってきたお子さんは分かるかもしれないんですけれども、日本語で説明を聞いて、日本語でそれを自分で考えた後、自分の言葉で説明できたら、それはそれですごい!

ジ:なるほど。

ま:最近頭が痛い話なんですけれども、娘がいま小学3年生なんですけど、正直何言ってるかわかんない時があるんですよ。

ジ:それは、日本語で?

ま:日本語でも英語でも、何の話なのかっていうのがわからない(笑)。
だから、母国語でまず物事を説明できるっていうのがとっても大事だと思ったんです。
私も以前はガチおうち英語っていうんですかね、この子は将来英語が話せないといけない!ってくらい思い詰めていた時もあったんですけど、そんな事も起きて考えが変わって。もしあのままガチおうち英語を続けていたら、きっと娘はもっと日本語でうまく説明ができなかったんだろうなって思うんです。

ジ:やり過ぎたら英語嫌いにもなってしまいますしね。

まずは母国語を学ぶことが大事

ま:本当にそうですよ。子どもにとっては小学校が初めての学校なんです。何百人と生徒がいる中で、自分の主張も伝えないといけない。お友達に「〇〇がしたい」「私は〇〇だと思う」っていうことをキャッチボールしないといけない。

ジ:社会性を学ぶ練習ですね。

ま:そう!これって正直、うちは特に一人っ子なので、家の中に自分以外には大人しかいないとなると、学校が初めて社会を学ぶ場所になるんです。なのでその時に言葉が出にくいことがあってはいけないなって感じていて。なので、All Englishのアプリは、低年齢からやっている子に関してはいいと思うんです。でもトド英語が目的としているのはそういうところじゃないと思うんです。
ジョーさんに確認したんですけれども、韓国版のトド英語も、動画の部分は韓国語で説明が入ってるんですよね。

ジ:日本語版で日本語を話しているところは全部韓国語になっています。

ま:それですごく需要があるってことなので、まず母国語でしっかり理解した上で第2言語である英語を理解していくという流れは、私はとても有効なんじゃないかなって思うんですよね。

ジ:学習する子の年齢や環境に合わせていかないと効果を得られないかもしれないってことですよね。

ま:そうなんですよ。母国語方式が有効な子ももちろんいるんですよね。インターとか通ってる子は学校でも英語で説明されていますし。

:確かに。インター通ってる子がトド英語をやると、何これ?って思っちゃうかもですよね。そういう子はトド英語やらなくてもいいと思います。

ま:ほんとですよね。なので、日本の公立小学校・保育園・幼稚園とかに通っている方に関しては、トド英語の日本語が入ってるのが気になるっていう考えは少し払拭していただけたらなって思ってます。

ジ:日本語は母国語として喋りながら、第2言語として英語を学ばせたい人向けのアプリと言えるかもしれませんね。対象年齢は2~3歳から小学校入ってから使う子もいますね。

ま:使う子の年齢が高ければ高いほど、日本語の説明に対する理解度は深まっているので、言語習得もその分上がるはずなんですよ。

ジ:そうですね。より効果があるはず。

ま:小さい頃から使っているお子さんにとっては、英語のゲームとして楽しめるアプリだと思うんですよね。トド英語の場合、発語を促してくれるじゃないですか。その掛け合いで幼児さんは楽しめるといいかなと思うんですけれども。

トド英語に対訳学習はない

ジ:そう考えると、別に日本語が多いわけではないんですよね。一部が日本語を使って捕捉的な説明をしたり、海外の文化を楽しく学ぼうみたいなところがあるので。

ま:ですね。例えば「He swims.」って言った後に「彼は泳ぎます」って訳するのは一切出てこないです!

ジ:それはないです!
彼は泳ぎますって言った時点で、その前の英語は忘れちゃうから。

ま:これちゃんと言っとかないといけないですね。
トド英語は対訳はしていないです!日本語の補足説明に関して、その日本語いらないんじゃないの?って話です。

ジ:ありがとうございます。必要なところだけ日本語で文法の説明をしたりだとかはあります。

ま:そう言った意味では、国内で作られた他のアプリとは格が違うかなって思います。他のアプリもいくつか試したことはあるんですよ。まぁ国内で作られたアプリを全部試したわけではないので個人の感想にはなるのですが。一語一語訳してしまうと、なかなか英語が身につかないんですよ。getやgoとか、文章によって役割が違うから。goなんて鳴き声にもつきますよね。でもそれがわからないまま、go=行くって覚えてしまうと、結局私たちみたいに苦労してしまう。対訳をするのは本当によくなくて、学校教育でもやめてほしいくらい!うちの子みたいにニュアンスで訳しちゃう子は、日本では英語の点数が取れないんですよね。

オンライン英会話の始めどき

ま:コメントいただいてます。「まさに流行りにのってオンライン英会話に飛び込ませてしまったんですが、先生が何言ってるかわからないから怖いと泣かれてしまいました。今はトド英語で遊んで毎日楽しんでます」ってことで、・・・よかった~!

ジ:よかったです~。ありがとうございます!やっぱりよく聞くんですけれども、いきなりそうなったらどうしたらいいかわからなくて怖いですよね。やっぱりある程度母国語が喋れるようになって友達ともコミュニケーションができるようになってくると、この人日本語が通じないんだってすぐわかるじゃないですか。子どもにとっては言葉が通じないのは怖いことが多いですよね。

ま:ただ、オンライン英語に駆り立ててしまう気持ちもわかります(笑)。オンライン英会話やらないきゃ!みたいな風潮がありますよね。私もコロナ禍でオンライン英会話始めて、娘が答えられるはずのことを答えられなくって、なんでか終わった後にめっちゃ怒るっていう。よく分からない母親だったと思います。

ジ:うまく答えられないことにストレス感じてしまうんですよね。

ま:そうなんです。子どももそうですし、親もそう!
「できるはずなのに~!」ってやりがちなんですよ。なんでかって言うと、「おうちではできているから」。私も最近分かったんですけれども、おうちでできていることが知らない人とできるとは限らない!

ジ:そりゃそうですね(笑)。

ま:できる子がすごいのであって、できないのが普通なんですよね。あの頃はごめんねって謝りたい・・・。

ジ:うちは3人子どもがいるんですが、1年半くらいトド英語やってた頃にそろそろオンライン英会話できるかな?と思ってお試しでさせたことがあるんですよね。そしたら楽しく喋れたんですよ。

ま:え~~すごい!

ジ:他に何もやってないのに。だからこの方も、嫌な経験されたかもしれないですけれども、しばらくはトド英語で楽しく遊んでいただいて、自信がついてきたら「英語って楽しいね」って思えたらもう一度トライしてもらうって言うのもアリですね。

ま:インスタも普及していていろんな情報がある中で、どうしても前倒しで学習・・・先行学習をさせがちなんですけど、英語で一番大事なのはインプットになりますのでね。しかもインプットのやり方も、6時間きっちり時間決めてやるのではなく、ちゃんと毎日の積み重ねがあって意味があると思うんですよ。例えば2時間のところを3倍の6時間にして短縮して3ヶ月でやるとか、そう言うことではないんです。

ジ:私が言いたいことを言っていただいてありがとうございます。ちょっとずつでいいので毎日やるのが大事。

ま:その「マキでやっていくのを、これから先もずっとマキでやっていくんですか?」っていう。誰に怒ってるのか分からないですけど(笑)。
どこかで息切れするのはお子さんもママもですから。何年後かに英語が話せるようになることよりも、大人になった時に英語を使えるって言う方が子どもは幸せだと思うんですよね。
正直、英語が得意な子なんてそこらじゅうにいて、お隣の韓国ではもはやそれが当たり前。英語力で張り合おうとするのは有効ではないと思うんですよね。どれだけ話せるか、どれだけ発音が綺麗かを重視していても数年後には英語が上手に喋れるようになるわけではないかなと。
急いでやるよりも積み重ねていくのが大事だし、特に小学校低学年までの間はトド英語を空いた時間にやったりして、ちょっと英語で声かけてあげたりとかね。トド英語じゃなくても、英語の教材とか英語の歌とかyoutubeで聴いているものがあればそれでもいいと思うんです。お母さんががんばって焦らないようにしていても、世の中がせき立ててくるから。

ジ:そうですよね。なんか2~3年で結果を出そうとしている人が結構いらっしゃる気がします。さっきもおっしゃっていましたけど、ずっと英語の環境で学んでいても数年かかるのに。大人の感覚でいっちゃうんですよね。
子どもは気長に、ちょっとずつコツコツやっていくっていうのが大事だなと。子どもは楽しくするのが一番伸びると思うんですよね。
急いでやっても親の負担が大きい。

M:嫌がってるお子さんに学習させることほどしんどいことはないので。
ちょうど最近読んだ本の「デジタルで変わる子どもたち」に面白いことが書いてあるんですよね。動画視聴をはじめとすることですね。
これの中に「子どもは感情で言語の習得が早まる」って書いてあって!happyな気持ちでやると言語習得が早くなる、と。まさに楽しむのが大事ってことだなって思ったんですよね。個人の感情と言語学習の関係性についての研究は割と新しいものなんですけれども。happyな状況の方が言語習得が早くなるのなら、トド英語みたいに嫌がる子があまりいないアプリなら効果を発揮しやすいのではないかなと思うんですよね。
まずはトド英語で自信をつけてから、英語を好きになって、英会話やアウトプットの場に行くとうのがおすすめです。

ジ:なるほどね~。

ま:なんかこんな偉そうにいってますけど、私今までいっぱい失敗してますからね(笑)。失敗して、これじゃダメだって思って、それを繰り返し過ぎたので他の人に伝えようって思ったんですよ。
なので、トド英語の「母国語方式ではない学習方法にも理由があるんだよ」と言うことをお伝えできればなと思いました。


韓国のおうち英語事情

ま:ではこれからは、みんな気になっているでろう「韓国の英語教育」についてジョーさんにお話を聞いていけたらなと思います。

ジ:トド英語というのはご存知の方もいらっしゃると思うんですけれども、韓国発のサービスとなっています。今は中国などでサービスを拡大しているんですが、せっかくなので英語教育熱の高い韓国の話をできればなと思っています。

M:そう言えば、おうち英語っていう言葉は韓国にはないんですよね?

ジ:もちろん子どもの頃から英語教育を始めるっていう文化はあるんですよ。でもおうち英語とかおうち〇〇とかってなくって。日本でも英語って特別だから「おうち英語」って言葉が生まれたんじゃないかなと思うんです。韓国では普通すぎるというか当たり前になってて、家で英語を勉強するのは普通になっているからだと思います。家で英語ゼロっていう家庭がほとんどない。

ま:あ、おうちで英語を全然学習しない家があまりない、ってことですか?

ジ:何かしらの英語学習を家でやっている家庭が多いですね。どこかの調査によると、幼稚園くらいの年齢でなんらかの英語学習をしているというデータがありましたね。100%ではないんですけどね。もちろん母国語は韓国語なんですが、英語も話せた方がいいよねっていうのはみんな思っていて。小さい頃から英語を学習するのは、スクールに通ったり、デジタル教材をやったり、トド英語みたいなアプリもたくさんあって、いろんなものがあるんですよね。

ま:ということはみんなやっているから、「うちはこれやってるってのを内緒にしておこう~」とかにはならないんですか?

ジ:ならない・・・ですね。むしろ積極的に言って情報交換してますね。みんながそうやってやっている分、もっと効率のいい教育の方法を探していますね。子どもの教育ってお金がかかるので保護者さんはより効率的な勉強方法をしたがるからです。
韓国ではものを買う時にも共同購入って言って一斉に買うと安くなるみたいなシステムがあって、教育でも一緒に買うと安いよ~とかいうことがありますね。教材もたくさんありますから、いろんなものを試して自分のお子さんに合うものをみんな一生懸命探しているっていう感じです。オンラインでもママたちが集まるコミュニティがあって、そこで情報交換していますね。

ま:なるほど!私は音読協会っていうのに所属しているんですけれども、そこのfacebookのサロンとかだと話が出てくるけどね。オープンスペースな場所、例えば幼稚園のお友達とかにおうち英語のことを言ってないママさんたちが多いんじゃないかなと思っています。
特にディズニー英語システムは値段が高いのもあって、言ったら「私お金持ちと思われる」とか「教育熱心だと思われる」とか考えちゃうんですよね。私は教育熱心ってとってもいいことだと思うんですけど、日本語ではよくない言葉として使われる「教育ママ」って感じで思われたくなくて言えない人が多いのかな~って。

ジ:韓国にはそういう考えはあんまりないですね。自慢と捉えられずに、むしろ教えてくれてありがとうって感じです。

ま:教えてくれてありがとうって言葉はいい言葉ですね。

韓国の留学熱

ま:もう1つ気になっていたことがあって、韓国の人ってものすごい数の人たちが留学するって聞いたことがあるんですよね。

ジ:留学する人は多いですね。どこかのデータでは、韓国の留学人数は5万人くらいで、日本は4万人くらい。

ま:人口は日本の方が多いですよね?

ジ:人口の差で言うと日本の方が約2.5倍だと思います。パーセンテージで言うと韓国の方がかなり多いですね。大人になってから留学する人も多いですし、小さい頃からお母さんと一緒に親子留学して、言語を学んで帰ってくる子もいれば、そこで中学高校まで行って帰ってくるというケースもありますね。
それか中学高校は韓国の学校に通って大学は海外の大学に通うパターンもありますね。韓国には結構海外に進出するって言う意識が高い人が多くて。まぁ狭い国なのでみんな出ていけ~みたいなイメージですね。

ま:それって大事ですよね。海外で活躍するっていう。
交換留学みたいにお金が出てるってわけではないんですか?

ジ:あんまりないですね。自費っていう人もいますし、留学にたくさんの人が行くから留学情報もたくさんありますからね。あと大学で違うところは、日本の大学は休学していてもお金を払わないといけないじゃないですか。でも韓国は留学している間はお金は払わなくていいんです。日本みたいに二重でお金がかかることがないですね。

ま:日本でもワーキングホリデーを活用して海外行ってる人いますけど、すごいお金かかりますもんね。その辺は日本の大学も韓国を見習ってほしいですね。みんないい経験して大学に還元できる気がしますよね。

ジ:その大学を出た人が社会に出て活躍してくれたらいいですよね。

韓国のトド英語のスタート時期

ま:いまコメントで質問いただきました。「韓国で人気の教材や勉強方法があれば教えてください。」

ジ:それがトド英語なんです!

ま:なんかこのタイミングで言うとセールストークっぽいですね~(笑)。

ジ:でもね、本当なんですよ(笑)。

ま:韓国では何歳くらいからトド英語始める子が多いんですか?

ジ:日本とちょっと違っていて、日本よりも2歳くらい後ろなんです。5~6歳から始めるって子が多いです。まず母国語をマスターしてから英語を始めるってイメージです。だから英語教育自体もそんなに早くない。
聞いた話によると、5~6年前には・・・もっと前かな?そのくらいにはちょっと流行ったらしいんですけど、やってみてもあまり効果は得られなかったってことみたいで、そのブームは去って、今は母国語を先に学んでから、そのあとゆっくりスタートするのが主流みたいです。
2~3年早く始めたからといって、結局大人になってもずーっと学び続けなければいけないから、焦る必要はないって考えですね。韓国では前から小学生で英語を習い始めていたので、小学生になる少し前の5~6歳から始める子が多いですね。

ま:入学準備って感じなんですね!

ジ:はい。基礎はわかって入学しようよって感じですね。

ま:では人気の幼児英語教材って言っても、割と大きめの子ターゲットのものが多いんですね。

ジ:日本だと「2~3歳から始める子」と「5~6歳から始める子」の割合って同じくらいなんですけれども、韓国だと小さい子の割合がガクッと下がるんですよね。日本の方が小さいうちから始めているっていう印象ですね。そして、日本だと全体の教育の中で、おうちで英語を学ぶお子さんの割合が圧倒的に少ない。

ま:そうなんですよ。韓国では家で英語学習する子が多いけど、ある程度大きくなってから始める子が多いってことですね。韓国のタッチペンについて聞いたことがあるんですが、見た感じ4~5歳からの方がいいんじゃないかな?って教材が多いですよね。

ジ:そうですね。ちゃんと韓国語で説明がありますね。

ま:それって親向けの説明書とかもあるんですか?

ジ:説明書っていうか、メディアリテラシーの観点ではありますね。スマホを持ち始める年齢も、韓国の方がグッと低いんですよ。

:そうなんですか!

ジ:日本よりも早めですね。早いうちからスマホやタブレットを持ってたり、PCを一人で使ったりしていますね。

韓国ではレビューは子どもが書く!?

:日本だとアプリのレビューが星をつけてアップされるじゃないですか。それは親がアップしますよね?でも、韓国では子供がレビューを書くのが多いんです。

ま:えー!!

ジ:なんなら自分でアプリをダウンロードして自分に合うアプリを探してる子もいます。それで、よかったら「ママこれやりたい」って言って課金してもらうっていうスタイルですね。

ま:へ~!すごい。それは明らかに子どもが書いてるんですか?

ジ:ですね。これすっごく面白いから続けてやりたいけどお金がありません。無料にしてくださーいとか(笑)。

ま:かわいいですね。私の感覚ではアプリのレビューは親が書くものだと思ってました。

ジ:私もです。でも韓国では自分でストアに行って選んでるんですね。

ま:話は変わりますが、幼稚園でタブレットをさわる機会があるんですか?

ジ:そこまではわからないんですけど・・・。おうち・・・ですかね?
でもトド英語を幼稚園で購入されているケースはありました!

ま:へー!そうなんですね。

ジ:まぁインターみたいな感じで、英語に力を入れている園みたいでしたね。そこでは1人1台タブレットを支給して、トド英語だけじゃなくて他の教材も学んでいるらしくって、それで園児の人数分購入してくださいました。

ま:団体購入、すごいですね。こちらとしては紙の絵本を生業としているので、結構衝撃的な内容でした。いろんなやり方がありますね。結局質問には答えてませんが、「トド英語」ってことでいいですか?

ジ:そうですね~。いっぱいありすぎて・・・(笑)。
コメントいただいてます。「韓国では多読などされているんでしょうか?」そうですね。英語の絵本をいっぱい読むことは、ちゃんと英語学習している家庭ではされているそうです。なのでトド英語の中には追加で購入しなくても英語絵本がたくさん読めるように準備されているんです。

「親も英語が話せる方が多いんですか?」個人的にはですけど、日本よりは多くいらっしゃるような気がしています。社会的にも「英語はずっとやるもんだ」という風潮もありますし、留学事情もありますし。ただ、韓国でも親が英語を喋れてお子さんに教えられる家庭は多くないんですよ。本を読むのもプレッシャーになる方が多くて。だからトド英語をされて負担を減らしているって感じですかね。

さて、時間も過ぎてしまいましたので、このあたりで終わりにしたいなと思います。まさみさん、最後に何かありましたら、どうぞ。

お子さんとの関わりは大切に!

ま:はい!私日英絵本ソムリエとして絵本がすごく好きなので、絵本を通じて子育てをしたり、小さいお子さんに対しても絵本を介してお話ししたり、絵本に関われて今とても幸せです。
おうち英語で何をツールにするかは自由だと思うんですが、便利なものって危険もあると思うんですよね。これはトド英語さんのアカウントで発信しているからこそ言わなきゃ!と思っていて。
例えばトド英語をした後に「今日はどうだった~?」とか「何が面白かった~?」とか「ペットチャレンジどうだった?」「何かもらえたの~?」とか声かけを忘れないでほしいんですよね。これはトド英語に限ったことではないんですが。
何にしても、子どもだけで学習させようとか楽しようとかしていると、結局ママであるあなたに皺寄せが来る!自分もそうですけどね。なので、子どもとの関わりを大事にした上で、英語学習を楽しんでもらえたらなと思っています。

ジ:先ほども話が出ましたけど、happyな時に学習すると効果が出やすいってあったので、幸せに楽しく、お父さんお母さんが周りでサポートしてくれるって言うのが大事ですね。今日はありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?