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【対談】おうち英語の進め方&トド英語の活用ポイント

2023年3月15日にStory Garden(通称SG)及びトド英語の特別企画を開催しました。下記のアーカイブから音声を聴くこともできますので、家事・育児をしながらでもお気軽にお楽しみください🎵

英語講師 まり先生の講演

自己紹介

皆さんこんにちは。まりと申します。普段は英語を教えています。幼少期にアメリカに住んでいたんですけど、帰国後に英語を忘れていくという経験をして「言語ってどうやって習得していくんだろう?」と考え、大学卒業後、大学併設の語学学校で言語習得の仕組みを学びました。現地では留学生に英語を教えながら、理論を実践して深めるということをしていました。子どもが生まれたのをきっかけに「子どもの言語習得」に興味が出てきて言語習得の知識をベースにおうち英語を始めました。娘が1歳の時に、友人が始めた親参加型の自主保育のプリスクールに通いました。今日はこういう経験や知識を通してみた言語習得の理論について、その理論をおうち英語に絡めてお話しできたらと思っています。

おうち英語におけるインプット

今日お話ししたいテーマはインプットについてです。おうち英語をされている皆さんはもう実践されていることばかりかもしれませんが、英語の取り組みで意識していることを話せたらと思います。「インプット何千時間」とか「大量のインプットが必要」とか目にしたりするんですけど、英語学習におけるインプットは何かというと、音とか文字から子どもが触れる言語の情報のことを意味しています。例えばおうち英語だと音源のかけ流し、動画視聴、語りかけ、読書・・・他にもあると思うんですけれども、こういうインプットの時に意識したいのが、量ももちろん大事ですが、質も大事なんですね。具体的にいうと、言語のレベルを合わせて子どもが理解できるものにするとか、音だけの場合は子どもがイメージできるものにするとか、初期の土台作りの時にはなるべく身近なものを選ぶとか、子どもが興味もつものを取り入れるとか、そういうものがあると思います。

内容が理解できれば習得に繋がる

インプットというのは内容が理解できれば習得に繋がるという、スティーヴン・クラッシェンという言語学者が唱えたインプット仮説が有名かと思います。この仮説によると、インプットの内容を理解できれば習得に繋がるって言われていて、今の英語力を「i」とすると、次のレベルにいくには今の英語力より少し違った難しいインプットが必要って言ってます。つまり、「i+1」のインプットが大事で、今の英語力よりちょっとだけ難しい内容だと理解可能なインプットになるって言われてるんですよね。


これは親子のやりとりに置き換えて考えてもなんとなく理にかなっている気がするんですけれども、例えばお母さんが「Wash your hands!」って言って子供の手を取って一緒に手を洗ったら、子どもがWashという言葉を知らなくてもWashが洗うってことなのかな?って理解できると思うんです。でも、これはやりとりがあるインプットで可能なんですけれども、やりとりが双方向でない音源とか動画をインプットとして使う場合はこういうやりとりがなくて受け身になる分、クラッシェンの言う「今の英語力より難しいインプット」ではなくて今の英語力にしっかり合わせたものがいいのかなと思います。
特に土台作りの時はレベルを子どもの英語力に合わせるのがすごく大事なんですね。土台作りの時期っていうのは基礎語彙・基礎フレーズをしっかり音で入れていって、聞いたらわかるっていうのを溜めていく時期です。ただ、子どもが見たいものとこちらが見て欲しいものが一致しないこともあるので、実際はそこのバランスが難しいのかなって思います。特に取り組み時間が限られている場合は、その限られた時間を有効に使うためにインプットの質は大事にしていきたいし、でもあまりにレベルを考えすぎて子どもが嫌がるようになるって言うのも避けたいって言うのもあると思うので、そこは家庭ごとに子どもを見ながら調整するのもいいと思います。
それで、ある程度基礎的な語彙が入って土台ができてきたら、「i+1」にして幅を持たせるといいのかなと思います。幅をもたせると言うのは、今まで言語面だけ見てレベルを合わせていたのを、子どもが興味をもちそうな内容のものも入れてみるというふうに、内容面でも少しずつ幅を広げていくことも含まれます。

文法の間違いに気づかせるには?

言語レベルを合わせるのが大事ってお話をしたんですけれども、質の伴った大量のインプットに触れていても、インプットの要素に気づかない場合もあるんです。インプットの要素に気づかなければ言語習得につながらないとも言われています。それがリチャード・シュミットという研究者が唱えた「気づき仮説」って言われるものなんですけれども、長年英語圏に住んでいたり、イマージョンプログラムに参加していたりして英語の環境にどっぷり浸かっていて、「質の伴った大量のインプットに触れていて会話は上手にできる。だけど文法的な正確性に欠ける」っていうケースが見られるのも、文法要素に気づけていないっていうのが理由として考えられるのかなって思います。おうち英語も同じ感じで、会話とかで読みが流暢になっても、スピーキングとかライティングで文法とか間違えたりするのはインプットで要素に気づいていないのかなってことはあります。
じゃあ気づきを促すためにはどうしたらいいのか。気づきを促すのにいいって言われるのは、インタラクション・・・つまり双方向なやりとりがあるインプット、理解可能なインプットに十分触れていてもインプットの要素に気がつくとは限らないけど英語話者との会話を通して意味の交渉をする。そうした方がインプットの要素に意識がいきやすいってことですね。例えば、子どもが「I buyed this book yesterday.」と言ったとします。そうすると大人が「Oh, I bought this book yesterday?」と言い直すことで、子どもが「bought」という言葉に気がつくかもしれないんですね。こんなふうに相手からの聞き返しや言い換えを聞くことによって間違いに気づくのもインタラクションを伴うインプットの特徴です。

もう1つ気づきを促すのにいいって言われているのがアウトプット。強制的に発話をすることで自分が言えることと言えないことのギャップに気がつくし、自分が今持っている言語知識を試すことができるって言われています。ただ、おうち英語の場合インタラクションを伴うインプットを取り入れようと思うと「語りかけをもっとがんばらなくちゃ」とか「絵本の読み聞かせをもっとしなくちゃ」とか「英語話者との会話を増やさなきゃ」とか負担になってしまう場合も出てくるので、ご家庭でインタラクションを伴うインプットを考える場合は語りかけは本当に基礎的なフレーズだけを言ってみるとか英語絵本は英文全部読まずに絵を楽しむとか、このうさぎはどんな気持ちだろうね?と日本語で聞いてみたりとか、普段日本語ですでにインタラクションなやりとりはあると思うので、無理にしなくても家庭内で英語の音に触れる時間を作ればいいのかなと思います。

効率的な初期のインプットの方法

アウトプットに関しても、英語話者と話す場所を作るとかオンラインレッスン、プレイデート、英語イベントに参加させるっていうのもあると思うんですけれども、おうち英語の場合土台作りはインプットがすごく大事になってきますのでアウトプットも子供によっては負担に感じちゃう子もいるので、アウトプットを焦る必要はなくていいと思っています。アウトプットの場がないとか発話がまだないっていう場合でも、不安にならずに、音の環境を家庭で作ってあげたらいいのかなと思います。なので、受け身になりやすい動画の視聴・音源のかけ流しでインプットの要素への気づきを強くするためには、言語レベルを合わせて繰り返し触れさせて実生活に繋げてあげるとか資格情報も入れるというポイントをもう一度見直すといいのかなと思います。

基礎語彙が入りやすい音環境ってどういうものかというと、具体的には音を聞いてそれは何のことを言っているのかイメージしやすくするものですね。

例えば犬のイメージとdogが一致するレベル。これは土台レベルの時ですね。次に白いイメージとwhiteの音が入ってきたら、a white dogみたいに形容詞プラス名詞のフレーズが入りやすくなります。そうするとIt’s cute.ってなってもわかりやすいしThe dog goes woof woof.みたいに犬の動作についても意味が入りやすくなるんじゃないかと思います。これは動画とか音源を使う場合の話ですが、語りかけをする時も同じ感じで、まだ英語の土台が全然できてない子に向かってLook at the dog over there! It’s really cute!とか流暢に話すよりも、dogって指差しながら言ってあげたほうが入りやすい。
こんなふうに最初は何を表しているのか子どもがすぐに分かるとか1つの映像に対して単語レベルもしくは短い文章、スピードはゆっくり、生活周りの言葉も入りやすいです。友情とか責任とか抽象的な概念は難しいので、今ここで起きていることとか日本語でも日常的に耳にする言葉が残りやすいのではないかなと思います。

トド英語はインプット教材にぴったり

インプットに関してはSGの情報ラジオで詳しくお話ししているので、もし興味があったらチェックしてみてください。おうち英語のインプットについて、気づきを促すために必要なポイントをお話ししてきたんですけれども、こういうインプット源を探すのが大変とか軸になる教材や素材がなかなか見つからないっていう場合はトド英語みたいな教材アプリを活用するのも一つの手なのかなって思います。トド英語はインプットが英語のレベル別にしやすく修正されているので子どものレベルに合ったものが見つけやすいんですね。インプットに繰り返し触れられるっていう点もいいのかなと思います。

おうち英語がある程度進んでいるご家庭でも活用できるかなと思った点は、インプットの要素が強調されていて、特定の文法要素に自然と意識が向きやすいように作られているところかなと思います。おうち英語だと英語の音環境をきちんと作っていても相手からのフィードバックがなくて文法の要素に気づかなかったりとか文法的に間違ってるというパターンがわかりづらいんですね。例えばさっきの例文のI bought this book yesterday.という文も、子どもは聞いて意味はわかっていても、子どもが発話した時に例えばI buyed this book yesterday.とか過去形にはedをつけるっていうルールを学習したとして、それを必要以上に学習してbuyedになってしまうのは「過去の話をするときはbuyedではなくbought」を使うっていうことを明視的に学習したわけではないのですごく自然なことではあるんですね。だから流暢に話せたとしても正確にアウトプットできるとは限らなくて、どこかのタイミングでそれは違うよとフィードバックして気づくか明視的に学習して気づくかってことになってくると思います。そういう意味でも、こういうアプリだと三人称単数のsとか複数とか時制とか基礎的な文法要素が強調されていて繰り返し触れられるのがいいのかなと思います。

あとはこれから読みを入れていくっていう子でなかなか文字の形を覚えられないっていう子はこのアプリだと文字を指でなぞれるゲームがあって、しかも効果音がついているので砂文字をなぞる感覚で視覚以外の感覚を使えるのはいいのかなって思いました。

最後は、フォニックスの基礎音は入ったという段階の子どもさんが、三文字の単語とか簡単な文は読めるけどこの先どんなリーダー本を読んだらいいかわからないっていう場合も、トド英語だと文字を追いながら読めるので基礎的な自力読みを進める上でもリーダーブックの代わりとして使えるのではないかなと思っています。

ルーティンがまだ決まっていなくて何を軸に進めたらいいのかわからないっていう場合はトド英語のデーリーコースみたいに毎日やることが決まっているっていうのは使いやすいと思います。それプラス、レベルのあった動画や音環境を作るといいのかなって思います。すでに日常のルーティンが決まっているっていうご家庭は、プラスの時間を20分30分捻出するっていうのは難しいと思うので、例えば1~2分の動画だけを見るとか、本だけのセクションを利用すると使いやすいのかなと思います。

ここまでインプットの話をしてきたんですけれども、実際インプットを伴ったものにするっていうのは簡単なことではないと思っています。また、おうち英語は育児の一環なので目の前の子どもをよくみてこういうアプリを利用しつつ、親にとっても負担のない方法を見つけていけたらいいのかなと思います。それが難しい場合はSGとかおうち英語を包括的に見れる人に相談するのもいいんじゃないのかなと思います。

次はたくさんのおうち英語のケースを見てきた、りささんが実践的なお話をします。

Story Garden(SG)リサさんの講演

自己紹介

みなさんはじめまして、Story Gardenを運営しておりますリサと申します。今日は10分間ですのでワンポイントアドバイスだけなんですけれども、この度トド英語さんからコラボのオファーをいただきましたので、主におうち英語初心者の方に向けて、かけ流しと語りかけについて効果を上げる方法などをお伝えしたいと思います。私自身は国際結婚で、家族間での共通言語も英語なので、みなさん真似しにくいですよね?なので我が家の経験ベースの話ではなく今まで1000件以上コンサルとして、おうち英語の予算も目標も状況もみんなそれぞれ違うたくさんの親子のケースを見た上でのポイントをさせていただきます。

かけ流しの効率upのポイント

すでにある程度おうち英語されているご家庭にとっては目新しいことはないかもあしれないんですが、自分たちのおうち英語を振り返るきっかけとして聞いていただけたら嬉しいです。ではかけ流しについてです。よくSNSでは燃えていますけれども、SGでは動画を含め、子どもがちゃんと聞いているかどうかは関係なくBGMのようにかけていることをかけ流しと位置付けています。かけ流しをする主な理由は、日常的に英語がある環境を作るため、スイッチオンするだけで子どもに英語がインプットされやすい状況を作るためです。

次に、かけ流しをより効果的にするためのポイントを2つだけ厳選してお話ししたいと思うんですけれども、1つ目は「レベルを合わせる」です。これはかけ流しをする動画や音源は子どもが大体6~8割理解できるレベルにするということですね。たまに英語ニュースとかディズニー映画とかかけ流しに使う方いらっしゃるんですけれども、どちらも非ネイティブの子どもにとっては早すぎて、聞き馴染みのある単語とか表現よりも難易度が高めのものが多いので、おうち英語初期の場合は、簡単・明瞭・ゆっくりめの英語のものがおすすめです。

2つ目のポイントは「量を確保する」ですね。これは単純にかけ流しの時間をたくさん取ってくださいねということですね。平均として目安は幼稚園児で大体5~6時間、保育園児は2~3時間くらいが多いかなという印象です。年齢が上がると時間の確保が本当に難しくなります。小学生になると30分から1時間がやっととかも多いですね。なので今とれる時間をなるべくインプットに使えたらいいのかなと思います
。ただ、レベルが合ったものをお子さんが見てくれない時もありますし、忙しくてそんなに時間がないなっていうご家庭もあると思うんです。みんなそれぞれ状況が違いますから、こうしないとダメこうしては意味がないとかはありません。なるべくレベルを合わせて、できる範囲でコツコツとかけ流しを続けるのを実践してみてください。

かけ流しが苦手な親子へのパターン別対応策

パターン別の対応策なんですけれども、かけ流しをやってみたいなとかできそうだなっていう方は、例えば子どもたちが起きてきたらすでに音源がかかっているようにしてしまうとか、お風呂の中で防水スピーカーで音源を聴いてみるとか、どこでもスイッチオンしてみてください。

次に、かけ流しが苦手だなと感じる方は、例えば子どもがこれ聞きたくない!と言った場合は、見る時間を短くしたり、小さくしたりしてみてください。どうしても嫌がるときは無理して見せずに、ちょっとお休みしてタイミングを見て見せてあげてください。デジタル音が流れていることとかスクリーンタイムが気になるっていう方は、自分の許容範囲の中でやってください。おうち英語は育児です。自分の育児の方針を曲げてまでインプット時間を確保するのは私は違うかなと思います。

あと、子供向けの単調なものをずっと聴いていると親が飽きるっていう方もいらっしゃるんですよね。そういう方は、親が聞きたいものを入れて、メリハリをつけて見てください

スイッチオンするのがなんだか億劫でできないなという方は、使っているデバイスが自分に合っていないことが多いので、例えばアレクサで自動再生にするのもいいですし、案外普通のCDプレーヤーの方がやりやすいっていう方もいらっしゃいますので、かけ流しのデバイスをいろいろ試してみてください

かけ流しをするのが難しいパターンは他にもいろいろありますし、全ての対応策が言えるわけではないんですけれども、とりあえず多いパターンと対応策を紹介させていただきました。

語りかけの効率upのポイント

次は語りかけについていきます。語りかけはSGでは親が英語で何か発語してみることと位置付けています。つまり子どもに対しての質問や会話だけでなく、独り言も含めるというのがポイントです。
ポイントは、親が発話することで英語が日常にある空間を演出するためです。日常的に親が発話する環境があると、子どものアウトプットが自然と引き出されやすくなります。

子どもが発話をする効果的なポイントの1つ目、なるべく頻繁に使う。これはなるべく毎日使うようなフレーズを選んでとにかく使ってみるフレーズを増やすってことです。たくさんのフレーズを覚えようと思って頑張る方がいらっしゃるんですけれども、まぁなかなか咄嗟に出てこないですよね。なので、毎日自分が子どもに言えそうなことを厳選して、最初は種類が少なくてもいいから何度も使ってみるようにしてみてください。

ポイント2つ目は、小難しいことを言わない。これはとにかく簡単なフレーズを使いましょうってことです。語りかけの目的はあくまでも日常に英語がある空間を演出するためなので、親がペラペラに喋れなくてもいいんですよ。Let’s eat!とかIt’s yummy.とかそんなのでいいんですよ。簡単だと日常に取り入れやすいですし、何度も使ってみてください。

語りかけが苦手な親子へのパターン別隊対応策

次、パターン別の対応策なんですけれども、英語力がある人は好きなようにやってください。ただ、英語力が高い親だからこそ、子どもの英語力と気持ちが置いてけぼりになっているパターンもたまにあるんですよ。低年齢の時はあまり見えにくいんですけれども、年齢が上がっていくとちょっとこじれがちになります。例えば「今は日本語で話したいな~」っていう時も子どもにはあるはずなので、あくまでも子どもの気持ちに合わせて語りかけを活用してあげてほしいなと思います。

英語力がない人は、今まで沢山の親子を見てきて断言しますけど、親の英語力の高さと子どもの英語力の高さやアウトプットの量は比例しません。親の英語力とかなくても大丈夫です。できる人とかやりたい人はどんどんすればいいんですけれども、語りかけが難しいなとか苦痛に感じる人は無理してやらなくていいんです。まずはかけ流しとか動画視聴とかインプットをしっかりやってあげてください。その上でもしできそうだっったら、一言でもいいので簡単なフレーズから始めて少しずつ語りかけを増やしていけたらいいかなと思います。

トド英語のいいところ

次はトド英語についていきます。今まで私は中立な立場でその親子にとってベストな教材ややり方をアドバイスするために、どの教材の紹介もビジネスもやってこない方針でやってきました。そのため、今回のトド英語さんからの紹介料オファーはお断りした上でコラボさせていただくことにしました。あくまでも私自身がトド英語をやってみて、本当にいいなと思ったところを2つと活用方法を紹介したいなと思います。

1つ目のいいところ。子どもが自ら楽しく英語に触れるという目的からブレずに作られているところ、ですね。実は最初アプリを使ってみたときにAIのスピーキングの判断基準が緩すぎてめちゃくちゃ気になったんですよ。それで担当の方になんでこんなに緩いんですかね?って聴いたんですよね。そしたら「子どもが自ら楽しく進められるように、あえて緩くしている」ってことをお聞きしてなるほどと納得できました。

2つ目のいいところが、動画・本・クイズとコンテンツが豊富でおうち英語の初期のインプットだけで作られているということですね。巷にはかけ流しとか動画とか教材とか山のようにあるので、何をどう選べばいいのかわからなくなるところですが、トド英語だけで初期レベルを取り入れられるのはいいなと思いました。

トド英語のおすすめ活用法

私のおすすめ活用法は、アプリを毎日使うことを習慣化することですね。おうち英語はかけ流しでもなんでも習慣化がものをいいます。その習慣化がどうすればできるのかっていうのは唯一の方法があるわけじゃなくて、それぞれの親子の性格とか得手不得手とか家庭の状況によりますので、コンサルでは家に合わせたアドバイスができるんですけれども、基本的には時間を決めるかすでに習慣化されているものに追加する。例えば毎日の歯磨きタイムの後にアプリするとか朝ごはん食べた後にアプリするとか、そんな感じですね。
活用の応用編ですが、アプリの内容を日常に取り入れることです。例えばアプリの中にWho has a tail?って本があるんですけど、親子でそれを一緒に読んでみて、家にある他の動物が出てくる絵本(日本語でも大丈夫です)を見ながら「A mouse has a tail.」って言ってみたり、例えばお子さんの名前がゆうこだったら「Yuko has a tail.」とかって感じで遊んでみる。トド英語に出てきたものをアウトプットとして使ってみるというのは、先ほどのまり先生の理論の説明でもあったようにインタラクティブな関わりにもなるので、子どもの中でインプットされた英語を自分のものとして習得していくスピードがアップすると思います。なのでぜひ試していただけたらなと思います。

おうち英語されているママさんたちへメッセージ

最後に、とにかく巷にはいろんな情報も教材もありますし、いろんな人がいろんなことを発信しているから何をすればいいのかなって悩む人もいると思いますし、これでいいのかなって不安になる人も多いと思います。他の人がしていることは自分もした方がいいのかなって焦っちゃうし、他の親子は全てうまくいっているように見えてモヤモヤすることもあると思うんですよね。
理想の子育てをしたいけど、現実は髪の毛振り乱してぐずる子どもを相手に自分の方が泣きたくなっちゃうみたいなカオスな日もあるじゃないですか。おうち英語も育児もみんな悩みながらやっています。悩んでいるのは決して自分だけではないので、安心してください。おうち英語は家庭の数だけやり方があるし、成功や失敗も全て受け止め方次第なんですよね。だから周りに振り回されずに、目の前のお子さんを見て自分たち親子が無理なくできることをやって少しずつ自信をつけて取り組んでいってほしいなと思います。

トド英語ユーザーさんからの質問タイム

トド英語:たまにこういった質問をいただくんですけれども、おそらくデイリーコースのことだと思うんですが、そこでつまずくってことはお子さんのレベルと今やっているコースが合わないんじゃないかなと思います。今やっているデイリーコースが難しいと感じているからやりたくない、ってなるケースが多いと思うんですよね。どこかで壁にぶつかるってことはあり得る話なので、そんな時は一旦レベルを下げて前のレベルからもう一度やるっていうやり方もありますし、わざわざレベルを下げなくても復習機能があるので今までやっていたものをもう一度やるっていうこともできますので、しばらく前のレベルに戻って自信をつけてみるのもいいかなと思います。
デイリーコースっていうのは今日これをやるんだよっていうセットになっているので、お子さんに合わない場合はデイリーコースではなくフリーチョイスで子どもが好きなゲームが違ったら好きなゲームをするとか、絵本が好きならBooksをやるとか、デイリーコースにこだわらずに他のことをしてトド英語に触れる時間を作って継続させるのもいいと思います。そのうち英語に自信がついたり楽しみが出てきたりするとまたデイリーコースに戻ってくれて、新しい動画とかゲームがアップされるので、それを見てやる気が出るっていうのもアリかなと思います。トド英語に限らずどんな学習アプリでも、子どもがつまずくようなことってあると思うんですけれども、どうでしょうか?

まり先生:レベルが合っていないというのもあると思いますし、子どもに合ったインプットの動画や音源などを探して、それが見つからない場合はトド英語内の動画などでもっとインプットの時間を増やすのもいいんじゃないのかなと思います。

トド英語:子ども向けアプリなので、やりすぎて困るという話もよく聞きます。トド英語の中にアプリの利用時間を制限する機能はないので、ご家庭内で他のスクリーンタイムとの兼ね合いも見て、時間のルールをお子さんと決めていくっていうのがいいと思うんです。トド英語は10分くらいをおすすめにしていて、ハマりすぎるというのはトド英語としては嬉しいことではあるんですが、ハマった分だけ飽きるのも早くなる可能性があるんです。
りささんも習慣化が大事とおっしゃっていたように、短期間でバッとやるよりはちょっとずつ毎日するのが大事なので、調整するのも大事だと思います。アプリはタブレットやスマホで利用していると思うので、利用時間の約束を作ったり、端末の中に利用時間を制限する機能があると思うのでそれをつかって制限したり、〇〇が終わったらトド英語しようね~などルーティンを作っていくっていうのもありかなと思っています。

トド英語:これはオールイングリッシュの考え方の違いだと思うんですが、トド英語は母国語での説明も大事だと思っていて、韓国版でもそうなんですが、母国語も使うよう全体のアプリのカリキュラムの設計をしています。SGさんの話も聞きたいのですがいかがでしょうか?

リサさん:おうち英語英語だから必ず母国語方式でってわけではなくて、オールイングリッシュだから全ていいわけでもないし、子供によっては日本語のヘルプがあった方がわかりやすくて腑に落ちるって子もいますし、日本語が入ってるから英語のスイッチが切れちゃうってこともないと思うので、私はいいと思うんですが、まりさんどうですか?

まり先生:同じ意見です。子どもの負担にならないっていうのが一番だと思うので、入ってた方がいいっていうことなら見せても全然いいと思います。

リサさん:うちの場合は、トド英語だけである程度やっていくには狭い部分もあるので、いろんな取り組みの一部としてトド英語を入れると思うんですよね。なのでプラスアルファで楽しめるコンテンツとして使う。逆にトド英語だけに絞ると、先ほどのつまずいてしまうっていう状況に何なると思うので、全体的なバランスを見て使うのがいいと思います。

まり先生:同じ感じで、習慣化しやすいアプリなので毎日取り組みたいですし、英語の音が流れる環境を作ってあげる土台にトド英語の教材もあるといいのかなと思います。

トド英語:実際のレビューを拝見すると、他の学習を全部終わったらご褒美としてさせているっていう人もいました。他の教材に比べると楽しい要素が多いので、他教材で溜まったストレスをゲーム感覚のトド英語で発散させるということですね。ゲームやYoutubeなど子どもの娯楽の一つとしてその代わりにトド英語をさせるっていう人もいますし、各ご家庭に合わせて取り組んでいただけたらと思います。

まり先生:フォニックス読みがどのレベルかわからないので表面的なアドバイスになるかもしれないんですけれども、フォニックス読みっていうのはアルファベット26音だけじゃない超母音を含んだ42音がしっかり入って、かつ音を繋げて読むブレンディングができるようになるとやっと読めるようになってくるんですね。それプラス、フォニックスでは読めないサイトワードやトリッキーワードって呼ばれる単語を読めるようになると、次はセンテンス読みができるようになるんですね。結構そこらへんが基礎的に読めるように組み込まれていたので、引き続き土台作りの段階ではトド英語を使うのもやりやすいんじゃないかなと思います。

トド英語:トド英語の中にも本を読むっていうBooksライブラリがありますので、本を読む練習をしたりはどうでしょうか?実際の絵本を読みたいっていうことであれば、まずはトド英語の中の絵本を読んでみるっていう習慣をつけて、実際の本に導くっていうのもありかなと思います。代わりに読み上げてくれたり、読んでいるワードをハイライトでわかりやすく表示されてくれているので練習にいいと思います。

リサさん:読み書きができても実際に喋るとなるとできないって子は多くいると思うんですよね。でもDWEやってらっしゃるんだったら、シャイで完璧主義な性格、できないことにあまり挑戦したくないってことだから、本人ができそうって思えるタイミングまで待ってあげられるのも大事かなって思います。時間がたくさん取れているわけではなさそうなので、今できる範囲で質の良いインプットをしつつ、お子さんの成長を長い目で見てあげると良いのかなと思います。
Youtubeとインプットのレベルが合っているのかっていうのも見直すべきかもしれないし、ORTを毎日コツコツやるのも大事なんですが、それプラス、ORTで読んだ内容が日常で使えたりオンラインで何かしら使えたり、連動を意識すると短い時間でも内容濃くなるので良いかなと思います。

まり先生:取り組みの中で音読があると思うのですが、例えば音声を流してみるだけでも良いのかなと思います。というのも、音読というのは良い練習にもなると思うんですが、見た文字を頭の中で置き換えて、しかもその音と音を繋げて発声しなければいけないということで、お子さんによっては負担になることもあるんですよね。黙読のほうが早く終わる。なのでそこに時間を取るんだったら、音を聞くだけにするとか負担を減らしてあげるのも良いと思います。

リサさん:あと、オンラインも最近嫌がりますって書いてあるんですけれども、オンラインでやっている内容も子どもの性格に合わせて、子どもがどんどん話したいって子はフリートークにしてあげるのも良いかもしれないけど、完璧主義って子は言わなきゃいけないことが決まっているレッスン・・・親としてはもうこんなの簡単だからできて当たり前って思いがちなんですが、意外とそういうのって子どもが話せた!言えた!これなら言える!っていう場数を踏ませるのも大事なので、オンラインの内容を簡単にしてあげるっていうのも手だと思います。

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