自由について。

今日は観劇に行きました。
エンターテイメントの要素よりメッセージ性の
強い内容でした。

普通のセックスで男性も妊娠する可能性のある
世の中で夫婦の在り方や男女の在り方
一晩限りの関係中絶など
様々な問題が提起された内容でした。

その中で一番心に響いた自由についての
対話のシーンがあったのですが
おおむねの内容は
”子供の時は不自由だから、それに反発するように自由を求める。自由を求めて道を外しても周りが正しい道に導いてくれる。だから子供の時は何も考えずに自由を求められていた。でも大人になって自由を得たらすべて自分の責任だから戸惑う。”です。

自由に対しての考え方って様々だと思うんです
好きな時間に起きて仕事をしたい
好きな人と結婚したい
縛られたくない
すべて自分の意志で決めたい
自由に使えるお金が欲しい
好きなことを仕事にしたい
これらは自由に対しての欲求で
それを実現すれば自由だと思います。

でもこのシーンの最後の言葉
”自由を得ると戸惑う”
これが本当に心に響いていて
自由になるって不自由な時より
不安や孤独が大きいんですよね。

誰かに使われる、決まった時間にやる事が有る
自分の所属がはっきりしている
これって不自由と引き換えに
安心感を得ているんですよね。

カラマーゾフの兄弟の中でも
”人々にとって自由は恐ろしいものであり
誰もが一刻も早く手放したいものである”
みたいなシーンがあったと思うんですが
どこかに所属していて
自分の所在がはっきりしているというのは
案外幸せなことなのかなとも思います。

人間は自由と平等を得るために
戦ってきた歴史があって
人権、男女平等、階級、奴隷、革命、思想、宗教、独裁
選挙権、性別、恋愛、結婚、学校
こういった物を得るために
先人たちの努力が有って今の自分の
生活があるんだなという事に
思いをふけながら今日の記事を終わりたいと思います。


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