見出し画像

「受け」の日々~すきなドラマ~

こんばんは、こんにちは。toga.shiです。
最近は歌ったり、描いたり、エネルギーを「出す」ことが多かったのですが。その反動か、ここ数日は「受け」が気持ちいいです。ぼーっと、好きなドラマなどを見て、こういう時間も至福だなぁと感じています。
なんだか最近、幸せなんです。何が変わった、とか大きなことはないけれど。ものごとの感じ方が変わったのかな。周りの人からの暖かさも以前より感じるようになっています。なぜだろう?

というわけで、私にとっての至福のドラマを紹介しますね。


カルテット

弦楽四重奏曲のカルテット(その名もカルテットドーナツホール)を組むことになった4人のコメディ、ラブ、サスペンス。私はこの4人の役が大好きだし、その役を演じた役者さん達(松たか子・満島ひかり・高橋一生・松田龍平)大好きになりました。話もとっても面白くて、何度見ても引き込まれます。何が面白かったんだろう?

偶然の出会い(と見せかけた計画的な出会い)によって、4人はカルテットを組むことになり、軽井沢の別荘で共同生活を送ることになります。4人は一人一人、過去のトラウマというか、濃い背景を背負っています。ドラマの中でそれが紐解かれていくのがとっても面白かったです。

で、私がグッときたのが、この4人の関係が作っている場の力です。家族でも恋人でもないけど、カルテットは皆の帰る場所になっていて、それぞれの存在が受け入れられていて、ささやかな喜びと痛みをともに経験して癒されていく場になっています。(生易しくない痛みをともなうほんとうのセラピーの場になっているように思います)

とくに魅力的なのは松たか子さんの役柄である、真紀さん。真紀さんは楽器が上手だし、真面目だし、ボケてるし、笑いのセンスもある。深い愛をもってるし、愛のために非道なことを全力でやれる強さがある。それがとても魅力的に見えて、好きにならずにはいられません。その役を演じられる松たか子さんって本当に素敵だと思いました。

私が真紀さんの深い愛を感じたところは、すずめちゃん(満島ひかり)が病気で死にそうなお父さんに会いに行くかどうか、というところで迷っていたとき。すずめちゃんは小さい頃お父さんにひどい目にあわされて心の傷を負い孤独に生きてきた。お父さんだから、死にそうなんだから、会いに行かなくちゃと、病院までは行ったけど…やっぱり会いたくない。会いに行くべきか、会いたくない、でも死んじゃうし…と迷っていたすずめちゃんに真紀さんが「病院いかなくていいよ。軽井沢に帰ろう」と言い放つ場面です。
 すずめちゃんは過去の自分がやっていたことが周りの人にばれてしまったら、もう人として信用されないし、誰ともつながることができない、(カルテットもやめなくてはいけない)と思っていたようです。また、肉親であるお父さんが死ぬというのに会いに行けないということに罪悪感も感じているようでした。それを真紀さんの言葉は、「あなたは悪くない。悪いと感じる必要もない。あなたのことを私はまるごと受け入れます」と伝えてくれているように感じたんですね。
 このときの真紀さんは女神様のようでした。このときはね…。

ドラマをテレビで見ていたころは、高橋一生さんのなんともいえない雰囲気にやられていましたが、今みると、松田龍平さんの魅力に気づきました。なぜかキュンとします。

あ、あと、吉岡里帆さん演じるアリスちゃんの奇妙さ、人としての不自然さが、スーッと冷たすぎる清涼感みたいなスパイスをかもしだしてくれています。この人なしではこのドラマの魅力は半減します。
相手の気持ちを思いやる…そのために気をつかう…みたいな情を、この人は異様に嫌っているように思います。だから清すぎるほど、本音をバチーンと相手にぶつけることが平気でできる。それが奇妙だし、どこかスカッとします。本当に変わってる人です。この人のことも好きですよ。

2017年のドラマですが、今みても心に響きます。

toga.shi.channel パステルアート&弾き語り
https://www.youtube.com/channel/UClSvJ4c8cHldWi6BOTBarDg

インスタグラム
https://www.instagram.com/toga.shi.y


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?