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橋下徹氏と桜井誠氏。自己責任論者と差別主義者。2人の著名な「バブル世代リベラル男性」は自分自身を差別してしまっている。資本主義社会では、自分を差別しないことは大変なのである。

登川琢人です。
今日は2022年3月14月曜日です。

ウクライナ戦争について日本人同胞は何考えてるかなとツイッターを見ている。

まず、ナザレンコ・アンドリーという、胡散臭い在日ウクライナ人が、日本人同胞がウクライナ義勇兵に参加することを歓迎しているのを見て、赦し難いと思いました。

ナザレンコ・アンドリーの日本人義勇兵の扇動に対する、同世代の著名な政治的人間である、桜井誠氏と橋下徹氏の反応で気になることがあり、文章を書いています。

わたしも1968年生まれのバブル世代男性ですからね。

●自分自身を差別すること


桜井誠氏はウクライナの義勇兵に参加するそうだ。

極右だからウクライナの極右に共鳴するのかもしれません。

ただ、白人至上主義の極右の支援に、東アジア人が行ってどうするのか。

桜井氏は東アジア人なので、自分自身を差別する相手を支援することになり、自分を差別しすぎでしょう。

橋下徹氏はプーチンが核兵器を使うと脅した際に核保有国同士で話をつけるべきだとまともな事を言った。

しかし、例によって、国際秩序を守れとロシアにいう国会議員はウクライナに行って銃を取って戦えと言う。

女子高生に社会を変えたいなら政治家になってからにしろ、と語気鋭く言い放って泣かせた事件がありましたが、今度は国会議員に対してやっている😂

民主主義に資格や努力がいると考えているのだから、橋下氏は自分を差別しています。

民主主義は国会議員にならなくても実践できます。
何故なら、民衆の支配が民主制(デモクラシー)だからです。

議会制は実は貴族主義的です。
選良でしょ?
見識があると思われる、金がある人間が議員に選ばれるべきなんだから貴族制的なんですね。

更には日本は供託金が異常に高い。
実質的に制限選挙で民主主義ではない。

議会制民主主義は貴族制的民主主義とも言える。

橋下氏は麻生太郎のような財閥のボンボンではない民衆の一員です。

ガツガツ「努力」した者が選良でその他人間は国会議員になれなので、自己疎外していると言わざるを得ない。

大石晃子議員を訴えたのは、大石晃子氏が議員になってしまったので、反論しようがなくて、スラップ訴訟をしている、と。

自己責任的・新自由主義人間は自分を差別しているから破綻すると邪悪なことをやる。

そんなことをぼんやり考えていて、桜井誠氏と橋下徹氏が大阪市庁舎で罵りあいになった事件を思い出した。

●橋下徹大阪市長と在日特権を許さない市民の会(在特会)との意見交換会

2014年10月24日のことだから8年前になる。

ユーロマイダン革命(2013年11月〜2014年2月末)で、ウクライナが大ウクライナ白人至上主義者と米国ネオコンに乗っ取られた頃ですね。
フロントはオバマとバイデンです。

意見交換が実現した経緯は以下です。

ヘイトスピーチを行ったとして大阪高裁から京都の朝鮮学校へ1,000万円超の損害賠償を命じられた、在日特権を許さない市民の会(在特会)会長、桜井誠氏と橋下徹・大阪市長が10月20日、意見交換会を実施。
ヒートアップする両者でしたが、議論は終始平行線を辿りました。

しかし、橋下徹氏がリベラル(自己責任論者すなわちネオリベラルですから)というのはまだわかるが、桜井誠氏がリベラルだって?あんた何言ってんの?と言う人は多いかもしれません。

桜井:あのね、まずあなたがヘイトスピーチうんぬんって言い出したからでしょ。

橋下:大阪でな。大阪でもうそういう発言を止めろって言ってるんだ。

桜井:どういう発言かって聞いてるんだよ!

橋下:民族とか国籍を一括りにしてな、評価をするようなそういう発言は止めろって言ってるんだ。

桜井:朝鮮人を批判するってことがいけないって言ってるわけ?

橋下:お前な……(笑)。

橋下氏が人権を認めてるのは、桜井氏へのたしなめ発言をみればわかる。

そもそも意見交換会の原因は橋下大阪市長が在日コリアンへのヘイトスピーチを認めたからですから。

(以下、敬称を略します)

しかし、桜井誠も「日本人差別」を許さないんだから、人権概念を受け入れているし、人権派でリベラルなんですよ。

「韓国人と在日コリアンによる日本人への人権侵害」に怒っている。

なんだそりゃ?ではあるが人権概念は認めている訳です。

●戦後街宣右翼・民族派右翼・ネット右翼


桜井誠はいわゆるネット右翼(ネトウヨ)だが、ネトウヨはリベラルが多い。

赤尾敏らの戦後街宣右翼は人権なんか言わなかったはずです。

なぜなら、臣民自認ですからね。
臣民には人権はない。
人権があるとしたら天皇だけが持つでしょう。

新左翼に危機感や刺激を受けて成立した新右翼つまり民族派も天皇主義者だから、人権は大事ではないでしょうね。

街宣日本右翼は韓国右翼と仲がよい。
大日本帝国の同志ですから、序列はつけたいかもしれないが、韓国人や在日コリアンが日本人差別しているとは思いもしないでしょう。

民族派右翼(一水会など)はナショナリストだから、韓国のナショナリストとはナショナリスト同士認めようとする姿勢があります。
DPRK(北朝鮮)すら認める。
だから、日本人差別なんて言わない。

「在日特権を許さない市民の会」は日本社会が人権概念を受け入れた世代の右翼です。

●ネトウヨの自己疎外

では、何故、桜井誠は在日コリアンを差別するのか。

被害者意識があるからでしょう。

重要なのでちょっと長い引用をします。

桜井誠氏(以下、桜井):あのね、始まる前にひとこと言っていいって言うからね、言わせていただきますけどね。君たち(報道陣)ね、ゴロツキメディアを呼んだ覚えは無いんだよ。
君たちみたいに人の人権を無視する連中は、誰も読んだ覚えがありませんのでね。

さっき上で撮ってた奴だれだ? ちょっと手挙げてもらえるか? さっき上でカメラ回してたテレビ局、ちょっと出てこい。誰もあれ許可してないんだよ。最初の約束ではね、この会議室以外では撮らないという約束だった。違うのかい? 誰だ上で撮ってたのは!

約束ひとつ守れないゴロツキメディアがね、なんでここにいるんだ? ちょっと手挙げてくれるか。どこのテレビ局か知らないけど、上で3社、4社カメラ回してたろうよ。

なんで誰も手挙げないんだ! 君たちそれでも本当にメディアかよ。どうだNHK! 君か回してたの?

記者:回してません。

桜井:誰だ、じゃあ? どこテレビ局が勝手に(カメラを)回して、人の姿を勝手に撮ってたんだ? なんで約束ひとつ守れないんだよ君たちは。だからゴロツキって言うんだよ! 恥を知れよ恥を!

(手を挙げる人が)誰もいないっていうのはどういうことなんです? 上(の階)で確かに3社4社カメラ回してたでしょう、違うんかい? あれはなに、私の見間違い? どうなんですか? 君たちメディアでしょ、真実を伝えるのと違うんですか。どうなんです?

恥ずかしいだろ君たち。どうなんだ? おい、共同通信どうだ? 君たち散々、在特会うんぬんってぬかしてるだろ? いいよ別に批判しても、悪口書いても。でもなんでこんなところに取材に来るんだ? おいどうなんだ? 極左共同通信帰れよ!

おい、毎日新聞、変態毎日新聞いるか? 毎日新聞入ってんの? これ。あ、いたわ。
あなたたちね、「waiwai記事」知ってるよね、waiwai事件。
「日本人はセックス狂いの変態だ」って言って、毎日新聞の英語版であんたたち流したよね。ヘイト記事流すなよ! 
その君たちがいったいなんの取材に来るんだ? 
散々っぱら日本人にヘイトスピーチやって、日本人はみんなセックス狂いの変態なんだろ? 
あの時の編集責任者の朝比奈(豊)が、(今は)毎日新聞の社長じゃないかよ。どうなってんだこれ?

朝日新聞いるか? いるんだったら堂々と手挙げろよ。君たちメディアとしての誇りあるんだろ? 手挙げて堂々と、「自分が朝日新聞です」ってやれよ。
慰安婦問題で散々捏造やって、日本人を……君か? おかしいと思わない? あれだけやられて。
そんな恥ずかしいはずの君が、なんでこんなとこ来て取材してんだ? ヘイトスピーチがどうのこうのって。


まずね、君の会社、それがヘイトスピーチの塊じゃないかよ。そうだろ? まずそれを何とかするのが先なんじゃないか。
人のヘイトスピーチじゃなくて、自分のとこのヘイトスピーチ何とかしろよ。

……もう時間? 何時? ……一応今日ね、一言を是非あなたたちにって言うことで、時間を取らせていただきました。こうやってこれからヘイトスピーチ問題について、あなたたちの好きな橋下市長が来てあーだこーだって言うんでしょうけどね。

問題なのは、君たちが本来の朝鮮人問題を外に出さないことが問題なんだよ。
ある日突然ね、在日韓国人・朝鮮人にね、ギャーギャーギャーギャー誰か騒いでるわけでもなんでもないんですよ。
理由があって騒ぐんですよ。そうだろ? 
朝日新聞だってそうじゃないかよ。誰も理由なく朝日新聞を叩いてるわけじゃないんだよ。
君たちが慰安婦問題でデタラメ流して、で日本人の名誉を傷つけたからみんな声あげてるんだろ? 
そうだろ?

waiwai事件だってそうだぞ。みんな、日本人を変態扱いされたから怒って声あげてるんだよ。
理由があるから声をあげてるんですよ。
理由がなくて声あげるのはキチガイです、ただの。
我々はキチンと理由があって、その上で私たちは声をあげている。
それを、あなたたちが理由をひとつも出さない。

それどころじゃない。あなたたちね、偏向報道するだろ。それがNHKじゃないかよ。
この間ね、これから来る橋下市長が記者会見やった時、NHKになんて言ったよ。「在日韓国人・朝鮮人へのヘイトスピーチは許さない」って言ったんでしょ? 
その後、この人なんて言ったよ。その後に、日本人へのヘイトスピーチも許さないって言ったよね。なんでそこ切ったよ? なんで切ったか! 理由を答えなさい。

君たち(他の報道陣)も、私の写真を撮るんじゃなくてこれ(NHK)撮れよ! で、なんで切ったのそこ? なにかいけなかったの? 「日本人へのヘイトスピーチは許さない」って言った彼の発言、なにがいけなかったの? 教えてもらえるか?

記者:いや、私にはわからないです。

桜井:君、NHKとしての誇り無いの? 遊びに来てんの? コスプレ? それ。仕事で来てるんでしょ? じゃあ答える義務があるんだよ。特にNHKの場合は公共放送と言って、我々国民から金をむしり取ってるでしょ? 教えていただけます? なぜ一番肝心の、日本人へのヘイトスピーチを許さないって部分を切ったの? NHKを代表して堂々と言いなさよ。

記者:長すぎたからですかね?

桜井:日本人が嫌いだからだろうよ。……じゃあちょっと戻ります。

朝日新聞は慰安婦問題を報道し、毎日新聞は日本人はセックス狂いの変態だと思われる記事を書き、NHKは日本人へのヘイトスピーチを隠蔽している、と怒っている。

要するに、慰安婦は性奴隷と国連に規定されました。
異民族をまるごと性奴隷にするような日本人は変態ということにもなるので、韓国人や在日コリアンの日本人へのヘイトスピーチだと桜井誠は考える訳です。
(waiwai事件というのは別筋ですが。

●日本語人のHentai問題と『日本精神分析』(柄谷行人)


Hentaiはすでに英語になっているし、日本語人の問題だと思う。

柄谷行人の『日本精神分析』(講談社学術文庫等。いくつかバージョンがある)によれば、日本語人は抑圧が薄く、無意識をダダ漏れさせている。

欧米、イスラム、中韓は無意識を抑圧しているので、去勢(精神分析用語で文明化されているという意味)されているが、日本語は去勢を拒否している、すなわち、無意識がダダ漏れしている、という日本語分析がある。

要するに海外基準では我々は幼児です。
幼児は精神分析学的には多形倒錯者です。
親に抑圧されてはじめて大人(文明化)になる。

日本語は外国語(漢字)をいまだに受け入れてますよね。

よく考えると奇妙な言語です。
漢文文化圏では韓国、DPRKは書記言語をハングル文字にしてしまったし、ベトナムもアルファベットをつかっている。

漢字仮名交じり文はとても奇妙なエクリチュールで抑圧がない。

外国の概念は外国語(漢字)か漢文(外国語)をよむ補助文字のカタカナをつかい、外国語だとあからさまにわかるようになっている。

つまり、受け入れているようで受け入れいない。
(なんや、マンスプレイニングだのジェンダーだのは。漢字を使うことすらサボっている。仕方ないけどね。

ある意味、植民地的言語で抑圧を排除している。

普通はすべて漢文にして抑圧する。
ヨーロッパはラテン語が言語(書き言葉)だったのと同じです。
俗語は19世紀末に言文一致運動で書き言葉がつくられたに過ぎない。
世界中どこでも同じです。

柄谷行人の言う通り、漢字仮名交じり文を1000年近く使用してきた歴史的影響は大きいと思う。
いちいち、IME変換しているのはおかしいのです。

この問題は「表現の自由戦士問題」にも関連し、重要なので別稿で展開したい。

なぜに日本社会は幼児のエロ画像があふれるのか?
それは抑圧を排除しているからでしょう。
もっと抑圧するか、我々自身を知的に認識して対策を考えるしか手はないですね。

社会に悪影響をもたらしつつあるので、法規制(法的抑圧)も必要かもしれない。

●日本リベラルの「寄り添い主義」と主体性


しかし、ここで言いたいのは韓国、在日コリアンの大日本帝国への植民地責任追及が日本人差別と受け取られてしまう問題です。

どちらかというと韓国メインですね。

韓国の植民地支配責任追及は正当です。

問題は日本人の「寄り添い主義」だと思います。

マイノリティや被害者に寄り添うんですが、自分自身の問題と考えないきらいがあります。

マイノリティは人権侵害にあいやすい。
しかし、マイノリティは普通の人で別に善人とは限らない。

被害者も同じです。
要するに韓国の発言がすべて正しい訳でもない。

DPRKに寄り添い過ぎて、拉致を否定したために、DPRKが拉致を認めたとたん信用を失った社会党の例がわかりやすいですね。

1972年の中華人民共和国とアメリカの国交回復も同じです。

中国共産党に「寄り添い」、アメリカ帝国主義を糾弾していた日本左翼はハシゴを外され、戸惑った。

連合赤軍に加わった坂口弘は1972年2月、浅間山荘に立てこもって警察と銃撃戦を繰り広げていたさなか、ニクソン大統領が中国を訪問し周恩来首相に歓迎される様子をテレビで見る。

坂口は「われわれの武装闘争路線を根底から覆すショッキングな出来事であった。
だが、われわれの未熟な頭はこうした背景を何一つ理解することができず、ただ画面に映るニクソン訪中風景をジッと見詰めるだけであった。」
と回想している。

ともにテレビを観ていた加藤倫教も「オレたちは何のために…」と疑問を抱くようになり、戦意を喪失したと振り返る。

また、連合赤軍の最高指導者で死刑判決を受けた永田洋子は、1990年代に出した本でニクソン訪中について「どういうことか理解できず戸惑うばかりだった」と回想している。

平和なき「平和主義」:
戦後日本の思想と運動
権赫泰[著]
鄭栄桓[訳]
法政大学出版局 (2016/7/26)
第三章 善隣会館と日中関係

ハシゴを外された想いだったのは、連合赤軍(新左翼)だけではありません。

1958年以来、中国共産党との太いパイプを築き、中国寄りの政策を打ち出して日中国交正常化を外交の基本政策と位置づけていた社会党は、正常化交渉から完全に排除された。

加えてそれまでなんども中国共産党と協議を重ねて米国を「日中共同の敵」と規定した社会党の実績は、日中共同宣言からは読み取ることはできなかった。

日本共産党も公式には国交正常化を歓迎したが、一方では日米安保体制と尖閣諸島(中国名は釣魚島)問題に言及すらしない共同声明に不満を示した。

同上
権赫泰[著]
鄭栄桓[訳]

長々と引用しましたが、寄り添うのではなく、自分達の方針で中華人民共和国を支持していたなら、戸惑いはあるでしょうが、中華人民共和国を批判できたはずです。

でも、ひたすら混乱したり、黙り込んだりしていただけのようだ。 

日本共産党はやや違うが権赫泰氏の「第三章 善隣会館と日中関係」を読むと、それはそれで問題があった。

これは日本共産党批判の別稿で問題にします。

善隣会館事件は1967年ですが、以降中国を「覇権主義」と批判するようになる😂

例によって、ゲバルト(暴力)していますが、日本共産党は華僑学生を「日本の首都東京での一部外国人による、このような白昼の傷害行為」と批判した。

華僑学生もゲバルトしているが、日本共産党は「主権」と「日本人」の論理で排除しようとした。

「ここは日本の領土だ、中国人は中国に帰れ!」
「チャンコロは帰れ!」


とまでいった。

在特会とあんま変わらない。
日本共産党は質の悪いナショナリズムが強すぎです。

権赫泰氏は以下の経歴を保つ韓国ネイティブの日本研究者です。

1959年韓国大田市生まれ。高麗大学史学科卒業,一橋大学大学院経済学研究科で博士後期課程修了,博士(経済学)。山口大学経済学部助教授を経て,現在韓国・聖公会大学日本学科教授。専攻は日韓関係史および日本現代史。

さて、わたしは大和系日本人ですが、DPRK、中華人民共和国にハシゴを外された、日本左翼の先輩を気の毒に感じます。

だから、中華人民共和国もDPRKも韓国も善人と考えなければいいんですよ。

大日本帝国の侵略の被害者ですが、別に善人の国ではない。
善人の国なんてないし。

寄り添わなくても我々は大日本帝国の人権侵害を批判できますからね。

●「主体性もへったくれもない連中」問題と在日外国人への差別

本筋に戻ります。

つまり、桜井誠をはじめネトウヨは、寄り添い主義がメインストリームの日本社会を批判している訳です。

NHK記者に代表される記者クラブのエスタブリッシュメントが真の悪人かもしれませんね。

寄り添いもしないで、ただ寄り添い主義者の言い分を垂れ流す。
単なる保身するクズどもです。

さて、しかし、ネトウヨの問題は寄り添い主義批判が何故か在日コリアンへの攻撃に帰結してしまうことです。

日本人メインストリームの主体性のなさを批判すればよいだけの話であって被害者意識を垂れ流すのは違うと思う。

韓国や在日コリアンを攻撃するのではなく、主体性を放棄した連中を攻撃すればいい。
自分に帰ってきますけどね。

桜井誠は在日特権として生活保護をあげます。
しかし、奇妙なのは、野宿者支援運動や困窮者支援運動、労働組合をやらないことですね。

ゼロサムゲームではないんだから在日コリアンも大和民族も資本主義社会に差別されて困ったら、生活保護なり福祉制度を勝ち取る闘争をすればいい。

働けるなら労働組合で会社に搾取された金を取り戻せばいい。

ぶっちゃけ、リベラル程度に甘んじて左翼にならない意味がわからない。
自分を差別しているからでしょう。
自尊心が足りない。

左翼にならなくても、れいわ新撰組ぐらいの民衆主義者(ポピュリスト)になるとかね。

なぜ、日本人同胞を助けない?
同胞意識がほんとにあるかどうかもわからない。
情けない奴らです。 
また、自分自身を助けないのも不可解です。

しかし、反日を気取って日本人同胞を怖がっていたり、自分を棚にあげて同胞を見下しているリベラルも情けないとは言えます。

●橋下徹(元大阪府知事・大阪市長)の労働組合攻撃と元大阪市役所職員・大石晃子議員(れいわ新撰組)へのスラップ訴訟

桜井誠は同胞とともにある代わりに在日コリアン差別の道を選択しました。

では、橋下徹は?
同胞を蹴落として自分優先の道を選んだ。

元府職員の大石晃子氏を攻撃するのは、「職員風情」に批判されるのが許せないからだろうし、労働組合を憎むのは同胞同志助け合うのが許せないからでしょうね。

2008年1月27日に行われた大阪府知事選挙に橋下徹が自民党府連の推薦を受けて立候補し、初当選すると、同年3月13日、橋下は「30歳以下の若手職員約330人」を対象に選び、初めての朝礼を行った。

挨拶の中で橋下は、当初、始業前の朝礼を提案したものの、府幹部から「始業前の朝礼は超過勤務になる」と指摘されたことを明かし、「ならば勤務時間中のたばこ休憩や私語は全部減額させてもらう」と職員に向かって述べた。

これに対し大石は立ち上がり、「(私達が)どれだけサービス残業をやっていると思っているのですか。

あなたはきれいなことを言っているが、職員の団結をバラバラにするようなことを言っている」と批判、抗議した。

このことは大手新聞で報じられ、映像がTVなどで流されたことで話題となった

Wikiより

2008年というのは、使用者に都合の良い雇用のルールがどんどんしかれだしたころ。

労働組合はどんどん衰退。

そのしわ寄せとして、女性が、能力があったとしても、正社員にはなかなかつけない状況が、そのころに加速していました。

(ハケンの品格)ドラマも、篠原涼子さん扮する、銀行をリストラされた有能な女性が、スーパー派遣社員として、男性社員や正社員とバトルしていく、といった物語でした。

ドラマのヒロインは、当時30歳過ぎ、いま40歳過ぎたくらいの世代。私もです。

その世代は、「就職氷河期世代」といわれますが、若いころに景気の底にいて、やや景気が回復したといわれたときにはもう40歳になっており、今なお、なりたくても正社員になれずに、「失われた世代(ロスト・ジェネレーション)」として大きな損失をこうむっています。

橋下さんは、2008年知事選出馬のとき、自民・公明の推薦で出られました。

おかしなものですね。

橋下さんは、自民党政権を批判するでもなく、逆に、その方々の支援を得ながら、公務員をひたすら叩いて、格差やリストラに苦しんでいる民間の労働者に、「公務員の特権を奪えば格差はなくなる」とばかりに宣伝したのです。

労働組合への嫌悪もすごかったですし、言っていることもデタラメばかりでした。
真実かどうかは重要ではない、ある目的への意志を感じました。

出来事2008年より大石晃子議員の回想

調べていて驚きましたが大石氏が橋下府知事の初出勤で噛み付いたのは2008年なんですね。

リーマンショックが2008年9月15日で、年越し派遣村が2008年12月31日から2009年1月5日だから、かなり早い反撃です。

すごいな。
派遣村の前なんだ。

小沢一郎の『国民の生活が第一』と派遣村のショックが民主党への政権交代(2009年8月30日)の原動力になったことをいまでも覚えています。

橋下徹は大阪市長になってからは労働組合も直接弾圧して、不当労働行為救済命令が出され、2013年3月25日に大阪市役所労働組合に謝罪しています。

しかし、組合の完全勝利とはいかない。

最高裁の不当な決定に抗議し、 引き続き「不当労働行為許さない!」とたたかう決意

大阪市役所労働組合 竹村 博子

 2月1日付で、最高裁は「市労組・市労組連の組合事務所使用不許可の取り消しを求める裁判」について「上告棄却」「上告不受理」の決定を行いました。あまりにも突然の「決定」に考えを整理する余裕もなく、3週間が過ぎてしまいました。しかし時間がたつにつれ、「最高裁は何も見ていない」「司法の正義はどうしたんだ」との怒りがわいてきます。

大阪高裁の異常な判決
2014年9月に出された大阪地裁の判決は、組合側の主張を認め、橋下前市長と大阪市の不当労働行為を断罪しました。

しかし大阪高裁は2015年6月に地裁判決を覆し、橋下前市長と大阪市の主張を鵜呑みにし、擁護するような判決を出しました。

「橋下市長は市民感覚に合うように是正しようとしただけ」「不当労働行為であっても直ちに違法とは言えない」ととんでもない理屈をつけて、「平成24年度のみ違法、平成25・26年度は適法」「組合事務所の退去と家賃の支払い」を命じました。

不当労働行為は「憲法違反」
2011年に市長に就任した橋下徹氏は労働組合を嫌悪し、排除することを目的に市職員と労働組合に対しての攻撃を強めてきました。

その目的は「物言わぬ公務員」をつくり、職場の民主主義を奪い市長言いなりの職員体制を作ることでした。職場を破壊し、自治体労働者としての働きがいと誇りを奪うものです。

この問題は「全ての労働者の権利侵害」につながる憲法に関わる問題であり、このことがまかり通れば全国の労働組合、民間の労働組合にも波及する。

そして職員への権利侵害は市民サービス切り捨ての露払い、自治体破壊につながる。そんなことは許してはいけないと、私たちはたたかってきました。

私たちのたたかいは、維新の政治の横暴を許さず、自治体破壊を許さないたたかいの一翼を担ってきたと確信しています。

同胞と助け合う道を選ぶと、勝ったり負けたり一進一退です。

裁判官や司法は頼りにならないですね。

大阪府民だって労働者のほうが多いでしょうが、橋下徹のような新自由主義者は多いので、維新に投票する自爆行為をやる人間は出てきます。 

特に資本主義社会で日本のように極端に新自由主義が強いと労働者も影響を受けます。
自分を差別しないようにする闘いが必要です。

●不当労働行為とは何か

たぶん、知らない人が多いので、不当労働行為の説明をしておきます。

 厚生労働省の説明です。

不当労働行為救済制度は、憲法で保障された団結権等の実効性を確保するために、労働組合法に定められている制度です。

労働組合法第7条では、使用者の労働組合や労働者に対する次のような行為を「不当労働行為」として禁止しています。

〔不当労働行為として禁止される行為〕
(1) 組合員であることを理由とする解雇その他の不利益取扱いの禁止(第1号)

イ  労働者が、

・ 労働組合の組合員であること、
・ 労働組合に加入しようとしたこと、
・ 労働組合を結成しようとしたこと、
・ 労働組合の正当な行為をしたこと、

を理由に、労働者を解雇したり、その他の不利益な取扱いをすること。

ロ  労働者が労働組合に加入せず、又は労働組合から脱退することを雇用条件とすること(いわゆる黄犬契約)。

(2)正当な理由のない団体交渉の拒否の禁止 (第2号)

 使用者が、雇用する労働者の代表者と団体交渉をすることを、正当な理由なく拒むこと。

※  使用者が形式的に団体交渉に応じても、実質的に誠実な交渉を行わないこと (「不誠実団交」)も、これに含まれます。 

(3) 労働組合の運営等に対する支配介入及び経費援助の禁止 (第3号)

イ  労働者が労働組合を結成し、又は運営することを支配し、又はこれに介入すること。

ロ  労働組合の運営のための経費の支払いにつき経理上の援助を与えること。

(4) 労働委員会への申立て等を理由とする不利益取扱いの禁止 (第4号)

 労働者が労働委員会に対し、不当労働行為の申立てをし、若しくは中央労働委員会に対し再審査の申立てをしたこと、又は労働委員会がこれらの申立てに関し調査若しくは審問をし、若しくは労働争議の調整をする場合に労働者が証拠を提示し、若しくは発言したことを理由として労働者を解雇し、その他の不利益な取扱いをすること。

憲法28条の社会権(生存権)です。

ものすごく重要です。

経営者には労働組合への言論の自由はない、ということですね。

団体交渉は単なる話し合いではないから経営者は受け入れなければならないし、極端にいえば、労働組合について、社長が社員に話すことすら禁止です。

労働組合法は1946年憲法より前に制定されました。

GHQの社会主義者が日本の民主化に必要だからとつくった。

不当労働行為があったら社長に注意するが、それでもやめない場合、各県にある労働委員会に救済申し入れをします。

労働委員会は行政組織で、労働者側委員、経営者側委員、公益委員の3者で審議します。

裁判みたいで、証人喚問もある。

わたしもやりましたからよく知っている。

労働委員会で決着がついても、会社、労働組合どちらかが不服なら、中央労働委員会にいく。

中央労働委員会で不満なら、通常の裁判のルートにのります。

地裁→高裁→最高裁ですね。

労働組合だけにある権利です。
労働者一人一人にはない。

パワハラ社長とか橋下徹のような労働者の横の繋がりを嫌う人間の歯止めにはなりますので、アタマにいれて置くとよいと思います。

違反したら人権侵害ですから。

●結論

もはや、橋下徹氏や桜井誠氏、個人を超えた話をしています。

自分自身を差別しないためには自分の闘いが必要な場合が多い。

わたしは常用型派遣労働者、請負労働者でしたが、派遣先、請負先への労働三権すなわち憲法28条を剥奪されていました。

自分の派遣会社にはあるんです。

いわゆる派遣労働者は登録型派遣には派遣会社にすら憲法28条の社会権がない。

つまり、奴隷労働です。
篠原涼子は奴隷労働者を演じた訳です。

常用型派遣労働者だったので、派遣会社には団結権、団体交渉権、争議権を行使しましたが、実際の職場では権利を使えない。

周りも人権侵害されていることをあまり気にしていない。
つまり、そういう人達は自分自身を差別しているんです。

わたしも8年間は労働組合なしで働いていましたが、違和感が高まり、仲間を作ってようやく結成した。

だから、自分を差別していた訳です。

派遣だから非正規だから仕方ない、というのは自分を差別しているんですね。

もちろん派遣先、請負先の会社、労働者も非正規労働者を差別しているんです。

自分自身を差別していると、橋下徹氏や桜井誠氏みたいになってしまいます。

在日コリアン差別がなくならず、維新が支持を伸ばすのは、民衆がアホなのではなく、民衆が自分を差別しているからです。

ネットで反差別をいい、維新を批判しているリベラルはわかってないですね。

他人をアホだと思ってシバキ主義、キャンセルカルチャーに走ってますが、彼ら彼女らこそがアホだと、わたしは思います。

自分を差別しない闘いをしましょう。

権力者・資本家は民衆が自分を差別するように常に仕向けているものです。

弁えたら搾取され放題ですよ。

●橋下徹氏と櫻井よしこ氏(2022.3.17追記)


3月13日の日曜登録番組で橋下徹氏と桜井よしこ氏がウクライナ戦争を巡って対立した。

橋下徹氏はウクライナのゼレンスキー大統領は妥協すべきだという。

橋下氏は自分がウクライナの前線にいたらどうするかと考えていますね。
当事者意識がある。
だから、死にたくないから妥協したらいいんじゃないかという。

女子高生を泣かせたパターンと同じではありますが、共感します。

新自由主義的思考は批判しました。

櫻井よしこ氏は当事者意識ないですね。
つまり、自分が玉砕する側になることを考えていない。
いい気なもんです。

櫻井:「徹底的にプーチンを追い詰めて潰していくということに主眼をおいてヨーロッパで闘い、世界全体としてはプーチンの後ろにいる習近平体制に集中しなければならない。」

橋下:「櫻井さんの考えはあると思います。そのときに、ウクライナの人達が犠牲になるということを真正面から受け止めて言ってもらいたい。」

櫻井よしこ氏が、真正面から受け止めて言うならいいんですよ。

自分は安全地帯にいながら、他人を死地に追いやる人間は許せない、と言っている。
共感するし民衆的な感性だと思います。

百田尚樹氏も櫻井よしこ氏派だけど、橋下氏が何を言っているかわからないようだ。

映画「日本の一番長い日」(岡本喜八監督)に出てくる本土決戦派の将校のノリですが、イザとなったら逃げなければよいですけどね。

怪しいもんだ。

しかし、安倍晋三さんとそっくりな話し方ですな。

安倍晋三さんはウラジーミルと話しすらもできないってのはどういうことか。

なるほど、右翼と言っても民族派とは違う訳だ。
どこまで行っても無責任、と。




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