蛞蝓 1 絶ッッッッ句 2021年8月7日 01:14 ひょいと少し摘んでやると、哀しみを形にしたかのように丸くなる。寂しいとでも言うように。ぬらめかせた涙を構わず振りまき、自己存在の証明を足跡に託す。誰かに気付いて欲しくてたまらないんだ誰も彼も同じだ。海の先端を煮詰めた水晶に触れる彼らはその体を崩すほどに大泣きする。どろどろに、溶けて、生物でも無くなるまでに、泣いて、泣いて、泣いて今日もまたゆっくりと、生を謳歌する。 ダウンロード copy この記事が参加している募集 私の作品紹介 94,487件 #詩 #ポエム #私の作品紹介 #現代詩 #散文詩 #ナメクジ #蛞蝓 1 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート