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【福島の味わい】確かな品質販路拡大 福島 焼酎「ねっか」

  確かな品質販路拡大 福島 焼酎「ねっか」

 合同会社ねっかは、只見町で地元の米や水を使い、焼酎を造っている。国内外の品評会で賞を受けるなど、品質への評価は年々、高まっている。
 町内の農業者らが2016年に設立した。翌年には国税庁から県内初の「特産品しょうちゅう製造免許」を受けた。商品は社名と同じ「ねっか」をはじめ、もち米を原料にした「めごねっか」、米を大きく削り風味を高めた「ばがねっか」など多彩だ。地域を元気にしようと地産地消にこだわる。
 2021年には輸出専用の日本酒の醸造免許を取得した。仕込んだ輸出用日本酒「流觴(りゅうしょう)」などは海外のコンクールで金賞に輝いた。
 蒸留所はにぎわいの拠点にもなっている。テイスティングルームや物販スペースを併設しており、多くの人が訪れる。2022年10月には、豪雨災害から復旧したJR只見線の全線再開通に合わせ、どぶろくを提供する製造所兼店舗を只見駅前に開いた。
 持続可能な開発目標(SDGs)にも熱心に取り組む。地元の小学生が「ねっか」で使う米作りに携わるなどしている。脇坂斉弘代表社員(48)は「地域を次の世代につなぎ、住み続けられるまちを目指したい」と語る。(福島民報社)


只見町産の米を使った焼酎を製造し、国内外に販路を拡大しているねっかの脇坂代表社員

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