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プレバイオテクス開発のコンセプト

1.口腔内微生物叢(Oral flora)のバランスを図る
 近年、口腔疾患のう蝕・歯周病・口内炎など主な疾患は口腔常在菌の均衡が崩れることで発生することが解明されました。約200の文献から本製品(以下Gelとする)に配合したハーブを厳選し、成分を破壊しない低温蒸留抽出法でオイルと芳香蒸留水を生産。Gelに配合したハーブは相乗効果が研究で証明されており、口腔常在菌叢のプレバイオテクスの役割が期待されます。
  プレバイオテクスは、生化学的な観点から説明すると、口腔内の微生物叢を調整し、口腔健康を改善するための革新的なアプローチです。以下に、生化学的な側面からの説明を提供します:
 口腔内には、さまざまな微生物が共存しており、これらの微生物は口腔の健康に影響を与えます。一部の微生物は歯垢や歯周ポケットなどにバイオフィルムを形成し、酸を産生して歯のエナメル質を侵食する可能性があります。これに対抗するため、プレバイオテクスは特定の有益な微生物(プロバイオティクス)を導入し、口腔内の微生物叢のバランスを調整することを目指します。

2.植物性ミネラルの配合により生物学的な効果
Gelに配合したヒューミックシェール(フルボ酸)の植物性ミネラルは有機酸やアミ ノ酸などの有機物と結合しており、細胞の脂質と同じく疎水性が高く、細胞膜から脂 質二重層に取り込まれやすい。そのため細胞膜に存在する輸送タンパクの働きで、Gel成分が細胞膜を通過しやすくするために効果が高まります。
 植物性ミネラルは、カルシウム、マグネシウム、亜鉛などの要素からなり、これらの要素は口腔内の細胞内プロセスに不可欠です。カルシウムは歯のエナメル質の強化に寄与し、マグネシウムは細胞の代謝をサポートし、亜鉛は免疫システムの正常な機能に必要です。この種の植物性ミネラルを効果的に口腔組織に供給し、吸収を最大限に高めます。これにより、歯のエナメル質はより強化され、細胞内プロセスは適切に機能します。また、 歯周病の進行や歯の健康に悪影響を及ぼす細胞内プロセスに対しても、植物性ミネラルは重要な役割を果たします。炎症を軽減し、細胞の健康をサポートすることで、口腔内の問題を予防し、健康な口腔環境を維持します。

3.防腐剤や添加物など合成成分は一切使用しない
  一般的な化粧品に含まれる防腐剤(*1)や界面調整剤の代わりにフィットンチッド、ヒノキチオールによる抗菌、防腐効果を高めています。
  *1 微生物の成長や汚染を抑制するために使用するフェノシキ・エタノール・パラペン類など
 天然防腐剤が人体への安全性において優れているとされる理由を挙げます。
①低いアレルギー反応リスク:
 
天然の防腐剤は一般的に人体に対するアレルギー反応や皮膚刺激のリスクが低いとされています。これは合成化学物質に含まれる添加物や副産物が、アレルギーを引き起こす可能性があるためです。
②生態的適合性:
 
天然の防腐剤は、生物学的に適合性が高く、人体にとってより自然な成分です。したがって、皮膚に対する刺激や過敏症のリスクが低く体内での分解や代謝が比較的容易です。
③環境への負担軽減:
 
天然の防腐剤は、製造過程や廃棄物処理時に化学汚染物質を大幅に削減することができます。一方で、一部の化学防腐剤は環境への負担が高く、持続可能性への影響が懸念されています。
④長期的な安全性:
 
天然の防腐剤は、長期間にわたって使用しても、有害な副作用のリスクが低いとされています。これに対して、一部の化学防腐剤は長期的な安全性についての懸念が存在します。
 
4.市販の口腔洗浄剤は口腔常在菌叢のバランスを崩す
 市販の口腔洗浄剤には抗菌剤や殺菌成分が含まれている場合があります。これらの成分は口腔内の細菌を減らすことがありますが、同時に善玉菌や必要な細菌まで減少させる可能性があり、これによりバランスが崩れ、口腔内の健康状態が悪化します。
 口腔洗浄剤を過度に使用することは、いくつかの健康上の懸念を引き起こす可能性があります。以下に、口腔洗浄剤の過度な使用に関連する弊害を考察します。*2)酸化防止剤、ビタミンE、アスコルビン酸(ビタミンC)

①口腔フローラの乱れ:
 口腔洗浄剤には、細菌の成長を抑制する成分が含まれていることがあります。過度の使用により、口腔内の有益な細菌と悪玉細菌のバランスが乱れ、口臭や歯周病のリスクが増加する可能性があります。
②歯のエナメル質の損傷:
 一部の口腔洗浄剤には、酸性の成分が含まれていることがあり、長期間の使用で歯のエナメル質を傷つける恐れがあります。これにより、歯の感受性が高まり、虫歯や歯の変色が起こる可能性があります。
③口腔粘膜の刺激:
 口腔洗浄剤にはアルコールや刺激性の成分が含まれていることがあり、口腔粘膜に刺激を与えることがあります。長期的な使用で口内炎や口内の不快感が生じる可能性があります。
④依存症のリスク:
 過度の口腔洗浄剤の使用は、口の清潔感を保つための習慣として発展し、依存症のリスクを増加させることがあります。口腔洗浄剤に頼りすぎることで、本来の自然な口腔ケアがおろそかになる可能性があります。
⑤アレルギー反応:
 口腔洗浄剤に含まれる成分に対するアレルギー反応がある場合、過度な使用によりアレルギー症状が悪化することがあります。

 

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