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東員町議会2023AIウォッチング 16 6月定例会 一般質問:三宅議員


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AI感情分析:三宅議員のポジネガ
AI感情分析:三宅議員の感情

質疑応答AI要約

三宅議員

  • 上岡龍太郎さんの生きざまに共感。本番直前の打ち合わせをほとんどしなかったというエピソードを例に、自身の一般質問のスタイルについて説明。

  • 昨年は議長を務めたため一般質問の機会がなかったが、今年からは議場で自由に発言する。

  • 議会運営委員会の活性化、議会報告会の実施など、住民目線の議会活動に取り組んできた。

  • その結果、全国特別表彰を受賞。東員町議会が全国に知られるきっかけとなった。

  • 部長制廃止後、町長が最初に答弁することについて、町長の意見を聞く。

  • 東員町の重点施策への取組姿勢、町職員の政策調整会議への関わりについて質問。

  • 東員町PR誌発行について、評判が悪いという意見を踏まえ、町長の見解を聞く。

  • 東員第一中学校事業に伴う財政リスクと進め方について質問。

水谷町長

  • 三宅議員の質問に一括して答弁。

  • 4期目の重点施策は、所信表明で説明済み。

  • 取組姿勢について:

    • 第6次総合計画策定は、町民代表と職員の協働で行った。

    • 地域コミュニティの在り方は、地域住民が主体的に考えるべき。

    • 行政は相談や支援を行う。

    • 政策は町民の意思を反映したもの。

    • 各事業は担当部署が主体的に判断し、町政運営会議で全庁的に判断。

    • 最終的には全職員が情報共有して取り組む。

  • 東員町PR紙発行について:

    • 目的、内容、発信先などを検討し、重複を避け、財源を確保した上で発行。

  • 東員第一中学校移転整備について:

    • 資材高騰で事業費が高騰しており、財政リスクは大きくなっている。

    • 総合計画策定時に議論された事業であり、教育委員会も長年温めてきた事業。

    • 財政負担を最小限にできるよう、建設手法の見直しなども含め、最大限の努力を払う。

  • 今後の行政運営について:

    • 民間との協働:行政単体では難しいサービスを民間と協働で提供。

    • 大学との連携:地域社会の課題解決に取り組む。

    • 官民学連携:今後の地域社会の在り方を考えていく上で重要。

    • 今後の行政運営は、行政単体ではなく、町民、議会、協力者、ツールを活用しながら取り組む。

三宅議員

町長にはノーと言えないイエスマンばかりの体質になってしまっているのではないかと大変危惧をしております。

三宅議員発言

今の発言は、私が独断でやっているという発言は取り消していただきたいと思います。

水谷町長発言
  • 町長は独断で物事を進めているように見えるが、副町長と教育長はどう考えているのか?

  • 町長の方針に対して、副町長と教育長はどのように意見を述べているのか?

  • 町民の意見を反映していない事業が多いように見えるが、どう考えているのか?

小川副町長

  • 町長の補佐役として、町の方針に基づいて政策や企画を司る役割を担っている。

  • 町長には政治家としての顔と行政トップとしての顔があり、政治家としては公約に基づいて事業を進め、行政トップとしては職員の意見を踏まえながら事業を具体化していく。

  • 案件については、各課での議論、政策調整会議、調整運営会議などを経て慎重に検討している。

  • 三宅議員の懸念は理解しているが、町長の方針は東員町の総合計画に基づいており、町民のより良い生活のために必要な施策であると確信している。

日置教育長

  • 町長の方針は独断ではなく、むしろリーダーシップを発揮している。

  • 町長の方針は東員町の総合計画に基づいており、町民のより良い生活のために必要な施策である。

  • 4月の選挙で無投票当選したことは、町民からの信頼の表れであり、町長の方針に賛同している町民が多いことを示している。

三宅議員

1,200万円の巨費を投じて、大変評判が悪い「グッドニュース」があります。議会や町民の意見は必要ないという意見が多かったにもかかわらず、あまりの評判の悪さに、今度は名前を変え、入札して内容を改めて発行回数を減らすというものでありますが、予算額はそのまま、あまりにもひどいご都合主義ではないかと思います。公私混同するような公費の使い方は絶対にやめてもらいたいと思います。

三宅議員発言

東員町が発行する広報紙「グッドニュース」について、以下の点を問題視していました。

東員グッドニュース新聞
  • 費用対効果: 1200万円という巨費を投じていること

  • 評判の悪さ: 町民から批判的な意見が多いこと

  • 必要性: 町民にとって必要性が感じられないこと

  • 公私混同: 公費を無駄遣いしているように見えること

これらの問題点を踏まえ、なぜこのような広報紙を発行する必要があるのか、副町長と教育長に説明を求めました。

小川副町長

東員町は情報発信が弱いという課題があり、町外への情報発信を強化するために「グッドニュース」を発行していると説明しました。具体的には、以下の点を強調しました。

  • 町外への情報発信: 東員町の魅力を町外に伝え、交流人口や関係人口を増やす

  • 町民への情報提供: 町政の取り組みやイベント情報をわかりやすく伝える

  • 町民の意見交換: 町民からの意見や要望を掲載することで、町政への参加を促す

議会や町民から様々な意見があることは承知しており、改善すべき点は改善していくと述べました。しかし、町外への情報発信は重要であり、「グッドニュース」の発行は継続していくべきと考えていると明言しました。

日置教育長

「グッドニュース」を子どもたちの自己肯定感を育む場として捉えていると説明しました。具体的には、以下の点を強調しました。

  • 自己肯定感の育成: 子どもたちの「自分はできる」、「自分は価値がある」という思いを育む

  • 主体性の育成: 子どもたちが自分の意見を表現し、行動する機会を提供する

  • 地域への愛着: 子どもたちが東員町に住むことを誇りに思うように育む

東員町は16年一貫教育プランで3感(基本的信頼感、自己肯定感、自己有能感)の育成を推進しており、「グッドニュース」はその取り組みの一つであると述べました。また、子どもたちの投稿を通して、自分の意思を表明する権利を育むことも目的としていると説明しました。

三宅議員

教育長が「グッドニュース新聞」を素晴らしいものであると評価していることに対して、以下のように質問しました。

  • 本当に素晴らしい新聞であれば、内容を変える必要はないのではないか

  • 地方創生交付金1200万円という巨額の予算を投じていることについて、議論はなかったのか

小川副町長

  • 内容の改善や廃止も含めて、様々な議論が行われた

  • 最終的には、内容を改善しながら継続していくという結論に至った

日置教育長

  • 課題についてはほとんど触れずに、良い部分だけを強調していた

  • 今後、課題の部分を改善していく必要がある

  • 教育委員会としては、自己肯定感を育むという観点から「グッドニュース新聞」を評価している

三宅議員

東員第一中学校の建設費が当初の額から桁外れに大きく膨らんで<略>74億円にも及ぶ巨費を投じて無理に建設した場合、東員町の財政負担は想像を絶するものがあると思います。

三宅議員発言

また一部、用地買収のめどが立っていないということになれば、また、駅前開発に続いて再び失敗ということにもなります。

三宅議員発言

東員第一中学校移転に伴う財政リスクと、事業の進め方について、以下の点を懸念していました。

東員第一中学校移転事業
  • 建設費が当初の額から大幅に増加し、財政負担が膨らむのではないか

  • 地権者との合意が得られていないのではないか

  • 現在の候補地では、シビックセンターとの連携が困難ではないか

  • 事業の見直しが必要ではないか

日置教育長

一中校区は3つの小学校と新東員第一中学校との施設分離型小中一貫校とする。二中校区は、小学校を笹尾東小学校に統合して、東員第二中学校との施設隣接型小中一貫校を目指す。

日置教育長発言

一部の方からは、まだ境界立会いができてない方がございますが、この方は一中の移転に対して反対されているのではないというふうに私は理解をしております。

日置教育長発言
  • 財政リスクへの対応

    • 建設費の圧縮や増加分の吸収策を検討している

    • 将来的な学校施設の統廃合を進めることで、財政負担を軽減する

    • 一中移転後の跡地利用による収益化を検討する

    • 全町的な支出抑制による財政健全化を目指す

  • 地権者との合意

    • 住民説明会で説明を行い、おおむね理解を得ている

    • 一部地権者との境界立会いが残っているが、事業への反対ではないと理解している

    • メールや電話、訪問など、様々な手段で理解を求めていく

  • シビックセンターとの連携

    • 学習教材へのアクセス向上や学習環境の充実を目指す

    • ひばりホールや体育館などの公共施設との連携を検討する

    • 学校と公共施設の距離が課題であり、連携のあり方を模索していく

  • 事業の見直し

    • これまでの経緯から、事業の見直しは困難である

    • 今後も財政リスク軽減策を検討し、事業を進めていく

三宅議員

昨年12月定例会の最終日に、町民に開かれた議会を実践し、気軽に議場に足を運んでもらおうと、ここで議場コンサートを計画しました。議場は議会だけのものではありませんので、当然町長にも出席を願おうと、出席依頼に全局長とともに出向きましたところ、議員の中に反対者がいる、そんな反対があるようなところには出席できないと、はっきりと断られました。確かに一部の議員が議場にいなかったことも事実です。町長が出席しないという姿勢でいるのに、副町長や教育長が出席することはないと思いましたが、これは脳裏から離れることがありません。

三宅議員発言

(水谷町長)就任後最初の定例会を前に、5月9日、議員と三役をはじめ、町幹部との懇親会を実施するとの話がありました。<略>議会には、町の監視機能という大変重要な責任があります。したがって、定例会前の懇親会は絶対にやるべきではないと議長に申し入れをしましたが聞いてくれませんでした。同じように副町長にも申入れをして、反対どころか、やるべきじゃない、このことを町長にも伝えてくれるように申入れましたが、全く聞く耳がなく、行政運営会議のメンバー10名ほども出席して、議員8人とお酒を酌み交わしたということであります。

三宅議員発言

町長をはじめとする三役、町民本位の適切な行財政運営を行うのが、あなた方の務めであり、それが責任だと思います。それが何ですか。情けない。

三宅議員発言

東員第一中学校移転事業や議場コンサートの町長欠席、定例会前の懇親会開催などについて、以下の点を主張しました。

議場コンサート
  • 東員第一中学校移転事業について

    • 移転自体は否定しないが、財政負担や地権者との合意など、課題を慎重に検討すべき

    • 国庫補助金の積極的な活用を検討すべき

    • 74億円の建設費は高額すぎるため、事業の見直しも選択肢の一つ

  • 議場コンサートの町長欠席について

    • 町長が反対意見を理由に出席を拒否したのはおかしい

    • 議会は町民に開かれた場であり、町長も積極的に参加すべき

  • 定例会前の懇親会開催について

    • 議会と行政の癒着を招き、議会の監視機能を弱体化する

    • 議会の基本条例に反する行為であり、絶対にやるべきではない

水谷町長

(懇親会について)何の後ろめたいこともありませんし、非常に建設的な意見交換ができたと私は自負をしております。

水谷町長発言
  • 東員第一中学校移転事業について

    • 移転は必要であり、財政負担や地権者との合意など、課題を克服しながら進めていく

    • 国庫補助金の活用を積極的に検討する

    • 74億円の建設費は必要な経費であり、事業の見直しは考えていない

  • 議場コンサートの(出席)中止について

    • 当時の状況を踏まえ、判断した

    • 今後も議会との連携を強化していく

  • 定例会前の懇親会開催について

    • 議会と行政の意見交換の場として開催した

    • 今後も、議会との対話と協力を重視していく

東員スポーツ(非AI)の視点

町民のニーズを見失った?広報誌

 とういんグッドニュース新聞(現:おみごと!PRESS)については別の機会でも触れますが、この広報誌の目的である「東員町のPR」「町民の自己肯定感の向上」は、町民のニーズに合致していないのかもしれません。町民は、自身に関わる生活上の情報や行政の取り組みなど、「必要な情報」を広報誌に求めているからと考えられるからです。
 誌面に登場する機会のないほぼ全ての読者=町民の「自己肯定感」を置き去りに、この1年間で3回誌面に登場した水谷町長や岡野前教育長が、とういんグッドニュース新聞の目的である「自己肯定感の向上」を強調していたのは何とも皮肉な話です。

とういんグッドニュース新聞最終号。自己肯定感は上がった?

町×議会の「熱量」はPR材料

全体的に厳しい質疑の応酬がみられており、議会=行政の監視役の面目躍如といったところです。
一方で、東員町議会発行「とういん議会だより」では、誌面作成の都合上仕方がないのかもしれませんが、激しい議論となった「町長の独断」「議場コンサート」「懇親会」には触れられておらず、せっかくの「議会の熱量」を「冷まして」町民に伝えているのはもったいないような気もします。

とういん議会だより154号(令和4年11・12月)表紙。議場コンサートの舞台裏では…
とういん議会だより154号(令和4年11・12月))P17。町長・一部議員の欠席には触れられず…
とういん議会だより156号(令和5年6月)P10。議論は「大人しめ」の印象だが…

質疑応答動画

参考情報

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