沙斗士

50代半ばでセミリタイアしました。25年の勤続にしては感慨深さはなかった。つくづく終身…

沙斗士

50代半ばでセミリタイアしました。25年の勤続にしては感慨深さはなかった。つくづく終身雇用オワッタ感があります。 会社も学校と同じように、卒業は早い方がいいという視点で書いていきます。精神的自立から経済的自立ということですね。

最近の記事

死を意識するということ

 人生100年時代と言われてますが、そこにはどう生きるか、健康でいられるかどうかは問われていません。たとえば、コロナの恐怖から過剰なまでの外出自粛の要請があったように思います。左派系の選挙ポスターでは、「何より命!」「個人事業主さんには手厚い補償を!」といったフレーズが目につきますが、私は心で思うのは「ただ生きていればいいのですか」「生きるということは多少のリスクをとることですよ」です。もちろん今回のコロナ騒動が杞憂であったとは思えませんが、万全を期すが故に、経済的な損失はそ

    • 資本主義ってほんとうに在るの

       私は、かの有名な「資本論」を含め、カール=マルクスの本は一冊も読んだことがありません。しかし、私の好きな文芸評論家の方でマルクスを東大生のときから読み込んだ方が、彼が「資本論」で言いたかったことはこうだというのです。  資本というのは、人々がお金の蓄積に駆られて増えていくもので、そこに主義ismをつけるのはおこがましい。合理的な守銭奴と狂気な資本家の本質は同じなのです。たとえば、物々交換では、それぞれの人が持つ作物なり品物がマッチングするのが時間的・空間的にも限られていま

      • 命の次に大切なもの・・・

         この世に生を受けた以上、命は最も大切なものというのは当たり前です。そしてそれを支えるのがお金。  鎌倉以降の仏教では、修行が足りないから輪廻転生を繰り返し何度も生老病死に耐えないといけない。この世の修羅から解き放たれるためには、カネの亡者は醜悪とみなし、質素に暮らし魂を高め如来様のいる極楽浄土へと解脱するしかないそうです。  しかし私は、現世を修行の場、あの世に行くための手段とする考えには違和感を覚えます。今生きているのは奇跡と考えたい、死ねば終わりなのです。「死後の世

        • ”人間”を生産するとは

          レール上で安心して乗っていた人の終着駅  最近は、よく「大学なんか行く暇あったらその金で起業しろ」とか「中学高校は暗記中心で生徒に考えさせることをさせない」さらには「もっと社会で役立つ人間をつくれ!」といった内容のことを頻繁に聞きます。  私も長年見てきましたが工場・倉庫において、上から目線ですが、周りにいる人の顔つきがとにかく暗い。言われたことしかしないし、できない時は陰でグチり続ける。  これはほんと学校教育の責任だということをここ近年確信しだしました。ここでは疑う=

        死を意識するということ

          差し迫るインフレ恐怖と格差社会

          定年前に退職して感じたこと 25年勤めた会社を退職することにした。人間関係におけるストレスは特になかったのだが、健康寿命というのを考えると自分の時間=命をこれ以上浪費したくないという気持ちが強くなった。定年まで6年残っているが決めたのだ。 45歳定年説というのがまことしやかに囁かれている。これは「20年間一つの仕事を続けても何も偉くないんだよ」「ロボットにとって変わられる業務なんかいつまでもするな!」と言われている気がした。だから特に感慨深いものはなく、このような風潮が定年

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          高校1年生から始める東大の英語

           地方の公立高校出身の私が国立大を目指し失敗した経験から何が足りていなかったのか、地頭か、戦略つまり努力の方向が違っていたのか振り返ろう。自分のこととなると贔屓目に見てしまいがちなので、今は学習法に関しては学校側に問題があったと責任を押し付けよう。  まず思うのは、高校3年間かけても国公立レベルの英文読解に届く域に到達し得ないということだ。  Readerの教科書に出てくるのは、おとぎ話か、ある作者の体験談のようなもので論説文とは到底言えない。英文法なしでも単語量でカバー

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          男と女、どちらがヤキモチか?

           あらゆる生物も、オスとメスは食うか食われるかの関係にあるという進化生物学者は多々います。人間も男女間で愛情を育て子を産み育て種の繁栄を目指しているかに見えますが、そこに異を唱えるのですね。各々の個はそれぞれ自己的で自分の遺伝子を殖やすようにプログラムされているというのです。それが結果として強い種が生き残っているのだと。  このことは、動物が子供を育てる時に観察できます。ある生物学者は親が子を育てるのに3つの要素が関連しあっているというのです。経済学的ですがそれは、  ①

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          子供に自信を培わせるには

          このエッセイは私の幼少期を振り返る上でも役に立つものでした。英文ですが後ろに引用しておきます。  褒めるということが人に自信を持たせるものではない、考慮に値する人間ということを感じ取らせることが自信につながるというのが結論です。人が人と関わるというのは結構ストレスになるものです。私たちは、学校であれ職場であれそこから逃れるために取り繕って適当なお世辞を言うことは往々にあることです。もちろん集団から逃れて一人っきりになると言う危険はおかしませんよ。そうではなく、多くの人は対峙

          子供に自信を培わせるには