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第三者に性的指向が漏れることへの不安を訴える声

現在、Marriage For All Japan が実施している新型コロナウィルスの感染拡大に関するLGBTQ当事者・家族・関係者を対象にした緊急アンケートですが、今月、17日までに約180人が回答がありました。

アンケートには、第三者に性的指向が漏れることへの不安を訴える声が多数寄せられています。

<プレスリリース>
LGBTQ当事者からコロナ禍で「病院で家族として扱われるのか」「強制的なカミングアウトにつながる」等、不安や危機感の声が集まる。同性婚法制化を目指す団体が、緊急オンライン・アンケートの速報を発表。



・プライバシーはどこまで守られるのか
・20年以上連れ添ったパートナーがいても“独身”
・法律上の家族でなければ「情報開示はできない」
・同性パートナーへの対応は、医療機関任せ

パートナーとの関係が保障されていないために、抱えている困難や不安、実際に起きた出来事などについての質問(自由回答)に関して、
 
「入院・緊急・万が一の時に連絡がとれるか(家族扱いしてもらえるか)の不安」が有効回答数68件を占め約4割となりました。

ビジネスインサイダーで公開された記事より、一部抜粋します。
https://www.businessinsider.jp/post-211519

「リモートワークとか時短勤務といった働き方の検討がされるときに、必然的に社員の同居家族の話題が増えるんです。『家族は大丈夫?』みたいな話になっても、自分は単身者として話をするしかないんですね。20年以上付き合っているパートナーを『いないこと』にして振る舞わざるを得ないストレスを、普段以上に感じました」

「パートナーとはローンと生活費を折半しているのにもかかわらず、家の名義は私1人。今2人で私名義の家に住んでいるので、私が死んだらパートナーは出て行かなくてはなりません。でも、親は私が独り身だと思っているので、私の家に来ますよね。そこで2人が会ったときにどんなことが起きるかと思うと……すごく怖いです」

「私は、きょうだいに重度の障がい者がいるんです。だから親にはそれ以上の心配はかけられないと思って、常に親の期待に沿った生き方をしてきてしまったんですね。大学も就職も、『心配しなくていいよ』と。男性と結婚することや孫の顔を見せることへの無言のプレッシャーも感じていて、『この人と結婚してしまった方が楽かな』と思ったことは何度もありました」

「家族」でなければ情報開示できない?新型コロナで顕在化する同性カップルの不安(4月21日/Business Insider Japan)


今回のコロナウィルスに関する騒動の発生以前より、LGBTQ当事者含め、同性カップルの抱える困難について、パートナーが救急車に乗れない、手術の同意ができない、病気に関する説明を受けられない、などは問題になっています。

一部の自治体では、パートナーシップ制度が導入され対応してくれる場合もありますが、パートナーシップ制度には法的拘束力はなく、全国的にも、まだまだ多くの課題が残されています。

同性婚の実現を目指す、Marriage For All Japan(マリフォー)では、今月末4/30(木)まで、新型コロナウィルスの感染拡大に関するアンケートを実施しています。

アンケートを通じ、迅速に状況を把握し、国や各種団体、メディア等に届けることで、事態の改善に繋げていきたいと考えています。

▼アンケート概要はコチラから⬇︎
http://marriageforall.jp/blog/questionnaire202004/
(※3分程度で終わる簡単なアンケートになります)

 
引き続き、ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします!

LGBTに関する活動を中心に行なっています。ぜひ一人でも多くの方に関心を持っていただけたら幸いです。サポートはすべて活動資金に使わせていただきます。