とこなつの旅人

2020年8月5日、旅に出る。

とこなつの旅人

2020年8月5日、旅に出る。

最近の記事

旅ログ061 谷保〜高松

谷保の町から北へ進むと桜並木の街道があり、新緑が美しかった。 その道を歩いてもよかったのだが、1本北側の静かな細い道を選び、西へ向かった。 子ども心が刺激されるような看板を見つけた。 先日膝を痛めてしまったので(旅ログ60)、今日は体のようすを見ながら歩きたい。公園のベンチで、少し長めに休憩をした。 このあたりは道や公園にごみがなく、町が上品な感じがする。 メトロポリスとはだいぶ違う。 そこからまた北へ進むと、なんだか細長い公園があったので、その中を歩いた。 公園が終

    • 旅ログ060 京王永山〜谷保

      今日は北へ進むことにした。 川沿いに植えられた桜が満開を少し過ぎて散り始めていて、とても美しい。 このときこの場所に春が凝縮されているようだ。 シジュウカラとウグイスがやたらと鳴いているのが聞こえる。 季節を満喫しながら、息がきれるほどの坂を上り、降った。 そしてそのひと山を最後に、私は多摩川様のこちら側、山の国を離れることにした。 久々に橋をわたり、旅を始めた北の土地へ。 河川敷には菜の花が咲き乱れていた。 橋の上から南西の方を眺めたら、すごい数の山が連なっているのが見

      • 旅ログ059 稲城〜京王永山

        北西へ向かって歩き出し、ぐーっと坂を下った。 どうも本能的に、下りすぎると不安になって高い方へ進みたくなる。 なので階段を登る道を選んだ。 登りきったら桜が満開だった。 春だ。 稲城の町は美しい。 いつか訪れたひばりが丘(旅ログ002)や光が丘(旅ログ037)と似た人口的な雰囲気があるのに、人が少なくて土地がゆったりしている。 勾配があるのも美しさにはプラスなのかもしれない。 「多摩ニュータウン・ファインヒルいなぎ」と書かれた看板を見つけた。 看板のひび割れがすごい。

        • 旅ログ058 生田〜稲城

          生田の駅のすぐ南には川が流れていた。 流れがゆるやかで少し濁っている気もするが、この川沿いを上流へ、西へ向かって歩くことにした。 空気は冷たいけれど、桜か桃か、春らしい薄紅色の花が咲いている。 しばらくして川から北にそれると、急な上り坂になった。 そして、舗装されていない山道に入った。 どうやら多摩川のこちら側は、山の国らしい。 また左右どちらとも土地が低くなっていて、ここが尾根道なのだろう。 1kmほど林の中を歩き、舗装された土地に出たら、何か強そうな名前の人たちが

        旅ログ061 谷保〜高松

          旅ログ057 和泉多摩川〜生田

          南へ向かって歩き出した。 歩き始めが遅い時間になってしまい、すでに太陽が少し低い。 前にわたったことのある多摩水道橋をわたり、再び神奈川県に入った。(旅ログ041) そのままずっとまっすぐ、車通りの多い道を進んでいたら「東生田自然遊歩道」という案内地図が現れた。 おもしろそうなので、しばらくこの道筋を辿ってみることにした。 (なぜかGPSのログが南へ少しずれてしまっている) すると竹林の山道に入った。 軽く汗ばむほど登った。 竹林を抜けるとまた舗装された道に出たが、右手

          旅ログ057 和泉多摩川〜生田

          旅ログ056 千歳船橋〜和泉多摩川

          この季節にしてはとても暖かい。 南へ向かって歩いた。 10日前に降った雪の残りを見つけたが、今日のこの気温では、あと1時間も経たずにすべてとけてしまうだろう。 しばらく住宅街を歩くと、大きな道路に出た。 「環状8号線」だ。 私はわたった。 今日、実に5か月ぶりに、メトロポリスの外へ出たのだ。 さらに南へ進むと、大きな公園があった。 午後になり強くなってきた南風が、大きな杉の木を激しく揺らしている。 さぞかしたくさんの花粉が舞っているのだろう。 杉の花粉を感じとる能力のあ

          旅ログ056 千歳船橋〜和泉多摩川

          旅ログ055 代田橋〜千歳船橋

          今日は南西へ向かった。 11月にしては気温が高く、空気に湿り気がある。 なんだかちょっと眠くなるような陽気だ。 大きな公園があり、焚き火をしている人たちがいた。 公園を西へ抜け、街道を歩いた。 今のうちに断っておくが、今日は紹介する写真があまりない。 心を動かされるような景色や動植物にほとんど出会えなかった。 眠気覚ましにカフェオレを買った。 そろそろ今日の旅程を終えようという頃に、やっと少し趣のある緑道に出会って、そこを進んだ。 緑道はすてきだ。 緑道だけを特集した写

          旅ログ055 代田橋〜千歳船橋

          旅ログ054 新井薬師前〜代田橋

          からっとした秋空のもと、南へ向かった。 朝から何も食べていないまま歩き出してしまったので、何かおなかに入れたい。 しかし新井薬師前の商店街は、焼肉屋やこってりしたラーメンの店ばかりで、ここ何日か胃腸が弱っている私には不向きだった。 なので商店で握り飯を買って、どこかに座って食べることにした。 途中、蒸気機関車を展示してある公園があったのだが、ごみが多くていまいち落ち着かなかった。 そこは通り過ぎ、さらに南へ進むと、元は川だったのだろうと思われる緑道があった。 ここは雰囲

          旅ログ054 新井薬師前〜代田橋

          旅ログ053 練馬春日町〜新井薬師前

          「環状8号線」をわたってメトロポリスへ入った。 街道沿いには盛りをちょっとだけ過ぎた彼岸花が続いている。 そこそこ幅のある川を越えて南東へ進んだ。 さらに線路をくぐって南西へ進む。 すると今度は「環状7号線」に出会った。 8号線から7号線がこんなに近いとは。 王の住む城に辿りつく日もけっこう近いのかもしれない。 私は7号線を越えて、よりディープなメトロポリスへ入っていった。 ほどなく、鼓を打ち鳴らす音が聞こえた。 おそらく何人もの人が、いくつもの鼓を、息を合わせて叩

          旅ログ053 練馬春日町〜新井薬師前

          旅ログ052 地下鉄成増〜練馬春日町

          きつねうどんで小腹を満たしてから、成増(なります)の町を出た。 細い遊歩道を南へ向かった。 日陰はだいぶ涼しい。 歩きやすい季節の到来だ。 遊歩道を抜けると、大きな公園に入った。 人が多い。 特に子どもが多い。 人々があまり子どもを産まなくなったと嘆く声をよく耳にするが、こんなに子どもたちが集まっているところを見ると、本当なのか疑ってしまう。 今日は日曜日か。 公園を抜けても人が多く、商店には多くの客が出入りしていた。 おいしそうな焼き芋を売っているのが見えたが、腹はうど

          旅ログ052 地下鉄成増〜練馬春日町

          旅ログ051 朝霞〜地下鉄成増

          今日は曇り空。 線路に沿って南へ歩き出した。 ほどなく小さな川に出会い、川沿いの遊歩道を歩くことにする。 草ぼうぼう。 フウセンカズラがかわいい。 川が見えなくなり、大きな通りに出たところで、やたらと大きな文字が目に入ってきた。 「陸上自衛隊広報センター りっくんランド」。 厳ついような、かわいいような。 敷地内には戦車が展示してあった。 涼むのを兼ねて立ち寄ろうとしたところ、なんと、ちょうど午前中の開館時間が終わって休憩に入ってしまったところだった。 残念だ。 いつ

          旅ログ051 朝霞〜地下鉄成増

          旅ログ050 新座〜朝霞

          今年の夏は暑かった。 ここ数年ずっと夏は暑いのだけれど、今年は合間に涼しい日が1日もないような夏で、旅路が進まなかった。 そして9月になったが今日も暑い。 晴天の街道を東へ向かった。 ただ風があるのが救いで、その風も真夏のもわっとした風とは違う秋のものだ。 ススキが穂をつけている。 「朝霞市(あさかし)」の標識が見えたところから、その先は下り坂になっていた。 きっと水辺があるのだろうと思って進むと、想像通り、川があった。 澄んだ水が流れている。 少しだけ川に沿って上流

          旅ログ050 新座〜朝霞

          旅ログ049 東所沢〜新座

          気温が体温よりも高いような、カンカンに暑くてとても外を歩けないような日が何週間も続いて、ようやく今日、ざあっと雨が降った。 ぐっと涼しくなった雨あがりの午後、私は西へ歩き始めた。 途中で南へ折れ、大きな神様の像(の後ろ姿)のそばを通って坂を下った。 坂の下には川が流れていた。 先日出会った、空堀川(からぼりがわ)と柳瀬川(やなせがわ)が合流した川だ。(旅ログ048) 川の周辺には木道が整備されていた。 セミの大合唱の中、アメンボが泳ぎ、真っ青なトンボが飛んでいる。 生命

          旅ログ049 東所沢〜新座

          旅ログ048 東村山〜東所沢

          東村山(ひがしむらやま)の鉄道駅をくぐって東側に出ると、有名な喜劇俳優の像が立っていた。 この地の出身なんだろうか。 残念ながら彼は、ここ数年の流行り病で亡くなってしまったらしい。 今年も1年で1番昼の長い日が近い。 今日はとても暑い。 北東へ進んだ。 街道沿いには洒落た小さな店が多い。 しばらく進むと、柳瀬川(やなせがわ)という川に出会った。 水が澄んできれいだったが、残念ながら川沿いには道がなかった。 川の北側の住宅地を歩いた。 すると今度は森に出会った。 森の

          旅ログ048 東村山〜東所沢

          旅ログ047 東大和市〜東村山

          今日も北へ向かって歩き始めた。 気温が高く、やたらと風が強い。 歩きやすい平坦な街道を進んでいると、石像が現れた。 何か、かぶり物をしたきつねに見える。 そこから遊歩道が伸びていたので、東へ進むことにした。 もうアジサイが花芽をつけている。 やがて遊歩道は終わってしまったので、また北へ進路を変えた。 道は下り坂になり、川にぶつかった。 川沿いを下流へ向かって歩く。 川幅は広いが水の量は少ない。 親子が何組か河原で遊んでいた。 この水なら流される心配はまったくないだろう。

          旅ログ047 東大和市〜東村山

          旅ログ046 矢川〜東大和市

          4月も下旬だというのにうすら寒い曇天のもと、北へ歩き始めた。 しばらく歩き、線路をくぐると公園があった。 公園からは細長い遊歩道がのびていた。 植栽が手入れされた、気持ちのいい遊歩道だ。 藤、小手毬、ツツジ、パンジー…。 これで晴れていたら抜群の景色なのに! 1つ困ったことがあった。 ミミズが多い。 いや、ミミズは大地の循環の一翼を担う崇高な生き物だということは知っている。 ミミズのおかげで人類は生きている。 ありがたいと思ってる。 ありがたいが、どうしてもビジュアルが苦

          旅ログ046 矢川〜東大和市