インディーゲームの個人開発者にとってはスイカゲームのクローン制作はちょっとしたボーナスになっている

(4月17日追記)
この記事は投稿してから思った以上に多くの人に読まれる事になった。
その中にはゲーム開発している人もわりといるようなので、以下のようなボーナスチャンスはもう終わるんでないかと思う。
switchとかでスイカゲームクローンがある程度出たら、その段階でもう諦めた方がいいかと。


任天堂switchでスイカゲームが超ヒットしたのは記憶に新しい。
今もなお売れ続けていて、国内switch版だけでもう800万本越えているのではないだろうか。
内容的にほぼスイカゲームなSUSHIショットというゲームも、switchのダウンロードランキングでは上位に入っていてかなり売れているようだ。
このソフトはスイカゲームのシステムにオフライン対戦ができるモードを追加してそれによって本家には無い独自の面白さがある。(本家も対戦できるのが最近出たけど)
ちなみにこのSUSHIショットは私もオンライン対戦版を購入した。

最近になってガンヴォルトシリーズなどのインティクリエイツがやはりスイカゲームのクローンであるロロパズミクスというソフトをリリースした。
内容的にはほぼスイカゲームそのままだが、色々な曲をどんどん獲得できてその曲もずっと聴きたくなるような魅力的な感じになっているので、この部分を良いと感じて買う人も結構いそうだ。
(ノリが良くうるさい曲が多いので、アップデートで静かな曲も色々追加して欲しいが。一曲だけ入っているBGMより静かなのを)

このロロパズミクスの商売的に上手いところは、「まだスイカゲームが出ていないPSにも出した」という事。(実際は遅れて配信)
PSユーザーの中にもswitchを持っていたりスマホ版でスイカゲームを買った人もかなりいるだろうが、それでもいまだに本家のスイカゲームが出ていないPSプラットフォームでスイカゲームほぼそのままのゲームを出すと、値段が安い事もあってPS版の国内版だけでもロロパズミクスは10万本以上、世界ではPS版だけでも30万本以上あっさり売れるかもしれない。
どう考えても開発費300万円もかかっていないソフトで他機種版もあわせて世界で50万本以上売れたらものすごい利益的においしい事になる。
開発費300万円以下で利益が一億円以上という。

しかもこのゲームを買って遊ぶと曲にはまって「この曲で音ゲーが遊べるのか」という感じですでに出している音ゲー(ガンヴォルトレコーズ サイクロニクル)の方の売れ行きも結構増やせる。
インティクリエイツにとってはこのスイカゲームのクローンのリリースは商売的に色々メリットが大きい。

<個人開発者の場合、今スイカゲームのクローンを作ってswitchなどで出すとちょっと開発資金を増やせる事に>

前置きが長くなったが、もしあなたが個人でインディゲームを開発している人の場合、一か月くらいでスイカゲームに独自の面白さを追加したソフトを作ってswitch、steam,ps、XBOXなどのマルチで出してみたらどうかと思う。
その独自要素にきちんとした魅力があればワールドワイドでは上手くいけば10万本以上売れるのではないだろうか。

スイカゲームの楽しさにはまった人達は非常に多く、その状態で「マージゲームならではの合体や連鎖による逆転の気持ち良さがありつつ、本家のスイカゲームとはまた違った独自の面白さがある」というゲームが登場したら、わりと買って遊びたいという人が多い。

もし実際に作る場合は以下の点には気をつけておくべき。

・スイカゲームのように一手一手時間制限なくじっくり考えて落とせる。
・オブジェクトが合体していき、じょじょに大きくなっていくという基本部分は変えない。
・狙ってあるいは偶然の連鎖が起きる事によって追い詰められた状態からの逆転が発生するようにする。
・オブジェクトがマージされた時はビジュアル的なエフェクト表現と気持ち良い効果音を必ず出す事(本家スイカゲームはこの部分が弱い)
・一般受けするような明るい雰囲気のグラフィックにする。
・値段は税込みで270円かもう少し安めにして買いやすくする。
・20%OFFセールを頻繁に行ってダウンロードストアのセールコーナーでたびたび目に入るようにする。
・リリース時から20%OFFセールを行って、初日から色々なyoutuber達に紹介されやすくする。

など。
これらは売れ行きを伸ばすためにはどれも非常に大切な要素なので、いずれも軽視しないように。
どういう独自要素を追加するかはそこは各々の考えどころだ。

スイカゲームは作りやすくて開発工数は一人月(一般的には100万円)もかからず、それでいて500万円以上、場合によっては1000万円以上の利益が入ってくるとなると利益面で非常においしい。
インディーゲームの個人開発者にとってはこのような稀に現れるボーナスチャンスにはしっかり手堅く稼いで開発資金を増やしておくと良いと思う。
今は頑張って作ってリリースしても思ったように売れないという悲しい事がインディゲームでは当たり前のようにあるし。

今はスイカゲームおよびそのクローンがswitchでは本家あわせてまだ3種類しか出ていないが、これから少しずつ増えていくにつれ各々の売れ行きが低下していくだろう。だからもし出すなら今のうちにさっさと作って出しておいた方が良いだろう。

大手メーカーも「手が空いてる開発者にちょっと作らせてみるか」みたいな感じでクローンゲームを出してくるのではないだろうか。
セガは今ぷよぷよのIPを持っているわけだが、「ぷよぷよのマージパズル」みたいな感じでぷよが合体していくスイカゲームクローンを出したりするのではと思ったり。
詰め将棋のようななぞぷよモードとかも搭載して。

ヴァンパイアサバイバーが大ヒットした後に独自要素を追加したヴァンパイアサバイバークローンゲームが大量に登場した。
その中にはその独自要素が受けてかなり売れているのもわりとある。
スイカゲームもしばらくはクローンゲームがどんどん登場していくだろう。