<ゲームの売れ行きアップ方法>第16回:開発者目線でゲームバランスを調整してしまうと酷いゲームになりやすい

 インディーゲーム開発者やパブリッシャー向けに「ゲームのクオリティアップや売れ行きを増やす方法」を解説していくシリーズ。

 第16回は「開発者目線でゲームバランスを調整してしまうと酷いゲームになりやすい」です。

 

<ゲームの売れ行きアップ方法>第16回:開発者目線でゲームバランスを調整してしまうと酷いゲームになりやすい


 ゲーム開発者は自分のゲームを死ぬほど繰り返しプレイします。
 そのため、ゲームの展開が頭に叩きこまれていて、たとえばアクションゲームなどではどのような場所でどの敵が出て、どういうタイミングでどのような攻撃をしてくるかがよくわかっているために、それらに対する反応が早くなって難易度が大きく下がったように感じます。

 ゲーム開発者と違って普通のユーザーは同じ個所をそんな何度も何度も繰り返しプレイしてない事もあって、ゲーム開発者目線でゲームバランスを取ってしまうと一般のユーザーにとっては異様に難しいゲームが出来上がってしまいます。

 ゲームシステムについても開発者はよく熟知しているからこそ効率的なプレイ方法を理解している一方、一般ユーザーは効率的なプレイ方法を自分で発見できるほどはプレイしていなかったりするので、ずいぶんとプレイ感が違ってくるという事もあります。

 「開発者自身にとって楽しいゲーム」と「一般ユーザーにとって楽しいゲーム」はずいぶんとゲームバランスが異なるという事を理解していないと、リリース後のゲームの評価が悪くなって売り上げにかなり影響してきます。
 デバッガーやテスターにプレイさせる場合も同じ人にやらせすぎるとそのゲームに慣れてしまい、難易度が低く感じてしまう事にもなりますので注意してください。

 
 

このシリーズは私のnoteの「ゲームの売れ行きアップ方法」のマガジンで連載しています。
第1回から順番にお読みください。


次回は第17回「時々ひやっとさせる事がゲームの楽しさを引き出す」です。
プレイ中にひやっとする事が時々起きるゲームは良い感じでアドレナリンを分泌させてゲームを楽しく感じさせます。
逆にあまりひやっとする事がないゲームはプレイしていて淡泊に感じたり、作業的に感じてしまうのです。