「ちえ」⑥「アパート」
「なんか急に緊張して来ちゃったな···」
「じゃあ、とりあえずアパートに行こうか?」
「うん」
「お母さんとかに言わなくても大丈夫なの? 」
「トクちゃんちアパートから電話するよ」
アパートに到着後。
「ちえ」ともう一度キスをしました。
「帰るなら今のうちだよ」
「トクちゃん···」
「あ、お母さんに電話しないと」
「ホントにホントに良いんだな?」
「うん」
「ちえ」が家に電話した後に「ちえ」を抱きしめてキスをしました。
「トクちゃん、恥ずかしいから電気消して···」
「ダメだ。やっぱやめよう」
「どうして?」
「今日、「ちえ」を泊めちゃったら、性欲だけでHしちゃう」
「だから、やめよう。「ちえ」のこと大切にするって言ったばっかじゃん」
「トクちゃん···」
「今日、帰っても私のこと嫌いにならないよね?」
「なに言ってんの。「ちえ」のこと好きだから、大切にしたいから帰そうって思ったんじゃん」
「ありがとう···。私、自分に自信ないから、男の人に求められて拒否したら振られちゃうかなって思っちゃんうだ···」
「そんなことないって。「ちえ」は十分可愛いし、俺が付き合えるなんて不思議なくらいなんだから」
「···」
「その代わりに、別の日に泊まってくれるか?」
「トクちゃん、ありがとう。分かった、また別の日に泊まるね」
「じゃあ、今日は、送ってくよ」
「ちえ」を家まで送って行きました。
「明日も10時に迎えに来るよ」
「うん」
「おやすみのキスしても良い?」
「うん」
「ちえ」が目をつぶりました。
そこで、おデコにチュとしました。
「なあんだ、おデコなの?」
「そう、おやすみのキスは、おデコなの。それじゃおやすみ」と言って「ちえ」と別れました。
翌日、「ちえ」を迎えに行って「今日は、どこ行こうか?」
「う~ん。トクちゃんちでも良いけど」
「じゃあ、ちょっとドライブしてからアパートに行こうか?」
「うん」
「あのさあ、昨日はカッコつけて「ちえ」を帰しちゃったけど、後からちょっとだけ後悔したんだよな(笑)」
「そうなんだ。私は、今日でも良いと思ってるよ。そのつもりで来てるから」
「そっかあ···」
「そんなこと言われるとガマンできなくなりそうだな(笑)」
「トクちゃん、ガマンしなくても良いよ」
「じゃあ今からしちゃう?」
「えっ、まだ朝だよ···」
「ハハハ、そうだよな(笑)」
「俺は、そういうことするならアパートでって思ってたけど「ちえ」はどうなの?」
「アパートよりもラブホとかの方が良い?」
「私、ラブホって行ったことないんだあ···。だから、ちょっと興味はあるね」
「そっかあ···。ラブホなら、今からでもできるかなあ···」
「トクちゃん、したいの?」
「本音を言うとね。なんか、しないと「ちえ」のホントの彼氏じゃないような気がしてさ」
「あと、ちょっと性欲もあるかな(笑)」
「どっちしても、初めての時は、思い出に残るようにしたいな」
「うん、そうだね」
「私は、やっぱり、最初の時は、トクちゃんちが良いかな···」
「じゃあ、今夜でも良い?」
「うん、良いよ」
「今日は本気だぞ」
「私もだよ」
「よし!決まりだ。今夜しよう」
「うん」
「なんか緊張して来ちゃうな」
「「ちえ」とHできるなんて夢みたいだからな」
「トクちゃん、私ね、あんまり経験ないんだあ、だから優しくしてね」
「うん」
「今日は何時頃まで大丈夫?明日は仕事だから早目に帰った方が良いよな?」
「う~ん。ホントは、トクちゃんとずっと一緒にいたいんだけどな···」
「俺だってそうだよ。できれば今日は泊まってて欲しいくらいだよ」
「でもなあ、それは無理だから、10時には家に帰れるようにするよ。それで良い?」
「うん」
つづく
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