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ポンコツオーナーの不動産経営ごっこ

『大家さん』
って聞いてどんなイメージ持ちますか?

だいたい、いつの時代も副業的な位置付けや、不労所得の代表で『大家さん』は語られているかと思います。

実態はともかく、なんとなくお気楽そうなイメージ。

僕自身も子供の頃から友達と親の仕事について話すとき、

『地主はいいよなー』
『大家って働かなくても金貰えるんだろ』


なんて耳タコなくらい言われ続けきました。実際のところ父親の生活も聞きかじるサラリーマン家庭のそれとは大きく違い、なんとなく楽そう。

父親の日常生活を簡単ににいうと・・・
・好きな時に起きている。
・好きな時に仕事を開始する。

大家さんは経営者でもあるので、24時間365日仕事をしているとも言えるのですが、この2点がサラリーマンではありえない自由さです。

現在の僕も父がそうであったように、賃料収入を得ながら、相当自由な生活を送っています。
たとえば子供の通学時間より遅く起きたり、仕事が少なければ一週間オフィスに出社しなかったり。
イメージ的には大学1,2年をフル単で過ごした、大学3,4年生の日常です。

ただ、家業を手伝い始めた最初からそうだったわけではありません。
なぜなら・・・理由は結構ありがちなのですが

両親が最悪のポンコツ大家だったのです。

僕が家業を手伝い始めたのは新卒で入社した会社の退職後ですから、2003年くらい。ホントあっという間でしたけど、当初はヤバメなことも含め、結構いろいろありました。

いまも昔も、何回も聞いた同じことを情熱的にエンドレスで喋れる父ですが、その頃たまに連れて行かれた銀座のお寿司屋さんで、父の好きなぬる燗の日本酒を飲みながら、酔いが回るとよーく言っていたのはこれです。

『大家業ほど楽な仕事はない。誰でも出来る!』

両親と一緒に仕事をするまでは
『そんなものなのかなー、何かこころざしとかないんかなー』
くらいで深く考えていませんでしたが、始めてすぐにわかりました。
本人達は気づいてなかったようですが、

・やらなければならないことを完全に無視。
・やりたいことしかやらない。

この二つを完ぺきに徹底していたのです。
『そりゃ、楽だわ・・』

法人化はしているものの、実態はその場しのぎの対応しかない管理。
たとえば・・・
昼間に水漏れが発生しても、つながらない電話。
竣工以来30年以上、一度もやったことのない消防点検。
避難経路にテキトーに置かれたガーデニング用品(魚箱発泡スチロールの流用・・・これが汚かった)

などなど、ここで書けないことも含めて、思い出したらホントに切りなく出て来ます。

いつの時代も気軽に始められる資産運用や副業の代表として扱われる大家さん業。
たしかに仲介業をしなければ何の免許もなく、参入に必要なのはまとまった資金だけです。

いやいや
『競争も責任も他業種なみに求められて、いまとなっては大変なんだぞ』
と反論したい気持ちがありつつ、うちの両親のような超絶ほったらかし大家さんでも、大きな収入を得られていたのもまた事実なのです。

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タムロン

地主系一棟もの不動産賃貸業者。全8棟(オフィスビルとレジ。新宿区・渋谷区・千代田区・港区所在) 元の家業は大衆向け旅館業、昭和50年代に家主業へ業種転換。 不労所得と言われるのに抵抗はあるものの、管理体制上手くできれば、実際かなりのんびりできます。
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