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発達グレーと長期留学@イギリス

まず、軽くイギリスに来るまでをお話しします。

中医学で言えば気虚、
西洋医学で言えば、広汎性発達障害PDD、ADHD不注意型のグレーゾーン。
軽度の鬱になったことまである私がそれでも大学まで出られたのは、数々の先生と家族の支えがあってこそでした。

ちなみに知的障害・学習障害(LD)はありません。
発達特性で異様に得意不得意の差は激しいです。


現在、イギリスの長期語学学生(約1年)をしています。
ここでもというか、海外に一人なので、今までに想像もしていなかった壁がたくさんありました。
ということで、私が感じた困難たちと乗り越えた方法について、お話ししていきたいと思います。



はじめは、仲の良かった子達の帰国と人間関係が上手く築けない中で家探し難航が合わさって、少しメンタルを崩したことから。


3ヶ月が経ち、家も見つかり生活もなんとか回ってきたところ、高難易度の試験対策コースが始まり、過集中の影響で体調も悪化したのです。
好きなものはとことん集中するタイプの私。120%か0%の出力しか出せないため、フルタイムの授業に脳みそが悲鳴をあげ寝込むことが多くなりました。

英語はそこそこできるはずの私 (留学前からTOEIC 750点)。ですが、IELTs8点以上(TOEIC満点以上)が跋扈する上級クラスに入ってしまい、当然授業内容の難易度は高く、死ぬ気で食らいついても落ちこぼれギリギリだし復習なんてとても間に合いません。

完璧主義でもある私は、周りに追いつけないだけでなく寝込む影響で上手く勉強が進まないことに心に影が差し、余計に殻に籠るように……。


なんとか試験対策コースを終えたと思ったら、その後、ティーンエイジャーが押し寄せる7月。
障害特性もあり騒音や過密が大の苦手な私は、一般英語のクラスでも塞ぎ込みがちに。友人は何人かいたけど、その子達にとっては私は大勢の中の一人。孤独感も強まる一方でした。
1ヶ月ほどで予定していた長期休暇が来たけれど、その時にはもう食が細くなり全然ものを食べれず、肌もボロボロで悲惨な状態になっていました。


休み明け。休暇前も休みがちになっていた私に、先生が気を使ってくれてか友達が多く在籍する一般英語のクラスに入れてくれました。(今までは友達ゼロのクラスばかりだった。)

ようやく回復しかけた矢先、2つめの試験対策コースがスタート。
いや、進度が異様に早い。文法が苦手なので、学習主任の先生と相談して本来のレベルから1つ下げて徹底的に英語の基礎力を鍛え直すことにしていたけど、それでも微妙にわからないことが積もっていくように。

ここでも、復習が圧倒的に追いつきませんでした。定着していないのに次々に進んでいく感覚。それによる焦り。前の試験対策コースよりは軽いけど、期間が3ヶ月と長いのです。何か手を打たなければ、メンタルも体も大変なことになりそうな予感。

ということで、やっとこさ相談することに。
はじめにクラスの先生。私がメンタル的・体的に弱く、クラスを休みがちになってしまっていること、でもついていきたいから勉強は必死にやりたいことを説明したところ、わかってくれました。授業参加姿勢がめちゃめちゃ良く宿題は絶対忘れないので、私の勤勉さは知ってくれていたのかなと思います。
次に学習主任の先生。
今までもカリキュラムのことで何回か相談に行っていたのだけれど、私個人の問題については話していませんでした。まず修了証明は欲しいので、今日までの出席率を確認。現状では問題ないとのこと。
また今まで度々休んでいたのは体調・メンタルの問題だったことを伝えました。そしたら体調不良での欠席は、出席扱いになるらしく。主任の先生は、私の性格や学習態度も見ていてくれて、『バケーションのつもりでガンガン休む生徒にはそりゃ欠席をつけるわ。でも、あなたがそういうつもりじゃないのは分かってる。大丈夫よ。上手く体調見てやっていってね。』と言ってくれました。


重度の人見知りがある私は、最初は校長先生も先生も怖いなあと思っていました(中高時代、苦手な教科の先生がモラハラ気味だった影響かも)。ですが、頑張ってクオリティの高い教育・質の良い先生のみ学校を探した甲斐があって、みんな一人一人に寄り添ってくれる良い先生だったのが救いでした。

特に、学習主任の先生と受付の人たちが全員の顔と名前を覚えているんです。多くて180人ほどの生徒がいる学校で、短期の生徒もたくさんいて入れ替わりが多い中で本当にすごいことだと思います。


そして、現在。
学校に行く日と自習の時間のバランスを調整中です。今のところ、週3~4日は学校に行き、あとは復習や暗記物など自宅で学習をしています。

「今日は頑張ればいける!」と思って学校に行ったりフル出席したりすると、体調とメンタルが総崩れして何もできなくなるので、あくまで無理はせず、ちょっと物足りないかなくらいで収めるようにしています。

少し前までは不登校に片足つっこみかけでメンタルずたずた、日本に帰りたいと思っては帰れない現実に過呼吸になったり寝込んだり。ご飯も上手く食べれず大変でした。
特に9月中は、かなり塞ぎ込んで人との会話も上手くできなくなって、負のスパイラルが続いていました。

だからこそ。
勉強を続けられる環境を守る。完璧にこだわりすぎない。せっかく貯金をはたいてイギリスまで来たのだから、最後まで楽しく完遂したい。


無理をしないこと、周りに相談すること。
それは決して弱さではなくて、自分の強さに必要なこと。

発達グレーの留学はとても大変で人と同じとは行きませんが、きっと成長できると信じています。

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