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最近の記事

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最近はこちらでブログを書いています。内容は雑多だが、コンセプトは「経営コンサルティングの現場から」。

    • ダナハーに見える「体臭」の強さ

      アメリカにダナハーという会社がある。この企業は日本では勿論のこと、本国でも余り知られていない会社である。例えば日経テレコンで新聞・雑誌を対象に全期間でダナハーという会社を検索しても僅か66件しか検出されず、しかもその大半はダナハーを取り上げているというよりは日本企業と競合している会社の一社として会社名だけ記載されているに過ぎない程度の扱いである。日本での注目度は極めて低い当社であるが、その業績推移とその根底にある事業の推進体制は大いに注目するに値する。そこで本稿では当社の特徴

      • 浜松ホトニクスの管理体制

        浜松ホトニクスという会社をご存知だろうか。当社は光を検知する素子を中心に製造・販売する企業で、当該分野では世界的に見てもトップクラスのシェアと技術力を誇る浜松の企業である。2002年にノーベル物理学賞を受賞した小柴教授が実験に用いたニュートリノ検出装置の中核的部品である光電子増倍管を作製した企業といえばぴんと来る方も多いかも知れない。この企業には圧倒的な技術力以外にもう一つ特筆すべき点がある。それは当社の収益性である。当社の営業利益率は直近の期で16%、過去10年間平均でも1

        • 投資銀行の給与

          前回は投資銀行部門のビジネスに関する記事を書いたが、本稿では給与水準に関して考えてみたい。良く知られていることではあるが外資系投資銀行は非常に高給である。勿論部門によって異なり、また景気によっても大きく異なるが目安としては投資銀行部門であれば新卒数年目でも1000-2000万円、30歳前後であれば2000万円-4000万円、30代後半以上であれば場合によっては1億円を超える報酬が出ると言われている。金融危機の直前の2007年の好況期には、投資銀行の雄であるゴールドマン・サック

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          投資銀行部門というビジネス

          投資銀行という単語を聞いたことがあるだろうか。恐らく多くの方の答えはイエスだろう。では実際に投資銀行が何をしているのか、説明できる方はどのくらい居るだろうか。また投資銀行と投資銀行「部門」の違いを理解しているだろうか。この辺りになると多くのビジネスパーソンはうまく説明できないだろう。何となく「株を売買して大儲けしている人達」や「M&Aに関する何かをやっている人達」と言うような漠としたイメージしかないのではなかろうか。勿論普段の生活をしていて投資銀行と直接仕事をする機会も少なく

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          ルイヴィトンと非連続な成長

          ルイヴィトンと言えばいわゆるブランドの筆頭格に挙げられるラグジュアリーブランドである。ルイヴィトンを傘下に持つLVMHは現在は売上高291億ユーロ、営業利益率20%、時価総額710億ユーロの世界最大のラグジュアリーブランドのコングロマリットになっている。東京に居れば「ルイヴィトンを目にしない日は無い」というくらい浸透しており、同社の製品は日常風景に完全に溶け込んでいる。このような光景に慣れてしまうと、このブランドは昔から存在し(事実、創業は19世紀半ばである)、徐々に世界に浸

          ルイヴィトンと非連続な成長