ここ「すごろくや」さんはボードゲーム専門店で、大学生の頃からよく来ています。古典的なものですが、親父がボードゲームが好きで子どもの頃、よくやっていました。ここにある「人狼」「いかさまゴキブリ」「キャメルアップ」なんて楽しいですよ。カード・ボードゲームといったら「ＵＮＯ」「人生ゲーム」「モノポリー」ぐらいと思うでしょう？ 他にもいっぱいあって、皆さんの思っている以上の楽しさを与えてくれます。でもこの楽しさは口ではなかなか説明できないんだな（笑）。 　大学卒業してから、２年くらいプラプラしてました。その頃、浅草演芸ホールに行きまして、初めて落語を見たんです。一人で高座に上がり、その高座を完結させる、なんて素晴らしいんだろうと思い、落語家になることを決意しました。落語家になることを親に話したら「よかった！ やりたいことあったんだ」と反対どころか喜んでいました。 　落語会をまわりはじめて一年ほどたった頃、師匠・花緑の高座に出会いました。高座に出てきたら光り輝いてる！ この人に弟子入りをお願いしようと決めました。 　師匠はコミュニケーションを大切にするので、会ったときにいろいろ話ができるよう、師匠の好きなアクション映画や演劇を観るようにしています。面白くないときは正直に伝えています。怒るどころか、どこが面白くなかったのか興味深く聞いてくださいますね。師匠にほとんど怒られたことがないです。前座の頃、新幹線の乗車券を家に忘れたことがあったんです。いつもは当日に渡されるところ、そのときは前日に渡されて。さすがに怒られると思ったら、前もって渡した俺が悪かったんだよって…かわりによく忘れ物するヤツってことになっています（笑）。 　今は、本来落語が持っている良さを楽しんでもらえるよう、シンプルな高座を目指しています。そのためには技量をもっと身につけないといけません。実は、落語会でもお客様と一緒にボードゲームをやりたいと思っているんですよ。ボードゲームがお好きな方、是非、僕に声をかけてくださいね!!

12月号の表紙インタビューと間違えたという設定で、サンタ服をご持参くださった緑太さん（取材は3月）。いつかご登場願いますネ♪

柳家緑太　１９８４年８月27日生まれ。大分県玖珠郡生まれ、和光市で育つ。２００９年11月、柳家花緑に入門。10年に前座登録。14年11月、二ツ目に昇進。血液型Ａ型。自分の会のチラシは、自分でイラストレーター、フォトショップを駆使して作っている。