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【8月の本よみ】 夕涼み

例年より長い梅雨が明けると、入れ替わるように強い陽射しが現れて真夏になった。日中は影も短く日射を避けるのが難しいが、樹木が作り出す影はやわらかく有機的で、わずかながら暑さをやわらげてくれる。そこに風が吹いたりすれば気持ちがいいくらいだ。

写真の男性には陽が少し傾いてきたときにお会いした。撮影の目的などを簡単に説明すると、いいですよ、でも今日読んでいる本すこし恥ずかしいなぁ、と笑いながら承諾してくださった。日本版のタイトルが恥ずかしいよね、原題はそんなことないんだけどね。自己啓発本に見えるけどしっかりビジネス書の内容らしい。トーマス・フリードマンによる帯の推薦文を見て、読んでみようと思ったそうだ。

ビールは隠したほうがいいかな、と言われたので、いえ、むしろそのままがいいです、と答え、撮影をさせていただいた。撮影を承諾してくださる方は皆、見知らぬ人間に突然声をかけられる形になるわけで、お酒やペットボトルの飲み物、買い物袋などが手元に置いてあるような状態のこともある。そしてほとんどの方が良い撮影になるようにと、そういった物が映らないように気を遣ってくださる。その嬉しい心遣いには最大限に感謝しつつ、そのままにしておいてくださいとお願いしている。

撮影を済ませてお礼を言うと、「東京の本よみ」の活動について核心をつくような質問をされた。答えてから本の内容について聞いたりして少し話し、笑い、楽しい撮影になった。

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「東京の本よみ」とは?
本をよむ人のポートレート。
ストリートスナップさながらに本を読んでいる人に声をかけ、読書姿と読んでいる本の表紙を撮影させてもらっています。

毎月20日にサイトに新しい写真をアップし、末日に撮影後記をnoteにアップしています。

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