【11月の本よみ】 ガラス越しの姿
いろんなシチュエーションがあるが、ガラス越しの読書姿は個人的に特に好きな絵のひとつ。
ガラスの向こう側にいる、本の世界に没入している人。
でも、外からその姿を見つけても、撮影(というか声がけが)できないことがほとんど。
今まで何度もそういうことがあった。
撮りたいなぁという気持ちは毎回湧く。
それでも(たとえ撮影が出来なくも)いい絵だなぁと思って、いつも目でシャッターを切っている。
この時は店内で窓際で読書をしているひとを見つけ、撮影の許可を頂けたので、
「外から撮らせてください」
とお願いして叶った一枚だ。
一見すこし強面の方で、読んでいるのはビジネス書かなと思ったら、イギリスの作家によるSF小説だった。
あとで調べてみると、著者のハーバート・ジョージ・ウェルズ は、ジュール・ヴェルヌ(こちらはフランスの作家らしい)と共に、「SFの父」と呼ばれていたそうで、社会活動家や歴史家としても多くの業績を遺した人のようだった。
text:Tamura Mayo
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