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39歳、妊娠する16 平気だけど平気じゃない

身についた胆力?鈍感力?

バースプランも出して、陣痛バッグ、入院バッグも準備万端。そしてやっとベビーベッドが今朝届いた。ネットなどを見ていると、安定期に入ったくらいには皆さん、ベビーグッズをたくさん買って並べている人も多い中、ベビー用品、ベッドすら9ヶ月になって慌てて買う、という。でも、遅くに買ったおかげでAmazonのセールのタイミングとぴったり重なり、欲しかったものがすごくお得に買えたのはラッキーでした。ギリギリも悪くない!(笑)。

大きな段ボールから、中身を取り出し、ベビーベッドを組み立てながら、急に何だかすごく妙な気分になる。本当にここに入る人が来るのか……。
忙しさと疲れと色々な心労と、とにかくこんなにもお腹が大きくなっているのにどうにもこう実感が湧かないまま、9ヶ月来てみたけど、そうだ人が一人増えるんだ、ということが目の前の小さなベッドを見てじわじわと湧いてくる。そりゃもう今がベストとかどうか、と言われたら、「ベスト!」とは言えないかもしれないけど、じゃあ、今じゃなきゃ良かったか、と言われたら、今で良かったと思う。それは何ていうか、自分の状態。体力的にも精神的にも、自分で言うのも変な話だけど、すごく安定している。あと程よい自信と余裕があるんじゃないかな、と。それは多分、夫が病気になったことで改めて気づいたことだったりもする。意外にもいつもいつも焦ったり、落ち込んだりするくせに、ふとした瞬間に感じるのは「あ、私、意外とこれ大丈夫なんだ」ということ。何か特別に根拠があるわけじゃないのに、心のどこかで大丈夫と思っている自分がいる。それが分かったことで、もうぶっちゃけどうにかなるでしょ、と日々を過ごしているような気がします。

が、それはそれでいいんだけれど、9ヶ月にして急に不安になってきたのは出産について。無痛分娩にしたとはいえ、体験談や本を読むと、どうやら無痛分娩とはいえ全く痛くないわけじゃない、と。ある程度、陣痛が進まないとうまく赤ちゃんが出てこれないらしく絶妙なタイミングで麻酔を入れることが必要とされるらしい。無痛なのに、無痛じゃないって、それは詐欺では……?と、これを知ったときはかなりショックだったけど、そう決まっているものは仕方がない。とにかく、夫は全く頼りにはなりそうにないため、SNSをパトロールしまくって、出産時に良いもの、コツなどを徹底的に毎日読み漁っていた。

ケンカもできない……。

▲辛すぎるものは避けて、カレーもよく食べたなぁ♪

相変わらず寝ている時間が多い夫、仕事に行かなくなったことで家の中に常に妊婦がいるため、寝ることにより罪悪感を感じるようになっているらしく気持ちの浮き沈みが激しくなった。そして、顔を合わせれば「寝てばかりで申し訳ない」、「役立たずでごめんね」と何度も言う弱気でネガティブな態度に、私は私で気にしてないのに何だか私が言わせているみたいでイライライラ。
「しょーがないよ、そういう病気なんだからさ」、なるべく穏やかなトーンで、かわしていくけれど、毎日毎日続くとそうばかりも言ってられない日もある。「もうさ、気にしてないし、何とも思ってないってば」ついつい語気が強くなると、さらに落ち込む夫。元々口が立つ、しゃべりがうまいタイプの夫は、口ゲンカになると私は絶対に勝てない。だから、昔からケンカをしたことを後悔するくらい言い負かされることもしばしば。ところが、今は、私が夫の態度にイライラして軽く言い合いになったとしても、一方的なケンカ、というのか独り相撲というのか……そんなことが増えた。そもそもこちらの言い分をちゃんと聞いているのか、わかっているかさえ怪しいのだから。イライラは胎教に悪い、分かっていても乱高下するホルモンバランスの関係もあり、なかなか理性的にもいられない。もう今月中には子供が生まれる、というある意味ハイパーポジティブな状況と対極にあるようなネガティブな夫のうつ病の相性があまりにも悪すぎる。

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