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オランダの子どもの医療用メガネの話

私の娘は生まれつき特殊型の斜視(デュアン症候群1型といい、先天性の外転制限のため、左目の瞳が左側に動かない)があり、おそらくそれが原因もあり、両目に軽度の遠視があります。カメラマンの夫がいち早く、次女の目の動きに不自然さを感じ、ちょうど2歳になる頃に眼科に行きました。初めは、瞳が内側による「調整性内斜視」かもと言われていたのですが、何度か検査を重ねにデュアン症候群1型と診断されました。

外転制限は手術でも治らないのですが、遠視はメガネ装着で改善される可能性があるため、医療用のメガネをかけることにしました。初めの頃は嫌がり、メガネを作ってもかけられない生活でしたが、半年を経った頃に保育園の先生も協力してくださり、次女はメガネライフに切り替えられました。

2歳でメガネを作ってから1年が経つ頃、オランダに引っ越すことが決まっていたので、出国前の7月に新しいレンズに新調しました。だいたい一年に一回レンズを変えます。(協会けんぽで一年に一度、幼児の医療用メガネの補助が受けられるからだと思います)一年間メガネを装着したことで遠視の改善も見られたので、この先オランダにて、眼科での定期検診をどうするか、ずっと考えていました。長期休暇で日本に帰った時に眼科医に見てもらうか、オランダの眼科医に見てもらうか、そもそもどうするべきなのか。そもそも長期休暇で毎年日本に帰ることがない。。

すっかりメガネライフも定着

タイミングよく、今年の4月にオランダ版の4歳児健診という面談があり(終わってない予防接種も一緒に終わらせてくれて、親としては便利)、目のことを相談すると、担当医が眼科医へ紹介状を書いてくれました。オランダでは紹介状がないと病院へ行くことができないので、健診のついでにレターをもらえて、一石二鳥。4、5、6月と時を経て、7月に病院に行くと、予約を取ってくれました。

数日後、病院へ行くと、幼児専門の眼科医で、ペッパピッグの人形(スージーシープまでいた)を巧みに操って、様々なテストを行なってくれました。視力検査もゲームをするみたいな感覚。嬉しいことに、この一年で、さらに遠視の改善が見られ、装着していたレンズを弱くしてみましょうと、その場で処方箋も書いてくれました。うまく進めば、メガネはしなくて良くなるとの嬉しい見解もいただきました。

せっかくオランダに来たので、メガネ作りも楽しんでみようと思い、子ども専用のメガネ屋さんをリサーチすると、結構ありました。中でも良さそうなお店に電話で予約を入れ、先週末に行ってみると、ディスプレイも店員方も素敵なお店でした。アムステルダムのKidzz Eyezzというお店。店員さんから「好きな色」を聞かれると、「Light purple(薄紫)」モジモジしながら小声で答える次女。そんな微妙な色があるのかと心配しましたが、「1週間毎日メガネ変えられるわよ」と7個も薄紫のメガネのフレームの候補を持ってきてくれました。日本のメガネ屋さんより選択肢が多いと思いました。良いと思ったフレームには親指を立てて、合図して、店員さんが娘に選ばせていました。何週間後かに取りに来るつもりでいると、「1時間後にできるから、お茶でもしてきて」とのこと、このサクサク具合は、日本ではなかった感じです。サクサクしていると本当にありがたい。
帰宅後、フレームを見るとオランダデザインで「よしよし」良いもの選んだとなりました。

新しいメガネを装着し、店員さんとHI fiveをする娘。

オランダに来て1年、メガネの1年の猶予があったこともあり、無事オランダで次女の視力矯正ライフがスタートしました。日本にいた頃は、まだ2-3歳と幼く、病院や先生を怖がっていましたが、今年、オランダの眼科医、メガネ屋にて、娘がニコニコと過ごしているのを見て、安心しました。また、担当の眼科医には半年に一回見てもらえ、勝手にレターが届くとのこと。オランダでは、ベーシックな保険料で、メガネの費用も払い戻せるとのこと、ありがたいです。(幼児の視力矯正等の特殊な治療に限りるらしい)

こういう経験を通じて、オランダの良さを改めて感じる機会となりました。


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