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『話しかけやすい』は大切な能力

3月も半ばになって、そろそろ新年度の準備が始まる時期ですね。新年度には新社会人や転職も増えて、新しい風が吹いてくる職場も多いのではないでしょうか。

後輩や部下が入ってきて立場が変わると、色んな能力が求められます。今までの事務や営業などの実務能力に加えて、それを後輩や部下に伝える役割が加わってきます。そんな時に大切になるのが「話しかけやすいコト」です。

新人にとっては「実務能力」より「話しかけやすさ」

筆者が新社会人だった頃を思い出すと、まだ右も左もわからない中、先輩に質問することすらビビッてしまう時期と言うのがありました。そんな時に頼りになるのは「能力が優れた先輩」ではなく「話しかけやすい先輩」でした。

どんなに実務能力が高くて正しい回答をくれそうな人でも、話しかけにくい相手に新人は質問はしにくいもの。新人からすれば、最高の回答をくれる話しかけにくい先輩よりも、そこそこ業務を回せるくらいの回答をくれる話しかけやすい先輩の方が良いんですよね。

使いにくい優れた道具より、使いやすいそこそこの道具の方が重宝されるのです。

乗り物で言えば、使いにくいF1カーより、使いやすい原付バイク。ゲームで言えば、装備できない最強武器より、装備できるそこそこの武器。

「聞きに来い」ではなく「話しかけやすくなる」

筆者は社会人になりたての時期に「話しかけにくいとか言ってないで聞きに来いよ」と言われて育ってきました。「話しかけやすいとか話しかけにくいとか関係ないから」みたいな先輩側の理論はよくあると思います。

ただ、自分がマネジメント側になるって考えるとそうも言ってられません。確かに気まずさを乗り越えて質問する能力がある新人の方が成長は早い。ただそれを全ての新人に求めるのは無理があります。

質問や意見がしやすくなることで、組織全体が良くなるなら、先輩側にもいいコトのはず。

こちらが話しかけやすくなるコトか唯一こちらの努力で出来るコトですから、意識して話しかけやすくするのは大切ですよね。

「話しかけやすい人」には努力でなれる

「話しかけやすいって僕はそう言うタイプじゃないし、、」と感じる人もいるかも知れませんが、「話しかけやすい人」になるのは才能がなくても努力でなれると言うのが筆者の持論。

筆者も元々トゲトゲしていて、コミュニケーション嫌いなトコがありました。元来あんまり話しかけやすいタイプではないハズです。ただ、話しかけやすい先輩から学んだり、若い経営者層の人が「話しかけやすさ」を意図してつくっているのを見て、変化させてきたタイプです。

筆者が学んできた「話しかけやすくなるポイント」を5つ紹介したいと思います。

・身なり:清潔感がない人は話しかけにくいですし、逆にきちっとし過ぎている人にも話しかけにくい。清潔感があるけど、親しみがあるみたいなコトが大切です。

・余裕:忙しくしている空気感は質問しにくい典型例。忙しくしていても、質問されたら笑顔で聞くくらいの余裕は欲しいですよね。

・リアクション:仕事中はどうしても、怖い雰囲気になりがち。うなずく、相槌を打つ等、リアクションを意識するだけで話しかけやすさは格段に違います。

・レスの速度:どうしても忙しい時に「いったん落ち着いたら答えるね」みたいな時は出てきてしまいます。その時にもなるべく早く答えてあげるのは大切。後輩からせっつくのは難しいもんです。

・雑談力(共通点):仕事の話だけでなく、雑談くらい話せた方がいざと言う時も聞きやすい。出身地が同じ、部活が同じとかで話せていると、一気に話しかけやすさが上がります。

5点を意識して、話しかけやすい人になると、自分のマネジメントする範囲の雰囲気も仕事のしやすさも全然違います。実務能力だけではなく、コミュニケーションを学んでいくコトはこれからの時代に必須になるかも知れませんね。

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