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世界は神が創ったが、オランダはオランダ人が造った 【Day6:ロッテルダム】

オランダといえばオランダ村。
オランダ村といえば風車。

そんな浅すぎる知識しかない僕は、この目でオランダの風車を見たいと思った。オランダ国内最大規模の風車網、世界遺産の「キンデルダイク」へ。

朝から電車とバスを乗り継いで行ったが、途中寝過ごして、だいぶ先のところで降りた。するとバス停前に大きなキッチンカーがあった。

キッチンカーとしてはむちゃくちゃ本格的なパン屋だった。もはやキッチンカーではなく、パン屋と呼びたい。

ここでブルーベリーマフィンを購入し、彼らの優しさもあって不安な気持ちが和らぐ。そしてしばらく川沿いを歩くと、ようやく見えてきた。

18世紀前半に造られた19基の風車が、今も稼働している。

オランダは干拓地を増やしつつ、国土を拡大してきた国らしい。

オランダ国土の4分の1はその干拓によって作られた土地なのだという。その歴史から「世界は神が創ったが、オランダはオランダ人が造った」と言われている。人と技術の歴史を感じて、なんかカッコいいじゃないか。僕も何か似たようなことを言えないか考えてみた。

「世界は神が創ったが、自分の会社は自分が造った」

・・・当たり前すぎて何もカッコよくなかった。

そしてこの干拓地をつくるのに欠かせないのが風車だ。彼らは、排水をはじめとする優れた治水技術を持っており、当初製粉用に使われていた風車を改良して、排水ポンプの動力源などにした。

こんな感じで風車の中は人が暮らせるようになっている。
1階がリビング。2階が子供部屋という具合に。

もちろんこれは当時の写真ではなく、僕が入場料16ユーロを払って撮影した風車ミュージアムの一部だ。それにしても、

風の力を利用して、自分たちの望みを叶える。

という精神は、これからの時代、とても大事な精神のような気がした。

僕は普段、風の力を利用して何かをしていない。

自然の力に逆らうのではなく従順になりながら、
それをうまく利用する何かをやってみたい。

そしてロッテルダムに戻り、有名なキュービックハウスを見学。建築家・ピート・ブロムによって1984年につくられたもの。

45度に傾いた家々には実際に今も人が住んでいる。

もちろんこれも誰かの家の実際の写真ではなく、僕が入場料3ユーロを払って撮影したキュービックミュージアムの一部だ。オランダも、社会は風の力ではなくお金で回っている。

そして近くにある大型フードマート、マルクトハルへ。

中はたくさんの出店が出展していたが、
チェーン店っぽいお店が多くてあまり心が踊らなかった。
しばらく歩いて、老舗の中東料理レストランを見つける。

ここまで、まったくオランダ料理に縁がない。
まぁ、いいや。でも、これは絶品で美味かった。

食後に一杯コーヒーを飲もうと思ってコーヒーショップに入ろうとしたら、なんか雰囲気がやばかった。というか匂いがキツくて、すぐに離れた。

調べてみたら、どうやらオランダの「コーヒーショップ」というのは、大麻を扱っているところらしい。こちらでは合法のようなのだ。

みなさん、くれぐれもオランダでコーヒーを飲みたかったら、「コーヒーショップ」ではなく「カフェ」へ行きましょう。

(Day7につづく)


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