『職員室のモノ、1t捨てたら残業減りました!』読みました

はじめて記事を書きます。ボチボチ教育関係の記事を書いていけたらなあと思っています。

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さて、今回『職員室のモノ、1t捨てたら残業減りました!』(丸山瞬著)を読みました。「「捨てる」から始まる仕事革命!」というサブタイトルが気になったから読んでみましたが、いやあ良かった!というのが素直な感想です。

単なる片付け指南の本ではなく、教員が陥りがちな考え方とか習慣(風習う)に切り込んでいて、「あるある」「そうだなあ」と大変興味深く読めました。

特に、教員あるあるだなと思ったのが、「そういう空気だから」という言葉。部活動や行事、補習など、この感覚でなんとなく続けてしまっているものって、学校には多い気がします。それを丸山さんは「多数派同調バイアス」という言葉で説明していました。

それに立ち向かうために、丸山さんが自分に「片付け大好きお兄さん」と自己暗示をかけるという話も面白いなと思いました。思ってもなかなか行動に移せないことが多い中、自己暗示をかけ、それを演じていくことで、行動につなげていくというのは、面白い発想だと思います。片付けだけでなく、いろいろな場面で「○○大好き教員」として行動につなげられるかもしれませんね(もちろんBDKではなく…)

ちなみに、この演じるという話で言うと、バカリズムの「架空OL日記」を見て、誰かが、「すごくリアリティを感じた。銀行の受付に座っている姿が仮の姿で、ドラマの姿が本物なのではないかと思った」と言っていました。確かに、みんな何かを演じながら生きていますものね。

「夢チャレンジ」(学校がもっと良くなる案を校長が職員から募集する取り組み)を活用して、学校全体の片付けを提案し、実行する流れは大変興味深く読めました。ただ、片付けるだけでなく、「初めて来た先生でも使えるようになっていない」など学校の課題について考えるようになったり、「部活動縮小プラン」も立ち上がったり。片付けることが、教員の意識の変革、業務改善につながっていくという新たな発見もありました。

その他にも、「KPTボード」(Keep・Problem・Try)など、やってみたい取り組みをたくさん学ぶことができました。

片付けることのメリットはたくさんあり、デメリットは一切ないんじゃないかと。ぜひ多くの方に手に取っていただきたい本です。自分も片付けやります!…まずは、職場の雑然とした机から…


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