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経営理念がブレーキ役割に!?社員のやる気につながる経営理念の役割とは!?

あけましておめでとうございます。2023年、卯年になりましたね。
年末年始はどのように過ごしましたか?私は少し前ですが布袋寅泰40周年ライブに妻と行ってきました。ロック大好き。大興奮の1日でした。
年末も色んなところにお呼ばれして、友人たちと一緒に過ごせて楽しかったです。今年で71歳になりますが、活動限界はまだ30年以上先・・・だと思いたいです。

さて、今回は私の著書『社員を喜ばせる経営』(現代書林)より、
今いる社員が辞めずに育つ、人材育成の成功法則をお届けいたします。
書籍から引用しつつ、当時を振り返りながらお話します。
シリーズものですが、ここからでもお読みいただけます。


 経営理念とはブレーキである。
 
私は経営理念はブレーキである、と説明しています。
会社でこのブレーキを共有し、
日々の業務の中で同じように行動を決定できることは重要です。
それが社員が経営理念を共有していることの大きな強みです。
ブレーキっていうのはですね、この理念の枠内だったら何をしてもいいよっていうことなんです。
ただし枠から外れたものは駄目だっていうことなんです。
やっぱり自由闊達もいいんだけど、やっちゃいけないことってありますよね。
お客さんの幸せを掴んでないとか、
儲かるんだけど、社員が不幸せになるとかね
儲かるんだけどお客さんのタメにはならない。

そういうようなことをやっちゃいけない。
理念が理念通りであればいいけど、理念に外れたようなものは、
やっぱりブレーキとしてやっちゃいけない
っていう。
これが重要なファクターだと思うんですよね。
 
経営理念は壮大な理想であるため、飾り物になりやすいのです。
現実的なイメージが湧きにくいと言われています。
当社では『経営理念は憲法である』と捉えています。
基本的な人権や自由というものをどのように十分持っていけばいいのかわかりません。
しかしそれに反しなければ良いと考えればわかりやすく、
闇雲に利益を追求するわけでなく精神的な理想を持って事業活動をしていくことを宣言しています。
 
最近の出来事ですが、あるお客様の社長がですね、うちの社員を怒鳴りまくったんだそうです。
我々の社員だって人間ですよね。やっぱりへこたれちゃいますよね。
お客様と我々は平等・対等なんです。だから別に偉くもないし下でもないし、一緒の立場でお互いに会社の成長を願う、ご指導させていただく。
最終的には100年企業を作るために、我々がお手伝いをしているわけですよね。
話を聞くと社員は悪くないんですよ。
それなのに怒鳴りまくられてですね、
『お前はなんのために来ているんだ』等と言われたそうです。
今後の対応についてうちの社長と打ち合わせしてるんですけども、
基本的には担当の社員は、そのお客様にはもう出さないっていう方針にしました。
 
やっぱり理念に合ってないから、そういう理念に合ってないお客様が、直らないんだったら我々はお断りする。
このぐらいの気持ちでいるんです。
そのお客様からいただいてる報酬っていうのは、それなりに大変なお金です。
けど、それを優先して社員の不幸せを作ったら、これ幸せにならない。
社員は喜ばないですよ。
 
社員を守らなきゃ駄目です。
だから社員・家族・お客様の幸せの中で、社員の幸せとお客様の幸せのバランスをどうするかという問題がすごくあるんです。
 
お客様からうちの社員が罵声を浴びせられる。
悪いことしてないにもかかわらず、罵声を浴びせられて、恐怖感を覚えるです。
そんなところに(うちの社員を)出せないですよね。
この理念を実現するために、幹部や我々が直接行って、
そういうことをやめてほしい、
できないんであれば申し訳ないけどお断りしたい、と。
これが理念の実現だし、社員をね、幸せにする喜ばせる形だと思います。
 
飾りのようなもので飾りでない。社員の心に染み付いていて当たり前のようにその会社の活動原点になっている。
これが経営理念であり、会社の構造の体力を示すブレーキなのです。

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