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人に利益を与えると何が起こるか

新しい研究では、他者の行動を前向きに見ることは、幸せと密接な関係があると示唆しています。

友達と電話で話す計画を立てたとイメージしてみてください。あなたは電話をかけますが、応答がなく、折り返しの電話も来ません。

いったい何があったのでしょうか?

おそらく、子供の世話や仕事で電話に出られなかったのでしょう。

あるいは、忙しい1週間を過ごし、予定の時間を忘れたのかもしれません。または、間違った番号に電話をした可能性もあります。

このような社会的状況において、慈善的なものから相手に責任転嫁するものまで、人は様々な説明を生み出します。

心理学者はこれを、私たちの"帰属スタイル(帰属バイアス)"と呼んでいます。


過去の研究では、敵対的な帰属スタイル(敵意帰属バイアス)を持つ個人、つまり他者の行動に悪意をイメージする傾向がある個人は、人間関係に満足していない傾向があることがわかっています。

Journal of Happiness Studiesの新しい研究によると、敵対的な帰属スタイルを持つ個人は全体的な幸福度が低くなります。

つまり、私たちが他者についておこなっているすべての小さな仮定や解釈は、私たちがコントロールできない自動的な反応ではなく、幸福を高めるためにコントロールできるものかもしれないということです。

研究では、米国、ポーランド、日本から707人が実験に参加しました。

研究者らは、常に他人を非難する敵対的な帰属スタイルの参加者と比較をして、常に疑っていたとしても他者に利益を与えた人々は、より幸福度が高いことを発見しました。

研究者は、人々を悪意のあるものとして見ることが私たちの幸福を低下させるのか、それとも不幸な人々がそもそも敵対的な帰属をする可能性が高いのか、はっきりとはわかりません。

しかし、この研究は、例え疑っていたとしても、相手に利益を与えることによって人間関係と幸福が改善する可能性があることを示唆しています。

もう1つの重要なのは、特に曖昧な帰属スタイルを持っている場合は、社会世界を解釈する方法に自信がないことがあるので、オープンで直接的なコミュニケーションを育成することです。

不安を悪いものとするのではなく、シンプルに混乱した行動について人に話すくらいが良いと研究者は言います。

もしも、次に友人が計画をキャンセルしたり、メッセージを返すのを忘れたりしたら、ひとまず彼らに利益を与え、結論に飛びつく前に彼らの側の声を聞くようにしてみてください。

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