告白

女「私、あなたの事が好き」

男「それはどうも」

女「あなたは私の事、どう思う?」

男「どうって、綺麗だと思うよ」

女「それじゃあ、あなたも私の事好きなのね」

男「いや、それはちょっと・・・」

女「ちょっとって何なの。私の事嫌いなの?」

男「いや、好きとか嫌いとかじゃなくて・・・」

女「何よもう、何か問題でもあるの?」

男「問題が、有ると言えば有るかな」

女「問題って何よ」

男「僕と君とじゃつり合わないよ」

女「あなたのお家が貧乏だから?」

男「家が金持ちとか貧乏とかじゃなくて・・・」

女「それじゃ、何なの?」

男「君のその・・・」

女「何よ、もう。じれったい人ね。はっきり言いなさいよ」

男「分かった。はっきり言うよ。1つ目は君が人間じゃない事。2つ目は口の周りが血だらけな事。そして3つ目はお墓の地面から上半身だけしか出てない事」

女「あら、あなた人間の女が好きなの? 私も千年ほど前は人間だったのよ。それから口の周りの血はさっき人間の女を食べたからよ。でも心配は無用よ、私男は食べないから。それから、下半身が埋まってるって言いたいの?」

男「どっ、どうか、お許しを」

女「いいのよ、私の下半身はあなたの後で逃げられないように道を塞いでるから」

男「ギャーッ!」

女「それから私、1つだけ嘘をついたわ」

男「嘘って?」

女「私、男は食べないって言ったけどあれは嘘よ」

ガブッ

男「・・・」

女「私、あなたの味が好き。ウフフ」

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