思ってないことは上手く言葉に出来ないっていうお話。

見に来てくれてありがとう。

今回は、最近あった口に出そうとしてうまく音に出来なかったことから色々と思ったことをつらつらと書いていくお話。

さて、皆様はいろんなお店でのお勧めのお声がけって聞いたことあるでしょうか。○○が今お勧めですいかがでしょうか?とか、店内放送で本日は××がお安くなっております、本日限りです!是非お買い求めください!とか。これ、すらすら言えてる人もいれば、めちゃくちゃぎこちないとか、なんでこの人にやらせてるんだろうって思うことありません?そんなに真剣に耳を傾けてないよって方も多数かもしれませんが、自分は結構そういうの聞いちゃう方だったりして。

特に近所のスーパーで買い物するときに毎回同じ人が夕方の特売なんかの店内放送してるんですけど、まず声が聞き取り辛いんですよ、今なんて?みたいな。だから、情報が入ってこないというか。多分その部門担当のチーフさんなんだろうけど、他の人にやってもらえばいいのにとか勝手に思ったりするわけでして。

逆にすらすら言える人の場合でも、流暢すぎてさらさら流れていくというか、耳に入って馴染まないまま逆側の耳から抜けていってしまうみたいな人もいて。決まった文章を売る商品に置き換えて読んでいるとか、慣れているからこそお仕事として、ただ音として情報を口にしているだけというか。

お声がけって意味で少し違うパターンもありまして。服屋さんのお声がけの場合。自分はこれ物凄く苦手です。わかってもらえる人も多いと思う。自分でゆっくり選びたいから放っておいてください、みたいなw
そういう、何かお探しですか?とか、お決まりですか?みたいなのって雰囲気的に優しいというか、親切な感じじゃないですか、でもニュアンスでなんとなく感じてしまうんですよね。お仕事でやってるなっていうのを。でも、たまにというか、本当に稀なんですけど、そういったお声がけされても、嫌な感じがしないというか話しやすいなっていう店員さんていたりしません?自分はそう感じるタイプの人がいるんですよ。こういう人!っていうはっきりと定義できるようなものじゃないので感覚だとしか言えないんですけど。

んー・・・難しいな。思いついた例で言うと、似たような服でどっちが良いか悩んでる時に店員さんにどっちがいいか相談するとして、今はこれがトレンドで、こういった感じが流行ってるからこちらがいいですよ。っていう人と、私はこちらの方が似合うと思うのでこちらがいいですよ。っていう人がいたら後者の人の方が印象良いなって。(売るためのお似合いですよ的な営業的なものじゃなくてね)なんだろう、お店の店員さんとしての言葉じゃなくて、相談したその人の考えとか思ったことで勧めてもらった方が納得とか、信用というか、ちょっと安心できるというか。前者の人の接客が悪いわけではないと思ってるのでそこは勘違いしないでいただけると助かります。それはそれでマニュアルに沿った、一定のレベルをきちんと保っている丁寧な接客だと思うので。ただ自分は後者の方が好きっていうだけで。

マニュアルって書いちゃったんですけど、そういう台本というか基本となるようなセールストークってあるじゃないですか。そういったのって、読む人・・・なんか違うな。話す人、言葉にする人の方が近いかな。によって印象が違うっていうのはその人がその文章を言葉にするときにどう思ってるかなのかなって。

ここでいつもの自分語りを。直近で自分の働いているお店で、もっと売り込みのセールストークをしてくださいっていうお達しが上層部、本社?から出たんですよ。まさに最初に書いた○○がお勧めですいかがですか?みたいなことを、新発売の商品や流行りの商品でやってくれ、と。
自分は直接お客さんにセールストークするのでなければ、そういった声を出すのってあんまり抵抗とか恥ずかしいなとは思わないタイプなんですけど、いざやってみたらうまく言葉が出なかったんですよ。ここでタイトル回収なんですけど、自分が思ってないことって自分で言語化するのが難しいんですよ。自分に馴染んでないというか、よくわかってないからというか。

今回の売り込み対象がとある食品だったんですけど、○○にこだわって作られていて××が特徴的でとっても美味しいのでいかがですかー?みたいな例文みたいなのがあって一応自分はそれに沿ってセールストークをしようとしたのです。難しい文章じゃないし、その文を暗記できてないわけでもなくて。それなのにうまく言葉が出てこなくて。自分で自分になんで??って思ったんですよね。理由がわからなくて。だから理由を考えてみたんですよ。

そこで出た答えが、自分がそう思ってなかったから、で。自分その食品食べたことなかったんですよ。自分の食事がちょっと特殊なのは以前に書いてるんですけど、自分だったらその食品を食べたいとは思っていなくて。だから、味も知らないし(こだわりとか、こういう感じの味なんだろうなっていう想像はつくのだけど)常連さん含めてお客さんにそれを買ってほしいっていう思いが自分になかったんですよね。働かせてもらってるお店には大変申し訳ないんですけど、勧めたいと思ってないのに買ってください、いかがですか?って口にするのって脳は素直に言ってくれないんだなって。

さらに横道。こうやって文章を書いていく中で少数ながら読んでくれる方がいて、自分の書く文章って自分の喋り言葉で書こうって意識して書いてるんですけど、どんな奴が書いてるのかっていう人となりみたいなのがわかった方が、より自分の文章の感じが伝わるかなって思って自己紹介をボイスで録音しようとしたんですよ。これも最近の話。今ならスマホのボイスレコーダーでもクリアな音声が録音できるんですねー。本当便利な時代で。そこで録音ボタン押して喋りだして思った。まぁ言葉が出てこないと。自己紹介ですよ?自分のことですよ?なのにうまく言葉が出てこないわけで。これも自分でびっくりした。名前を言って、好きなこととやりたいことなんかを話してっていうことすら噛み噛みで。ここでまた理由を考えて。

録音されているって意識とか、うまく話そうとか、聴いてくれる人が不快にならないようにとかそういったことばっかりに意識がいってて、肝心の内容を頭で整理できてなかったんですよね。自己紹介なんだから簡潔にわかりやすくまとめなきゃとか話したいことや伝えたいことっていうところにまで自分の頭をもっていくことができていなくて。その時は台本作ってそれに沿って喋ってみようって思ってやめたんですけど、今思うと先のように自分の書いた文章とはいえ読んで喋ったらまた自分の伝えたいことを話せないんじゃないかって考えていて。読んでいる自分は今そう思っていないのだから。

文章を書いたり、仕事や音声録音してみるっていう自分の挑戦だったりの中で気がついたのが、思ってないことは上手く話せないっていうことで。こうして書いている文章は自分がこう思う、こう考えているをアウトプットしてるから割とすんなり言葉が出てくるんですよ。修正出来るっていうのも含めて迷いなく言葉に出来るというか。これって、素直に自分で自分を表現できてるっていうことなのかなって感じていて。

だから、うまく喋れないとか、話せない人は一度自分がどう思っているのか、どう考えているのかっていうのを自分に訊いてあげて自分の答えを出してあげると良いかもしれないですよ?っていうちょっとしたおススメ。相手がいるときはその場では中々出来ないじゃないですか。相手がどう思ってるのかとか、相手について考えたり、それに対しての自分の考えとかをまとめなきゃいけなかったりで自分が本当にどう思っているのかって中々考えられないと思っていて。だから、一人の時にやってみて欲しいと思う。ちょっとだけ時間を作って。自分は今こう思っているんだなって。後悔とか反省とか、うまく喋れなかったなんて思わなくてよくて。ただ、自分はあの時こう思っていたんだって。それだけで、少し楽になると思うんですよ。次はこうしようとか、こうしたいなって思えるというか。ただ、やりたくないって思ったら絶対にしないでくださいね。無理にやることじゃない。自分で自分に訊く、自分と向き合って考えるってものすごく大変だし、エネルギーの必要なことだから。気が向いた時にふっとやってみようかなってくらいでいいと思う。自分は今回がそういうタイミングだったんだなって思ったのでした。

どんなことだって、自分がしたい、やりたい、好きだってことの方がきっと素直に言葉が出てくるんだと思う。自分の好きなことなら早口でいくらでも喋れてしまうように。自分はそんな自分の好きを精一杯語ってくれる人が好きだし、誰かに好きを伝える人が増えて欲しいと思う。そして素直に伝えられるような環境や場所が増えてくれたら嬉しいなって思うのです。

最後に、セールストークが上手くできなかった原因と理由がわかったんですけど、自分はその食品を食べたいと思ってないからお勧めを素直に出来ないって結果が出たことについてはどうしようかなっていうw
商品理解を進める為に仲の良い同僚の食べてみた人に美味しかった?とか、感想でも訊いてみましょうか。そこで美味しいとかの良い感想が聞ければ自分に落とし込んで素直に近い感情でお勧めしていけるかもしれないですからね。いやはや、これだけ語ったのに答えらしい答えはちゃんと出せないあたりが自分なんだろうな、と思うのでした。

では今回はこの辺りで。読んでくれたことに感謝を。それでは、また。

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