「問い直し」と「振り返り」
学習指導要領に基づきながら「資質・能力」を育ているうえで、何が重要なのか、そのことを「省察」という概念によって明らかにしていきたい。なぜ、「省察」という概念が「資質・能力」の育成を考えるうえで重要なのだろうか。
奈須は「『省察』はOECDの議論でも、常に学力論の中核というか、基底をなす最重要の要素として位置付けられてきました」という。(奈須、2017:p79)OECDは、PISAを実施しその学力論は日本の教育政策に大きな影響をもつ。「省察」がOECDの学力論の中核であるな