Sicknote Page.17 第1拘束具、除去(エヴァ風)
点滴が外れる時
大体三日三晩、点滴スタンドとお友達状態です。
自分は左手の甲から点滴を入れられていました。動くときに点滴スタンドを点滴が刺さっている手で押すと、血液が逆流して、点滴のカテーテル内で固まって点滴液が流れなくなってしまいます。
自分の場合、今夜で点滴が外れますよって日にそれが起こりました。
詰まった場合おそらく再度点滴を刺し直すことになるんでしょうが、それも面倒なので看護師さんが小さい注射器で液を押し返したりしてなんとか流れるようになりました。
この時、看護師さんは白衣に少し血のシミを作っていました。
本当にありがとうございます。
点滴は、術後3日後の夜、消灯後に看護師さんが外しに来ました。もともと夜までの予定だったんですけど、ちょっと忙しかったのかな。
これで体の管がすべて外れたので、シャワー浴ができます。またもう歩けているので、歯磨きとかもできるようになります。頭皮、髪以外はおしぼりで体を拭くぐらいだったので、久しぶりのシャワーは気持ちよかったです。
傷口はというと、ぴっちりと透明なフィルムが貼られているので、傷口付近をこすらなければOK。
3日か4日後ぐらいには、術創に貼られたフィルムを剥がされます。「抜糸はするんですか」と聞くと「溶けるいと使っているんで」とのこと。なんでも数ヶ月ぐらいかけて体内に吸収される縫合糸があって、皮膚ではなく、その下の真皮層を縫合しているみたいです。
ベッド上で痛くない起き方を編みだすしかない
大体毎日先生が「どうですか?」と見に来てくれます。「まぁ痛いは痛いですね」が私の決まった返事でした。傷口を見て「きれいですね」とか体感を話しながら3分にもみたいない会話をして去って行きます。まぁ忙しいですからね。
術後1日目か2日目ぐらいに、術後5日後にあたる土曜日の退院の予定と言われたのです。
「えっ?」って感じですよ。
そんなに退院早いの? まだめっちゃ痛いけど。とか思ってたら、何回目かの回診のときに「まだ入院していたいですか?」って言われました。
まぁ、痛みはあるもののなんとかできそうだなと思っていたし、入院生活も暇なので、「いいえ」と答えました。医者が退院していいというのならいいんでしょう。
ただ、問題があります。
寝た状態から起き上がるのが辛い。病院のベッドはリクライニングできるので、比較的楽に起き上がれます。でも家は布団です。少しでも生活で困らないようにシミュレーションしておく必要があります。
リクライニングを起こした状態で、ベッド右の柵を掴んで起き上がるのはなんとかできます。日に日に痛みが取れて、リクライニング状態からなんとか起き上がることができます。
退院前日にフルフラット状態からの起き上がり方を練習します。
まず、傷のない右に体を横にして、そこから肘、腕、膝、足を使って、できるだけ腹筋を使わず、腹圧をかけないように起き上がる練習をしました。まぁうまく行きました。
でも傷の痛みは腹の外側も内側もあるので、どうしても猫背になりがちです。それも背筋を伸ばして歩くように意識しました。
痛いのは傷口だけじゃない
これは予想してなかったのですが、痛むのは手術創だけかと思いきや別の箇所も痛くなります。明らかに手術や入院の影響による痛みだろうと思っています。
まず肩や背中が痛くなります。ひどい肩こりがあるような感じです。
ベッドの上で安静にしている時間が長いし、枕は硬いし、体に合っていない。手術時の体勢(自分の場合は側臥位(そくがい)だったようです)にもよるそうです。
このときはお世話になった整体の先生に見てもらいたい気持ちでいっぱいでした。とにかくだるい、痛い。自分で揉んで、積極的に動かしていました。
次に胸や横隔膜付近が痛い。
全身麻酔や筋弛緩剤で心肺機能が数時間とはいえ落ちていたので、その影響じゃないかと思っています。これも歩いて徐々に戻すしかないです。
それまではちょっとしたことでも息が上がりますし、胸の付近が痛いというかなんというか。これも仕方ないです。
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