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あの時の言葉覚えてる?

キャリアコンサルタントの講座を習っていると、心理に携わる事がある。

その際に、返報性の原理を習う。

人は他人から何らかの施しを受けた場合に、お返しをしなければならないという感情を抱くが、こうした心理をいう。この「返報性の原理」を利用し、小さな貸しで大きな見返りを得る商業上の手法が広く利用されている。

ウィキペディア

好意にも悪意も受けた感情を返したくなるのは、僕だけの感情じゃないはず。僕はこの好意の返報性について最近感じる事が多くなってきたので事例をあげて書いてみたいと思う。

言葉は返ってくる

僕は、人生が好転する瞬間がとても好きだ。これは自分自身が困難に立ち向かった時に、新しい道や打破する知恵がついた時にレベルアップする感覚が堪らないほど好きな事に通ずるのだと思う。僕は不登校を乗り越え(?)られたと感じた瞬間があった。その時は周りの人からのヒントをもらいながら困難を紐解き、回答まで導かせてもらえた。僕は大人になってこの活動をしたくてキャリアコンサルタントの資格を目指している。

人の良い所が好き

困難に立ち向かう為には、その人の長所をピックアップして自信や自尊心を上げる事が土台と必要だと感じている。皮肉屋の僕は、欠点を見つける観察眼がある事を逆手にとり、長所を見つける事に注力した。短所と長所は裏返しなのですぐに見つける事が出来る。そして、日本人は特に自分の長所をすぐに隠したがる習性がある事にも気づいていたので、簡単な事だった。

人の良い所を見つけて口に出してその人に伝える

僕はこの活動を自主的に5年ほど続けている。最初は意識的になってしまって恥ずかしさもあったけど、早めにその本人や周りの反応に変化があった。

本人の変化

ネガティブな人ほど効果が出やすい。卑屈で優しいほど自分を責める傾向があり、他人からもいじられキャラとして定着するので、短所をピックアップされる事がある。その為、褒められる事に抵抗を覚える事がある。ここで大事なのは、ヨイショ的な褒め方ではなく、その人の本質を褒める事が大事だと思っている。

ちょっとだけ裏側を見てあげる

・具体例
いじられキャラだけど、みんなの事を思って、みんなに大切にされてるね!」
「落ち込みやすいのは君が優しいから。大変だけど、ずっとみんなの事を考えていてくれてるんだね。」

本人がネガティブに思っている事は、本人にとっては苦しみである事がある。大事なのはその裏側に隠されている本人だけにしか分からない苦悩を褒め、ピックアップしてあげると、その人の苦悩や苦労は報われると思っている。この裏側は本人にとっては人生を掛けて悩んで進み続けている事である可能性がある。
・優しい→嫌われたくない弱さ
・元気→人に弱みを出せない
・頑張り屋→頑張らないと見捨てられる心理

表面的な優しいや、頑張り屋にはとんでもなくネガティブな感情が含まれている事がある。これを踏まえた上で、優しさの裏側にあるネガティブな感情を拾い上げる様な褒め方が大事だと思っている。これには、人の裏側を覗く好奇心や観察眼が必要。その人が本当に欲しがっている言葉を探求する事によって、人の良い所を見つける楽しさは深みを増す気がしている。

そのままでいい

僕は人をとにかく褒める。初対面で必ず褒めるポイントを探し、その人の人間性を知る為の糸口にする。僕は、キャリアコンサルタントを学んでいる事が講じて、仕事について色んな人に相談される事がある。※現在ニートだという事は今は忘れて欲しい。

キャリアコンサルタント上では、仕事探しに苦悩する理由として
・自分を知る事
・仕事を知る事

この二つを怠っている人達がかなり多い。
自分を知る事で重要なのが褒める力であって、客観的に自分のスキルや頑張りを認知してもらう事が大事だと思ってる。それと同様に重要なのが、現在の在り方を肯定的に認める事が重要だと思う。悩みを持つと否定的に自分を捉えてしまう癖がある事。これを認めるだけで問題解決能力は遥かに上がると思う。

話がずれてしまったので、仕事相談については今後の記事にて書くかも・・

返ってきた言葉たち

人の良い所を褒めると、返報性の原理が産まれる。

僕は、色んな人の現状の肯定や、その人の隠れたスキル等を会話で紐解いてきた。それは僕にとって有意義な時間で、凝り固まった感性が僕との会話で柔らかくなり、前向きに物事を進めようとポジティブになってくれる事が楽しいし嬉しい。そういった活動を繰り返すと、僕自身もニートや仕事で悩む事が出てきた。悩んでいる時に前に相談をしてくれた人が声を掛けてくれた。

KENTAさんはそのままでいいんだよ。前に言ってくれたじゃん!

人の事になると前向きに慣れるのに、自分の事になるととことん落ち込むのが人間なのだなと思う。今までその人に言っていた事で、立場が逆転し、今回はこの言葉をもらった、完全なる返報性の原理が働いている。現在の肯定ほど気持ちが楽になる事はないね。そして、この言葉はこの人以外からも頂いている。困難に立ち向かい進んできた人達は、同じような境遇の人達に対して昔の自分を見ているのだと思う。そういった人達に助けられる感情も多いのだと思う。

あの時君は怒った

言葉以外に返報性の原理を感じた事があった。それは怒り
僕は何者にならねば認められないという呪いに掛っていた。走り続け、強さや優秀さを誇示し続ける事で自分の存在を認められなかった。

無理に走っているのだから体にはいくらか異変が起きていた。目の奥に水がたまる怪奇な病気になった。それでも自分の体に鞭打つ事が勲章であると思いながら走り続けた。周りは行動的な僕を称賛してくれたし、褒めてくれた。唯一人、そんな僕に

やりたい事は分かるけど、もっと自分の体を考えろ

と伝えてくれた友達がいた。
呆気にとられると同時に僕は、この人に深い信頼を置いた。常に人と一定の距離感を撮っていた臆病な僕の暴走をこの言葉が停めてくれたのだ。怒りとは悪者の感情である事が多いのに、この時ばかりはあたたかさに感じた。この時の事を友達と話す事があった。

それはお互い様だよ

僕は1人で考え、時には人の力を借りて問題を解決して生きていけると信じていた。それは、自分が何かに向かって歩いてる勇敢な時でしか通用しないと思っていた。駄目な自分を認める事は出来ずに、みっともない姿を愛してくれる人はいないと思って何者かになろうと思っていた。
それは間違いだった。幼少期の劣等感を背負いつつ、ここに気付くまで30年も掛ってしまった。

1人で生きていけるほど真面目な世の中じゃない

世の中、路地裏を覗けば悪意に満ちている。それを知る度に寂しくなって心細くなる。僕はそうやって孤独を抱きしめてきた。そしてこれからもそれで生きて行くかもしれない。それが僕の課題だ。だけど、僕にはみっともない姿を認めてくれる仲間や家族がいる。それを受け入れるのには時間が掛った。だからこそ、キャリアコンサルタントとして伝えて行きたいと思っている。僕は人の成長を見るのが好きだから。

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