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「日本スゴイ」と自慢するんじゃなくて「日本大好き」と言われるように(日本沈没する前に)

正直言って、見てて恥ずかしくなるよね。こういう↓番組。

一方、2024年 3月末から4月にかけての2週間は、日本のモータースポーツファンにとって多幸感あふれるものだった。

日本のファンと世界のレース関係者とが相思相愛の関係にあるところが微笑ましい。超一流のレーシングドライバーたちが、みな「日本に来ることを楽しみにしている」「日本滞在は楽しい」「日本のレース運営は見事だ」「日本のファンは世界一だ」と口を揃えて言うのは決して社交辞令ではない。

この日最初のステージに登壇したドメニカリCEOは、「東京の真ん中である素敵な場所で、そして春という素敵な季節でこのようなファンイベントを開催することができて光栄です。日本のファンはいつも特別な盛り上がりを見せてくれるので、これからはF1が行われる際にはこうして東京でイベントを続けて行っていきたいと思います」と、日本GP前のイベントの継続開催を予告している

4月3日『F1 Tokyo Festival 2024

こんなインタビューもあった。

「一緒にレースで勝てたり、タイトルを獲得できたりしたことは、ホンダと僕のハイライトだ。彼らと一緒に働けたこと、僕らがこれまで成し遂げてきたこと、そしてこれから起こるであろうこともハイライトだね」
「そして一緒に働いている優秀な人たちのこと、そして彼らの文化も忘れられない。彼らの物事への姿勢を尊敬しているんだ。彼らと一緒に仕事ができて良かったよ」

同上

今は亡きアイルトン・セナもそうだったが※、もともと親日的なブラジル人であるセナだけではなく、オランダ・ベルギー出身のマックス・フェルスタッペン(ともに3回のF1ワールドチャンピオン)をも魅了するホンダ・チームの仕事ぶり。それはホンダ社員だけの特長ではなく、古くは戦国時代から指摘されてきた日本人の美点と共通する部分もあるだろう。

※2023.05.01追記。

とはいえ、このような日本への好感度は、戦後半世紀以上の国民努力の賜物ではないだろうか。

考えてみれば、昭和20年(1945年)まで、日本は戦争ばっかりしていたのだから。1973年に公開された映画『日本沈没』は、日本列島が完全に沈没して「さまよえる日本人」となった主人公(藤岡弘)の壮絶なラストシーンで終わる。あの頃は高度経済成長で国家としては世界的な地位向上を続けていたものの、日本人に対するイメージは「エコノミックアニマル」に過ぎなかった。

東日本大震災や能登半島地震に対して日本に寄せられた世界各国の支援も、実は「失われた30年」の間に積み上げられた日本への信頼と好感なのだろう。日経平均株価が史上最高値を更新したからといって、いい気になって傲慢になってると誰も助けてくれませんよと。

【追記】良記事、良タイトル。
そそ。「愛する」と「愛される」んですネ(逆もまた真)。
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