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自分の「食」を改めて考える

今まで15年くらい、大阪や東京で、自炊とはいえど適当な食生活をしてきた。
あるとき、都会を離れて1ヶ月ほど、沖縄のやんばる地方の某ご家庭に入り込んで食住をともにした。

最初は特に食のことを考えるまでもなく、生活のリズムに適応するのにせいいっぱいという感じだったのだけど、いちど身体をこわして、ゼロベースになったときに改めて身体のことや食のことを考えた。
これ不思議なもので、ゼロベースになると、「いま自分が食べたいもの」がふつふつと出てくる。調子がいいときには特にないのだけど。

ゼロベースで、自分がいちばん食べたいものは?

いちばんめとにばんめに出てきたのは、りんごとバナナ。ビタミンを欲しているのはわかるんだけど、ここ半年くらいずっと食べてたからというのもあって。
あと、ごはんで食べたくなるのは煮物。甘い系のやつね。次は、間食としての甘いもの。

これら、沖縄にきて1ヶ月間、まったく食べていなかったよ。(あ、甘い系のおやつはちょいちょい食べてたけど)

そもそも、ふだんから糖分をじゅうぶんとっている

そういえば、家でのごはんをいただくときに、甘い系のおかずがまったくないことにやっと気づいた。もともと料理人という奥さんに聞いてみた。

わたしたちは、ふだんから糖分をじゅうぶんとっているのよ

うん、たしかに。ときどき食べるおやつも砂糖がふんだんに使われているはず。

だから、ごはんには砂糖(といっても精製してないやつ)は使わない。めんつゆやみりんは使うことはあるけど

なるほど〜。だから甘い煮物が恋しくなるわけだ。

人間、放っておくとどんどん味が濃いのに慣れる

あと、奥さんの料理はなにより薄味。旦那さんも濃い味が好きだったが、結婚して8年くらい?もう慣れたという。

料理人でも、ずっと料理をしていると感覚が麻痺して濃いのに慣れて、もっともっととなってだんだん濃くなってしまうらしい。

たぶん、ほんとうは味付けなんかそんなに必要なくて、素材の味を楽しむためにほんのちょっと入れるだけなんだよね、調味料は。しかも自然由来の調味料を。それに気をつけていれば、濃くなるのは防げる。

ここでごはんを作らせてもらったときに、味付けが濃くなった。主にしょうゆと味噌を調味料で使ったのだけど、ここのしょうゆと味噌(自家製)は、自分ちので使っていたものよりも少し塩が強い。そういうのも加味して作らないと、味が濃くなっちゃうね。

果物問題

で、考えた結果どうしていくかの結論はまだ出ていないんだけど、大きいのが果物問題。先に挙げたりんごとバナナ。とっても好きで、毎日でも食べたいんだけど、国内に流通している果物で無農薬のものはほぼないとのこと。(オーガニックものは別)

別に食べても問題ないんだけど、とはいえ知ってしまうと食べづらくはなる(個人的見解)。ビタミン要員(と思っている)りんごとバナナをどうしていこうか。

そう考えていると、奥さんが言ってくれた。

その土地で作られているもので、そのときの旬のものを食べるのよ

なるほど〜。そのとおりすぎる。笑

「フードマイレージ」という言葉があって。これは食品をどれだけ遠くに運んだかとかの指標で、エネルギー軸なのだけど、それの「気持ち版」!?

たしかにその土地でつくられているものは、収穫してその夜にでも食べることができる。保存を気にしなくていいし、近所の人が食べるものだから形もそんなに気にしなくていい。それにはJAに出荷するために農薬をガンガンかけなくてもいい。

まとめ

・味が濃くならないように(素材の味を最大限に引き出せるように)
・その土地で作られていて、旬のものを食べるように

そんなことを思いました。

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